2022年5月20日金曜日

【福井】野坂岳

 (野坂岳頂上からの敦賀)



今年の5月は温度変化が激しく感じますが、丹波篠山の菜園ではイチゴが大豊作で5/19には最初の収穫で8kgほどのイチゴが採れました。


さて、今回は北陸シリーズです。北陸の山は日本海のダイナミックな景色が楽しめるのが醍醐味で色々登ってきましたが、今回は、敦賀の最高峰の野坂岳(913m)に登ります。


登山コースですが、敦賀市の南に位置する少年自然の家付近に車を停めて、まっすぐ頂上へ登りそのまま引き返すというシンプルなものです。

登山口周辺にはキャンプ場やバンガローもあり、登山道も非常によく整備されておりブナの自然林がとても美しいです。頂上だけでなく登山中にも敦賀湾の景色が楽しめ、ルートもアップダウンのないシンプルに登って降りる行程ですので、初心者がスニーカーでも十分登れる山です。

累積標高855m、休憩40分をいれて約4時間の山行でした。



今回は、相棒に電車で自宅近くにまで来てもらい、愛車スイフト号で湖西道路を北に進み敦賀へ、意外に高島周辺が混んでいましたが約2時間で到着。

駐車場は、ヤマレコの「P」マークに従って少年自然の家の手前を使いましたが、登山口のすぐ前にも4,5台停めれる場所があります。



少年自然の家は思った以上の立派な建物でした。



色とりどりのの屋根がかわいいバンガローが10棟ほどあります。市外利用で一泊2250円とのこと。



登山口にあった案内板。



こちらが登山口。周辺にはキャンプ場があります。



登山口からの道ですが、舗装しない自然の道を残しつつ、両脇には排水路が作られています。このようによく整備された自然道を見るのは初めて。



一の岳までは、沢沿いに多くのツツジが咲いています。ここのツツジは桜色をしていて何の種類だろうと調べてみましたが、どうやらクロフネツツジではないかと思います。桜色で言えば、サクラツツジという品種もありますが、どうも葉っぱの見た目が違うようです。



下の写真は先週5/16に葛城山のツツジ園に行った時の写真ですが、レンゲツツジやヤマツツジなど、赤や朱色のツツジで、野坂岳で見た桜色のツツジはなかったように思います。



気になったのでツツジという種類を調べてみると、シャクナゲもツツジに属していることがわかりました。シロヤシオやサツキもツツジの種類なのは知っていましたが、こういう分類になっているのですね。


新緑に交じって咲くクロフネツツジ(多分)を見ながら登って行きます。



この時期よく見かけるヤブデマリ(藪手毬)



橡(クヌギ)の木地蔵(418m)に出てきました。


お地蔵さんの上の木はクヌギではなくトチノキでした。



クヌギの木地蔵のある場所は水場になっていますが、湧き水ではないようです。



新緑の間を流れる清らかな水流。



一の岳の手前ですでに敦賀市が一望できます。


途中で一人で30キロ以上はありそうな金属製のベンチを背負って登って行く青年たちを追い越しました。声をかけるとさわやかな笑顔でこたえてくれたベトナム人っぽい青年たちです。

一の岳の手前に行者岩への脇道があります。見落としそうになる。



すぐのところに、両手を使って巨大な岩のわきをよじ登る場所が出てきます。登ってみると行者岩の名前の通り、落ちたら真っ逆さまの岩です。



ポーズを決めて相棒に撮影してもらう筆者。



元の道に引き返してすぐに一の岳(690m)に出てきます。「岳」といっても展望できるスペースがあるだけでアップダウンはありません。



一の岳から先はブナの自然林が非常に美しく、登っていて大変気持ちよいです。


ブナの林。下からはかわいいブナの苗木が出てきています。



二の岳を通り越して三の岳(874m)に出てきました。頂上までもうすぐです。


避難小屋です。頂上はすぐそこ。


頂上は広くて休憩しやすいです。この切り株風の台には展望地図があります。若干申し訳ないですが、その上に乗ると、より景色が楽しめます。


こちらが展望地図。


敦賀湾と敦賀市全体が見渡せます。


雲谷山も見えます。





帰りは下りの連続なので1時間半ほどで登山口に到着しました。途中、一の岳で金属製ベンチが設置してありました。一人でこれを担いであがるのは若いとはいえ大変だったでしょう。

多分、ユーザー第一号としてさっそく休憩させてもらいました。

下山後、日本海さかな街で、お土産を買って帰りました。




2022年5月5日木曜日

【大峯奥駆道】前鬼~行仙岳

(地蔵岳先から見た南奥駈道)

大峯奥駈道は、吉野と熊野を結ぶ全長170キロにおよぶ山道です。

役行者(えんのぎょうじゃ)が8世紀に開いた修験道の修行場で、2004年からユネスコ世界遺産になっています。

今まで吉野駅から初めて2度にわたり八経ヶ岳手前まで歩いてきましたが、その後、コロナ禍などで集まれず、なんと前回から3年ぶりになってしまいました。

また、今回は八経ヶ岳からスタートするはずだったのですが、崩落により登山口に車が入れなくなってしまい、1コースをスキップして前鬼から行仙岳までを歩くことにしました。

今回のルートは下図で見ると少しですが、山と高原地図で見ると山の数は(①蘇莫岳、②石楠花岳、③天狗山、④奥守岳、⑤地蔵岳、⑥般若岳、⑦涅槃岳、⑧証誠無漏岳、⑨阿須迦利岳、⑩転法輪岳、⑪俱利伽羅岳、⑫行仙岳)と12座の山を登る大変タフなルートです。

クサリ場やハシゴ場などの注意を要する場所は少ない一方、アップダウンにひたすら耐え抜くルートだと言えます。


今回のルートですが、公共交通機関が非常に限られているので、車2台を始点と終点に停めるデポ方式で行きます。

まずは、2台別々で終点の白谷トンネル東口に行き、1台を置き去りにして、もう1台で始点の前鬼まで行きます。

初日は車の移動だけで、前鬼の宿坊である小仲坊に宿泊し、翌日小仲坊から行動開始、太古ノ辻まで登って大峯奥駆道に取り付き、蘇莫岳から阿須迦利岳まで9座を制して持経ノ宿でテント泊をします。

その翌日は、転法輪岳から行仙岳までの3座を制したあと、デポしてあった白谷トンネル東口に降りて帰ると言った流れです。

合計距離20キロ、累積標高約2000メートルの山行でした。

普段の山と違い、大峯奥駈道はテントないしは小屋泊が基本なので荷物が重くキツイので、若い人中心のような気がします。筆者はヤマレコでは普段0.8~0.9のスピードなのですが、今回は1.2くらいの結果となりました。

ルートの計画では、AOさんオリジナルマップが大変役に立ちました。ここに感謝の意を表したいと思います。





初日(5月3日)、京都、滋賀方面から、約4時間かけて、伊勢自動車道、紀勢自動車道と進み、熊野大泊ICで降ります。

昼飯は熊野大泊IC近くの茂丸さんでアジフライ定食を食べて国道169号を北に上がり、国道425号に入ります。


国道425号は、「日本3大酷道」と呼ばれていますが、「行ったらアカン」箇所は龍神、十津川間なので、白谷トンネル東口までは、ゆっくり走れば危ない場所はありません。

白谷トンネル東口ですが、筆者が停めた箇所は4台ほどのスペース、道路の反対側は広いスペースがあり10台は余裕ですが工事車両が何台が停まっていました。


このあと、今回の相棒であるS氏のフィットに同乗し、前鬼まで1時間、GW中の宿泊者ということで特別に小仲坊(おなかぼう)そばの駐車場に停めさせてもらいます。

役行者の付き人であった前鬼、後鬼の夫婦から生まれた5人の鬼にひとりである後鬼助の家系の61代目の後鬼助さんと奥様、そのご子息の62代目は、とても気さくで思いやりのある方々です。

宿坊前には快適にテント泊ができる場所もありますが、我々は宿坊の大広間でお風呂、夕食、朝食付きでゆるりと、すがすがしい時間を過ごすことができました。

大峯奥駆道が好きでやってきた人たちと一緒に語らう夕食も楽しかったです。



行者堂で今回の旅の安全を祈願します。


前鬼、後鬼が仕えた役行者は、600年代の飛鳥時代の人で修験道の開祖であり呪法を使いこなしていたと言われています。役行者の修験道はインドから中国経由で断片的に伝わった密教が元となっており、雑蜜(ぞうみつ)と言われています。

役行者の約150年後に空海が中国(唐)から正統の密教を持ち帰り、真言宗を生み出します。

(キンベル美術館)


「朝6時に朝食を」と言うと、後鬼助さんに「そんなにゆっくりでいいですか?」と言われました。今の季節、朝5時頃には明るくなっています。



朝食を済ませ準備を終えると6時30分です。



いよいよ旅の始まりです。最初はS氏先頭で行きましたが、途中で筆者がバテ気味で、先頭を交代することになります。



登山口付近には立派な石垣が段になっています。明治時代に修験道禁止令が発令されるまでは、5つの宿坊があったそうですが、今は小仲坊のみとなってしまいました。


食虫植物かな、と思いましたが、マムシグサ(テンナンショウ)のようです。マムシグサと言えば、秋に毒々しい赤い実をつけますが、花も変わってます。



登山口からしばらく歩くと800段の階段が始まります。



巨大な岩がそびえ立っています。カンボジアのアンコールワットを彷彿させます。



こちらは「二つ岩」と呼ばれる名所。火山岩が風化してできたものですが、昔の人は、超自然的存在が造ったものと考えたのでしょう。


800段の階段が終わっても階段ではないだけで、登りが続きます。小仲坊から太古の辻までの約700メートルの登りでかなりの体力を消費してしまいました。

京都の聖護院は奥駈道を旅する前にお参りする場所として知っていましたが、滋賀の三井寺も修験道を教義にしていたというのは知りませんでした。

北奥駈道には三井寺の名を見たことがなかったのですが、どうやら北奥駈道は真言系、南奥駈道は天台系が主流ということなので納得しました。



太古の辻近くに登ると、大日岳が見えます。クサリ場の連続ということですが、今回スキップした弥山~前鬼ルートの回でチャレンジしたいと思います。

大日如来は全宇宙的存在で、梅原猛さんは、太陽神だと言われています。華厳経の奈良の大仏である大毘盧遮那仏よりもさらに大きな存在。


かなり体力を消耗しましたが奥駈道ルートの太古の辻までやってきました。

太古の辻から熊野本宮大社までを南奥駈道になりますが、1990年代までは荒廃していたそうです。それを、「新宮山彦ぐるーぷ」という民間団体が、個人や三井寺、聖護院、金峯山寺からの寄付を集めて登山道を整備し、山小屋を復興させたそうです。



こちらも奥駈道の名所です。名所になるほどかなぁ。



今回の11座の最初の山、①蘇莫岳(1521m)です。



シャクナゲの開花には少し早いですが、ところどころで咲いています。



アカヤシオ。枝先に一輪つけるのが特徴。去年のいまごろに釈迦ヶ岳でシロヤシオを見ましたが、アカヤシオもシロヤシオもヤシオツツジの仲間です。


南奥駈道が一望できます。遠くに見えている頂上が平らな山は笠捨山(1353m)。今回は、笠捨山手前の行仙岳までです。


振り返ると大日岳と釈迦ヶ岳。


②石楠花岳(1472m)です。このあたりまでは、まだ大丈夫。



シャクナゲのトンネル。満開の時はさぞかし美しいことでしょう。


シャクナゲのつぼみ。


天狗山への長い道のり。結構キツかった。



③天狗山(1537m)到達。かなりハーハーいってます。


釈迦ヶ岳を眺めるS氏。今回のルートの各山頂からは釈迦ヶ岳が見えます。全体的に見れば、1800mの釈迦ヶ岳から南へ行くと標高が下がっていくので、どんどん遠くに高く見えていくことになります。

この天狗山(1537m)が、南奥駈道の最高峰になります。


息を整えてから、お次の山へ向けて歩きだします。なだらかな下りなので助かる。


④奥守岳(1480m)到達。


ヘビイチゴの花。そう言えば葉っぱがイチゴっぽい。



奥守岳から130mも下ったところにある嫁越峠。今は山上ヶ岳前後だけが女人禁制ですが、昔は大峯奥駈道全体が女人禁制でした。

とはいうものの、奥駈道の西の十津川村と、東の北山村の間で婚姻が行われることもあり、この嫁越峠の幅3尺(約1m)の隙間だけは、花嫁の通行が許されていたそうです。



130m下った嫁越峠から次の地蔵岳までは110m登らなくてはなりません。とにかく今回のルートはアップダウンの連続です。


ゼーゼーいいながら、広場に出てきました。天狗の稽古場という名前が付いています。ここは平らなのでテント場にもよさそうです。


お昼はマルタイの「山の棒ラーメン」。具がシジミで疲労回復のためのオルニチンがたっぷり入っています。これに、Amazonで買った九州ドライべジを加えます。九州ドライべジは値段が1400円もしますが、少しで水を含んでたっぷりの野菜になります。


天狗の稽古場からちょっと行ったところに五番目の山、⑤地蔵岳(1464m)がありました。
標識には子守岳となっていますが、これは別名のようです。


地蔵岳から少しいったところからの南奥駈道の眺望。


山が重なりすぎて同定が難しいのですが、おそらくこんなルートになるはずです。


笠捨山より先です。遠くの山のどれかが玉置山(たまきさん)でしょう。



⑥般若岳(1328m)です。般若とは全てを見通す深い洞察力のことです。このあたりから、バテ気味で、喉が異常に乾く。ここでスポーツドリンクを持ってこなかったことに後悔。


滝川辻。



次の涅槃岳が見えてきますが、あそこに行くためには、いったん100m下らなければなりません。登りたいのに下らされるのがツライ。


100m下ったところにある乾光門



乾光門から180m登ったところで⑦涅槃岳(1376m)。釈迦が唱えた仏教とは欲を滅した涅槃の状態を目指すものでした。


続いて⑧証誠無漏岳(1301m)。証誠無漏(しょじょむろう)とは、煩悩のないところにこそ仏の真実があるということ。


再びシャクナゲの花。いい天気です。


AOさんのイラストで危険地と書いてあったクサリ場にやってきました。ストックを収納して手袋を装着する。



これが垂直降下のクサリ場です。高さ8mくらいかな?岩場を縫うように木の根が張り付いており、足をかける場所に困ることがないので、あまり危険さは感じません。



カメラを意識し余裕を見せる筆者(S氏撮影)。



着実に降りていくS氏。



⑨阿須迦利岳(1251m)に到達。阿須迦利はアスカリと読みます。恐らく仏教用語なのでしょうが、意味は分かりませんでした。

本日は阿須迦利岳が最後の山です。もうこれ以上は無理でした。


ここにもシャクナゲの花が。



阿須迦利岳から持経ノ宿までが意外に長く、なかなか見えなかった小屋にようやくたどり着きました。小屋の写真は撮るのを忘れましたが、管理されている方がおられ、テント場の場所を聞くと、小屋から少し先の林道沿いの場所を教えてくれました。

久しぶりにテントを設営しました。



持経ノ宿から林道沿いを5分ほど歩いた場所に水場があります。ここの水場はめったに枯れないということです。約30年前まで南奥駈道が荒廃していた理由は南奥駈道には水場が少ないことだったそうなので、こちらの水場は大変貴重です。



水は大変勢いよく出ています。ガブガブと浴びるように飲みました。こんなに美味しい水は初めてかもしれません。



夕食その1はソーセージ。持経ノ宿の管理人さんがビールを用意してくれていました。一本500円ですが、ここまで運んでくる労力を考えれば高くはありません。S氏とそれぞれ2本ずつ飲みました。

このビールとソーセージで一気に疲労が回復しました



夕食その2はリゾット。サトウのごはんとカップスープにドライべジを加えただけのものです。お味はまあまあかな。



翌朝5時前に陽が昇ってきました。大量に湧き水を飲んで、ビール2本を開けたのに、トイレに行きたいと思わなかったのは、かなりの脱水症状だったのでしょう。

朝食にカレーパンとミルクティーを済ませ、テントを撤収して6時過ぎから行動開始です。



持経千年檜(ひのき)。林野庁の森の巨人たち百選に選ばれています。幹周5m30cm、樹高25m。屋久島の杉は何千年の樹齢ですが、檜は700年くらいが寿命だそうです。



面白い尾根沿いの道。



次の山である転法輪岳(てんぽうりんだけ)が見えてきました。


中又尾根分岐。


ミツバツツジ。



平治ノ宿です。ヤマレコ、ヤマップの両方とも、平治ノ宿の位置がもっと手前になっており、ルートが間違っていないかと少し混乱しました。

他の方のブログでも、「平治ノ宿の位置が違う」という書き込みがいくつか見られました。我々は今回、平治ノ宿には用はなかったのですが、宿泊を目的に歩いてきた人はかなり混乱するのではないかと思います。

後で調べてみると、ヤマレコは国土地理院とYahoo地図の情報を使っているとのことですが、国土地理院の地図には平治ノ宿の記載はなく、Yahoo地図では確かに間違った位置に記載されていました。

Yahoo地図の記載誤りについては専用フォームでYahooに報告しておいたので、修正されることを願います。



⑩転法輪岳(1282m)に到着。転法輪(てんぽうりん)とは仏の説法が煩悩を滅するという意味。



転法輪岳からの急な登り。



鮮やかに輝くの青紫の虫はコガネムシ。カナブンかと思いましたが、コガネムシはカナブンと比べると頭の形が丸く、背中の逆三角形が小さい。



俱利伽羅岳へ行く急のぼり。巻き道があったのですが、こっちに行ってしまいました。AOさんイラストによると、こちらは旧道だそうです。



膝に手をおき何とか登りきる筆者(S氏撮影)。



⑪俱利伽羅岳(1252m)に到着。残るは遂に最後の行仙岳のみになりました❗

俱利伽羅と言えば、平家物語で木曽義仲が平家の討伐軍を火牛の計で谷底に突き落とした俱利伽羅峠が有名ですが、クリカラとは古代インドの龍王の一人だそうです。



残るは行仙岳のみとなったはいいのですが、行仙岳までは150m下って120m登らなければなりません。距離も3.3Kmあり1時間弱かかります。道もなかなか厳しい。



行仙岳らしき山頂が見えてきました。



眼下には国道425のつづら折りが見えます。



怒田宿跡。この下あたりが、白谷トンネルです。



いよいよ行仙岳の山頂手前にやってきました。ブナ林で息を整えて最後の踏ん張りに備えます。



AOさんイラストを見て、行仙岳山頂手前は「鉄バシゴだ!」とガセネタを言ってしまい、S氏には申し訳ない。イゲタのマークは鉄バシゴではなく、階段でした。鉄バシゴのマークは別にありました。



山頂手前で、山頂を迂回して行仙宿にいくルートの分岐点です。もちろん、目指すは頂上!



遂に今回の最後の山である⑫行仙岳(1227m)に到達しました❗❗



山頂にはNTTの中継アンテナがあります。はるか向こうには釈迦ヶ岳が。まあ、よくここまで来たな、といったところです。



ちょっと早いですがランチにします。スパゲッティボンゴレ。山でパスタは初めてだったのですが、S氏に教わること山では3分か1分パスタが一般的のこと。筆者のパスタは7分パスタですが、お湯が少ないので15分ほどかかりました。ガス缶の値段を考えるとかなりもったいない。



さて、いよいよ山頂から白谷トンネルへ向けて下山です。



白谷トンネルへの下山道は非常によく整備されており、このような階段が設置されています。さすがNTTの資本が投入されていることだけあります。



階段で整備された道のおかげで、340mの下山は1時間もかかりませんでした。



ついに白谷トンネルの登山口に降り立ちました。



白谷トンネルに向かう道。急峻な山の壁が印象的です。この先、トンネル東口に停車していた私のスイフトが、リモコンキーで、「ピピッ」と鳴った時、二日間山中に置き去りにしていながら忠実に待っていた愛犬のような気がして、愛着がわきました。



ここから最初に来た道を引き返し、前鬼で下の不動七重の滝を見てから、S氏の車まで戻り、2台の車に分乗し無事、帰宅することができました。ゴールデンウィークの渋滞に巻き込まれないように、高速を使わず帰りました。