2019年10月14日月曜日

北国街道 敦賀~今庄

北国街道(ほっこくかいどう)は、中山道の鳥居本から分岐して琵琶湖の北から敦賀に至り、そこから日本海沿いに新潟まで続く長い街道ですが、今回のその中のほんの一部ですが、新保(しんぼ)から今庄(いまじょう)までの間が「街道・古道を歩く」に紹介されていたので歩きました。


これが実際に歩いたルートです。約15Km。スタート地点の新保から見た図です。左が日本海です。最初の山越えを「木の芽峠」と言い、今回の旅のハイライトですが、ちょっとした登山気分を味わえますが、その他は静かな古道で昔の情緒が味わえます。


サンダーバード号で敦賀駅に来ると、金沢ー敦賀間の北陸新幹線開通に向けて大規模な開発が行われています。


敦賀駅からコミュニティバスに乗って新保(しんぼ)に行くのですが、予約式で、前日に予約する必要があります。時間がくると、バスではなくタクシーがやってきて、新保まで途中でおばあさんを一人乗せただけでした。メーターは3500円を超えていましたが料金は200円。


新保のバス停はなぜか松本零士のイラストが。


ここから今庄まで約5時間と本に書いてあり、ほとんど本数のないコミュニティバスが到着したのが12:30頃だったので、ちょっと速足で歩き始めます。


新保の集落です。


今回、最新型のアップルウォッチ(シリーズ5)を購入しました。目的は、アップルウォッチに対応したヤマレコです。

こんな感じでiPhoneを取り出さなくてもGPSで地図が確認できるので、とても便利なのですが、どうやらiPhoneに電波が入らなくなると、落ちるらしく、結局ほとんど使えませんでした(!)。ヤマレコを目的で買ったので、はやくバクを直して欲しいものです。


古道らしく、ところどころでお地蔵様がお祀りされています。



ここから木の芽峠です。この古道は北陸に至る道として最も古く、開かれたのが1200年前だそうです。


山道に入ります。雨がパラついています。


自然歩道のマップ。いろんなルートがあります。



突然ざざっとという音がしたのでびっくりして見ると、大きなカエルです。種類はニホンヒキガエルのようです。


紫式部が越前から京都に帰る際、この木の芽峠を通った時に詠んだ歌。


木の芽川の源流。


湧き水。飲むのはやめときました。


永平寺を開いた道元が療養のため京都に行く際に通ったとのことです。


400年前に建てられた峠の茶屋。大名のための茶屋ということで、福井藩の関所の役割もあったそうです。「ここは観光名所ではない」的な張り紙がしてありました。


言奈地蔵(いうなじぞう)を祀る神社が見えてきました。


大金を持った旅人を乗せた馬子がその旅人を殺し、そこにいた地蔵に「言うな」といったところ、「地蔵は言わぬがおのれ言うな」と言い返された。その言葉に馬子は改心したが、その後、殺した旅人の息子と知らず、打ち明けてしまい、息子に討ち取られたという話。



しばらく歩くと365スキー場に出てきました。


いい感じのスロープです。


スキー場になるとこんな活気あふれる場所になるようですが、今は私以外誰もいません。大きな鹿が二頭、駆けていきましたが。





ここがリフト乗り場。


こちらから再び古道に戻ります。


何やらおそろしい谷。



このあたりは昔は旅人や関所、旅籠でにぎわったのでしょう。





宿場跡。




古道から今庄の集落に向けて歩いていると、柿の木が多く見受けられました。


美味しそうですが、今庄の柿は吊るし柿でいただくようで、400年前からの名物ということです。


楽天市場で売っているようですが12月から販売ということで、それまでじっくりと干されるのでしょう。柿を収穫していた老夫婦とすれちがった際、とても気持ちの良い挨拶をされました。


このルートで唯一のトイレ。




廃墟好きとしては撮っておかねば。まわりの集落の家々はきちんと手入れされていましたが。



峠を越えた先、今庄に向けてのまっすぐな道を歩きます。






街道だけあって一里塚があります。





真ん中の山は愛宕山というようです。この向こうが今庄駅。


今庄宿(駅)に到着。速足で歩いたので、約5時間と書いてありましたが、3時間半で到着しました。


さきほどの愛宕山から鍋倉山へのハイキングコースも登ってみたいです。日本海も見えるということです。今日は雨なので見れなかったでしょうが。


0 件のコメント :

コメントを投稿