2019年10月24日木曜日

岩木山

白神岳の次は岩木山に登ります。この前の記事はコチラ

岩木山は標高1625mなので2000メートル級ではないのですが、津軽、弘前では周りに山々がなく、圧倒的な存在感を示している山です。


東西南北いろいろなルートがあるのですが、今回、岩木山神社から登ります(百沢コース)。中級者向けで、往復約9時間の山行となります。

八合目まで車で行くのが一番簡単ですが。


これが今回のヤマレコの記録です。

登山道はよく整備されている部類に入りますが、途中、そこそこ危険な箇所(坊主ころがし)もあり、ロープもないので初心者はやめたほうがいいと思います。頂上付近は岩場ですが、危険を感じるほどではありません。鳥海山の頂上のほうがよっぽどコワイです。

頂上は少し低い左を鳥海山、右を岩木山と呼ばれています。


前日投宿したアソベの森いわき荘です。値段もそこそこしますが、料理も良いし、お風呂は源泉かけ流しで、大変満足した宿でした。
朝5時30分に起床。宿の朝食はいただけないので、前日コンビニで購入したおにぎりで腹ごしらえをして出発です!


登山口まで20分ほどの距離があります。朝のリンゴ園。よい写真です。



道脇の溝を流れるのは源泉です。ゴボゴボ湧き出ています。岩木山は24時間体制でモニタリングされている活火山で、マグマ噴火したのは2000年前ですが、水蒸気噴火したのが1782年で、天明の大飢饉の原因の一つと言われています。


朝焼けです。


なにやら女子が喜びそうなカフェ。


こちらビューロッジ四季彩。ここもアソベの森いわき荘が運営しているようです。


スキー場の駐車場を歩いていきます。


こちらが登山道。熊出没の看板が恐ろしい。熊鈴をしっかりと装着。


謎の三角屋根をそばに山道があります。なぜかお賽銭をあげている人が多い。


山頂まで3時間30分。出発地点の高度が約200mなので、1400メートル以上の登りになります。そう思うと日帰りとしては結構なもの。


森の中のような道。


最初の休憩所。なぜカラスなのでしょうか。


ここからは鼻が当たるほどの急坂、という意味の鼻コクリ。でも全然そんなことはありません。


姥石。姥(うば)というのは年を取った女という意味ですが、女人禁制を破って入山したせいで罰せられて石に変えられたという。


姥石のあたりで頂上が垣間見えました。ここで標高が約700m。


ここから焼止まりヒュッテまでは眺望がないのですが、緑から赤へのパッチワークが美しく退屈することはありません。
ちなみに焼止まりとは、山火事や野焼きの境界という意味のようです。




眺望が開けてきました。陸奥の方角かと思います。


焼止まりヒュッテ。標高1000mを越えましたが、しんどいのはこれからです。




少し東方向に巻いていきます。


さてここから大沢といわれる沢沿いの道で、「坊主ころがし」と呼ばれています。ファニーな名前ですが、修験者が滑落したということです。



岩木山はとてもポピュラーな山なのに、こういう危険な箇所にもロープが張られていないのが意外に思いました。



雨で増水しているときはこのコースはやめておいたほうがいいです。



ここから鳥海山の東側を辿っていきます。


頂上らしきものが見えてきました。モチベーションがあがります。


錫杖清水とよばれる湧き水。1300mの頂上付近でこれだけの水量がでるのはめずらしいのでは?


錫杖とは修験者が持っている杖です。





このとんがりが小屋に見えたのですが、巨大な黒い岩でした。


種蒔苗代(たねまきなえしろ)。神様が稲の種を蒔いたという言い伝えです。頂上の下で少し平らな場所なので苗代に例えたのでしょうか。


鳥ノ海と名のついた小さな池のそばを通ります。


鳳鳴(ほうめい)ヒュッテ。1964年に4名が遭難する事故があり建てられたとのことです。鳳鳴とは朝日の良く当たる場所で鳳凰が鳴き、吉兆をあらわすとのことです。岩木山の地名はそれぞれなかなか意味深いものがあります。


10月後半ですが天気がよいのでベースレイヤー一枚で登ってきましたが、さすがにこのあたりから強い風が吹きつけるのでクラウドリッジジャケットを着ます。


ここからはストックではなくて手足で登ります。


頂上までもうすぐ。


下に駐車場が見えます。


頂上に到着しました。鐘があります。


iPhoneで記念写真を撮ってもらいました。


こちら360度写真です。


鰺ヶ沢の海が見えます。


津軽半島。遠くにうっすら北海道の影が見えます。


かなたに鳥海山と岩手山が見えます。


鳥居の向こうは八甲田山がくっきりと見えます。こちら側はかなり風が強く吹き付ける。



どん兵衛そばをランチにいただきます。食べているときに雲が下から浮かび上がってきて、まるでどん兵衛の湯気のようでした。天上界というのはこういうところを言うのだなと感じます。風もなく、いつまでもここに居たい気持ちになりました。


下山です。錫杖清水で水をくみました。これは帰ってから飲むためのお土産。


帰りも、坊主ころがしが一番気を使います。



焼止まりヒュッテ。ここまでくればもう安心。


上からの太陽の光で、紅葉がひときわ美しい。




姥石まで戻って頂上を感慨深く眺めます。




カラスの休場でリュックをおろして休みます。今回持参したスタバのORIGAMIコーヒーがとても美味しかったです。



スキー場まで戻ってきました。


帰りは岩木山神社に寄ります。


狛犬が山の反対側を向いています。やはり神は山に宿るのですね。


岩木山神社で無事下山できたことに感謝します。


狛犬が欄干に登っていてユニークです。


おととい22日は即位の令でした。