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2025年6月28日土曜日

【兵庫県】笠形山(播磨富士)

 まだ6月が終わっていないのに各地で最高気温35度前後の予報が出ています。

今回は当初は亀山7座の高畑山に行こうと言っていたのですが、どうやら高畑山はヒルの聖地らしく、いまの時季に行くとえらい目に遭いそうなので、ネットで調べて蛭フリーらしき兵庫の笠形山(939m)(かさがたやま)に行くことにします。


笠形山は兵庫県の山で関西百名山の一つです。以前丹波篠山に別宅を持っていた頃に丹波国の山々は色々と登ったのでプロットしてみましたが、播磨国以西の山々はあまり登ったことがありません。



今回の登山ルートです。笠形山の駐車場からスタートして反時計回りの周回ルートになりますが、笠形山の山頂は周回ルートからさらに奥まったところにあります。

スタート地点から見て右ルートが最短距離ですが、途中300段ほどの階段がキツイです。一方で左ルートは途中に、蓬莱岩や仙人滝といった見どころがありますが、右ルートに比べて1.5倍ほど距離があります。

どちらのルートもとても歩きやすい道でロープ、ハシゴといった場所はありません。総距離9.6km、累積標高840m、行動時間は5時間弱ですが、山頂でランチのみならず充実したおやつタイムを過ごしたので合計で6時間ほどかかりました

そして問題のヒルは、皆無でした。ヒルは日陰の湿った落ち葉によく潜んでいますが、今回のルートは最後に滝が出てきましたが、それ以外は沢ルートではないのでヒルにとって水気が足りなかったのかも知れません。



4人のパーティーで京都駅をN氏のスバルで7時に出発して新名神を通って笠形山の駐車場に到着したのが9時40分。駐車場はヤマレコで表示される駐車場よりさらに登山口に近いところに同様に無料でちゃんとした駐車場が整備されています。駐車場から5分ほど歩くと獣除けフェンスの登山口です。



孝徳天皇を祀った薬師堂があったと書かれています。以前登った太子町の二上山そばに孝徳天皇陵がありました。飛鳥時代の天智天皇、天武天皇の叔父になります。



こちらにもお堂が立っていたけれど秀吉の播磨攻めの際に焼き討ちにあったと書かれています。織田信長は隣の丹波国は光秀に、ここ播磨国は秀吉に平定を命令したというわけですね。



アジサイを撮ったのですが、看板を見ると主役は後ろの樹齢500年の大木だったようです。コウヤマキという水に強い木材。



登山開始から1時間、笠形神社に来ました。前にはハイキングコースの案内板。



孝徳天皇の時代の神社で、以前はお寺も併存していたのが明治に神仏分離でお寺の施設は神社に併合されてしまったようです。



彫刻が凝っているなと思って案内板を見ると、江戸時代、丹波国の有名な宮大工、中井権二作とあります。特徴は躍動感のある竜ということで本領発揮といったところです。姫路城を仕上げた播磨国の池田氏はこんな山中の社まで手を入れることのできた実力者だったということでしょうか。



時々岩場が出てきますが、よじ登ったりはありません。



途中で出くわしたヒキガエル。毒液を出すので要注意。ウチの畑でよく見るトノサマガエルと違って体長10センチ以上ある。



ここから階段開始。正確に数えていませんが300段くらいはあったと思う。階段は先を見ると辛くなるので足元の段だけに集中する。人生と同じですね。



あと200mで笠の丸。この坂は無言坂と書いてあります。確かにみんな無言で汗をかきながら登っている。



長い階段が終わりました。左手に姫路城の横を流れる岡部川の水源があります。ちなみに姫路城の昭和の大修理の際には笠形山の御神木のヒノキが心柱として使われたそうです。



登山開始から2時間ほどで周回コース頂点の笠の丸(883m)に到着。しかし笠形山の頂上はまだ先にあります。



笠の丸という名前から山城の曲輪かなと思ったのですが、案内版にはそういったことは書いていません。



笠の丸からの景色。



笠の丸から笠形山頂上のあずま屋が見えます。標高差は50mほどですが鞍部があるので100mほど登らねばなりませぬ。



Tさんのすぐ後ろを歩き、あおり運転と言われているS氏。



笠の丸から約半時間で笠形山頂上(939m)に到着。ちょうどお昼です。写真は長い休憩の後で撮ったので誰もいませんが、12時の時点では満員でした。

写真のあずま屋が満員だったので、もう一つの鉄パイプ製のあずま屋でわれわれはランチとおやつ休憩をしましたが、陽射しがキツイので屋根の下じゃないと長居はちょっと無理だったと思います。



頂上からの眺め。ガスでわかりにくいのですが、筆者には白山の先っぽが見えました。



これは方向を記録していなかったので何処が写っているのかわかりませんが、とにかく眺望。



頂上で誰もいなくなるまで1時間以上も休憩をしてから下山します。下山ルートは鹿ヶ原を通るのですがどこが鹿ヶ原かはわかりませんでした。まぁ、今は鹿はどこでもいっぱいいるので珍しくないのですが。



何処かわからなかった鹿ヶ原を通り過ぎて次なる見どころはほうらい岩と仙人滝。



笠形山登山ルートは所々にあずま屋が設置されています。やはり播磨富士と言われるだけの人気の山です。



眼下に見えるのが、ほうらい岩です。おそらく修験者の修行場の一つだったのではないかと思われます。



仙人滝手前にあった炭焼き場。昔は山で暮らしていた杣人たちが村で炭を売ったのでしょう。



下山開始後1時間20分で仙人滝に到着。二筋の水流が合流する高さ35mのなかなか立派な滝です。



僧兵屋敷跡。こういうのを見ると笠の丸はやっぱり城だったんじゃないかという気がします。



途中標高400mあたりから林道になります。左コース(仙人滝コース)の登山口に出てきました。下山開始から2時間かかりました。



変わった形の花を見つけました。オカトラノオという品種で6月~7月に咲くそうです。



登山口からは棚田の美しい景色を見ながら遮るもののない暑さのなか、駐車場まで戻りました。その後、滝野にある温泉「ぽかぽ」で汗を流してから、餃子の王将滝野店で食事をして京都に戻りました。






2024年8月3日土曜日

ロックガーデンから六甲山最高峰

 パリオリンピック真っ最中、梅雨が明けて8/2は神戸市は36度の気温ですが、その酷暑のなか、六甲山(931m)に登りました

六甲山は2018年に新神戸駅から宝塚駅までの縦走と、芦屋駅から有馬温泉までの横断をやっています。

6年ぶりになる今回は芦屋駅から六甲山最高峰までのルートです。距離は前回と比べて短いのですが、なにせ酷暑なのでかなり厳しい登山となりました。

下図が今回のルートです。JR芦屋駅を出発し高座の滝からロックガーデンと言われる岩場の連続を抜けてゴルフコースを横断して山頂に向かいます。

2018年に有馬温泉に抜けた時もほぼ同じルートだったのですが、前回は芦屋から会下山(えげのやま)遺跡を通ったのでロックガーデンは通りませんでした。風吹岩から先は前回と同じです。

下山は頂上で仲間が車でピックアップしてくれたので登りだけの山行でした。

累積標高1000mなのでなかなか本格的な登山です。今回のパーティには登山初心者がいたのと、酷暑で大変つらく、休憩を多くとったので合計時間6時間半となりました。距離は約9kmです。

今回初めてロックガーデンに行ったわけですが、金勝アルプスほどではないものの、想像以上の岩場の連続で手ごたえのある登りがとても楽しかったです。人気があるだけのことはあるなと感じました。


標高1000メートル近い六甲山地は約200万年前に隆起してできた山で、隆起の原因はプレートが西へ移動したため地表がずれてシワ状になったためのようです(六甲変動)。

Google Earthで北西方向から眺めてみると、六甲山地-大阪湾-生駒山地/金剛山地が凹凸状になっているのがよくわかります。

六甲山も金剛山も地下にあった花崗岩が押し上げられた後に、硬くてもろい花崗岩が削れた結果、奇岩、巨岩が林立する形状となり、その厳しい岩山を目当てに修験者が集まってきたわけです。


9時前にJR芦屋駅に集合してから出発です。みんなバスで登山口に行くと思っていたらしく「え?ここから歩くの?」という反応でした。

芦屋川沿いに進みます。すでにかなりの暑さです。ロックガーデンの案内版が出てきました。



芦屋川から支流の高座川に向けて進みます。



しばらく進んで行くとロックガーデンへのルートと会下山(えげのやま)遺跡のルートの分岐点に出てきます。前回6年前に来たときは左の会下山ルートを進みました。

ちなみに会下山ルートにはロックガーデンのような岩場の登りはほとんどありません。



まだ舗装はされていますが、ここから高座川を左に見ながらの山道になってきます。



瀧の茶屋に出てきました。手前にトイレもあります。芦屋駅からすでに40分ほどたちました。



左奥に見えるのが高さ10mの高座の滝(たかざのたき)で手前の社が護摩堂です。高座の滝は昔は行者が滝行をしていたそうです。



高座の滝から標高100mほどの間がロックガーデンです。「ロックガーデン」という名称は大正時代に藤木九三という登山家が命名したそうです。

このルートの南西側に地獄谷というすごい名前の別ルートがあり、そちらは本格派のロッククライマーが楽しめるコースになっていますが、一般人は我々のコースで十分岩登りを満喫できます。




途中にあった案内版に「行き止まり山」と記されています。

このあたりを前後して北西方向の荒地山へ向かう分岐があり「キャッスルウォール」という名前のロッククライミングルートがあるそうです。高座の滝から「地獄谷」と「キャッスルウォール」を進むのが六甲山の最高難度になるのでしょうか。



芦屋駅から2時間ほどでようやく風吹岩(447m)までやってきました。木陰から開けた場所にでると灼熱の太陽がギラギラと照り付けるので長居はしていられません。



南東方向に景色が広がります。芦屋浜から西宮浜、奥には大阪湾が見えます。



風吹岩のてっぺんまで登りましたが景色はさして変わりません。若い男性が「ここが六甲山の頂上ですか?」と聞くので頂上はまだまだ先だよと答えると、悲痛な声をあげて嘆いていました。

風吹岩まで来る人々の多くはここから金鳥山を通ってJR岡本駅まで下山するのが一般的なようです。かくいう我々のパーティーも暑さでかなり辛そうだったので、最高峰まで行くか下山するかの判断を仰ぎましたが、みんなの意志は変わらず。すばらしい!



風吹岩からの道はロックガーデンのような岩登りはなくよく整備されていて歩きやすいです。木陰の下を歩くのと標高が高くなってきたのもあり、暑さもかなりやわらいできました。30度あるかないかでしょうか。



沢の水は汚染がひどく飲めないとのこと。「六甲のおいしい水」のおかげで、清浄な水のイメージがあるので残念です。調べてみると、ハウス食品の「六甲のおいしい水」は舞子の山手にある工場で取水しているとのこと。あそこまで西に行くと六甲山地と言えるかどうか微妙ですが。



ゴルフコースを横断します。涼しそうなポロシャツの一行がゴルフカートに乗って次のホールへと向かって行きました。



このコース「芦屋カンツリー倶楽部」は戦後まもなく出来たコースのようで、ちゃんと18ホールあって、よくこんな山中に作ったものだと思います。Google Earthで見てみるとちょうどここだけ平坦になっています。



雨ヶ峠(613m)に到着。芦屋駅から4時間近く経ちました。休憩の回数が増えてきて、筆者も含めて全員バテ気味。

でもここ雨ヶ峠から50mほどいったん沢まで下るのですが、この下りが意外なほどに苦しかったので、ここから少しペースを落として進みます。



樹々のすきまから最高峰の電波塔が見えました。



沢まで下りてきました。これは芦屋川ではなく住吉川の上流です。水が冷たくて大変気持ちよく、顔をジャブジャブ洗ってタオルを濡らして涼をとります。ホント、裸になって入ったら死ぬほど気持ちいいだろうと思います。



本庄橋跡。神戸から有馬までの道の歴史は大変古く、魚崎で採れた魚を有馬まで運んだことから魚屋道(ととやみち)と言われたそうで多くの人馬が通行したので立派な橋が必要だったのでしょう。



本庄橋跡の案内版にあった江戸時代寛政10年の地図。太い線でかかれた道路が今日のルートとほぼ同じ。有馬へと続いています。



最高峰の電波塔がずいぶん近くなってきました。



風吹岩からずっとなだらかな坂道でしたが、七曲から一軒茶屋までの標高250mがきびしい登りになります。ですが、階段が整備されているのでゆっくり確実に足を乗せていきます。



芦屋駅から5時間半でようやく一軒茶屋に到着しました。



6年前も7月で、ここで食べたかき氷の味が忘れられず、みんなと一緒に再びいただきます。



かき氷でゆっくりと休憩した後に、最終目的地の六甲山最高峰(931m)までやってきました。



最高峰からの景色は西側の山々が見えるだけです。



最高峰から舗装された道を通って下りる途中の景色が一番素晴らしかったです。



上の写真のズーム。大阪キタのビル群が展望できます。



15時半に一軒茶屋で仲間が車でピックアップに来てくれたので、5人車に乗って下山しました。この後、甲子園の銭湯「浜田温泉」で汗を流しましたが、水風呂で熱暴走してしまった体を急速冷蔵したのが最高に気持ち良かったです。

この「浜田温泉」さんは町の普通の銭湯なのですが露天風呂があり、清潔な銭湯でした。お湯も無色透明ながら2001年に掘削した天然温泉だそうです。

温泉でリフレッシュしたあとは、甲子園のノリノリのイタリアンレストラン「Tokidoki」で美味しいワインと料理で楽しみました。

帰りの新快速京都駅では、ちょうど8月3日の淀川花火大会のフィナーレあたりの時刻に電車が淀川を渡ったので、船から発射される打ち上げ花火の玉が大迫力で見れて実にラッキーでした。