オリンピックが開催の方向で進んでいる一方で、日本の100人あたりのワクチン接種は1.5人で、先進国どころかミャンマーやジンバブエ以下の世界の下位3分の1グループ。何事にも細心の注意を払う国民性なのかもしれませんが、日本ってもっと偉大な国のはずじゃなかった❓
そんな4月中旬、京都御所の出水の小川(でみずのおがわ)では、珍しい、緑色の桜が咲いています。これは、御衣黄(ぎょいこう)という名が付いていますが、立派なサクラの仲間です。満開時期をすぎると緑色はなくなるそうです。
さて、今日は、京北での唯一の国宝である光明寺の二王門を訪ねます。
綾部市も丹後国の一つで、京都府側にあります。左側が明智光秀築城の福知山城のある福知山市。
前日に綾部温泉二王館に宿泊しました。東側の山の景色が素晴らしい。露天風呂、薬草温泉があり、泉質はアルカリ性でヌルっとしています。
光明寺は宿から歩いて行ける距離なので、散歩もかねて歩きます。
ゼンマイが生えています。
密度の濃いベルベットのようなカモジゴケ。
つづら折りの車道をショートカットで結ぶような山道を進みます。
二王門が見えてきました。
京北で唯一の国宝である二王門です。このあたり一帯に72の坊が建つほどの威勢を誇っていましたが、明智光秀の焼き討ちなどの戦火に合い、唯一、鎌倉時代中期から建立した当時の姿を残しているのがこの二王門だけです。
重要文化財の金剛力士像は、運慶の弟子であり次男の作と言われています。
満開のヤマザクラと二王門のコンビで。
鮮やかな色。多分桃の花かと思います。梅、桜、桃は全てバラ科の植物で、よく似ているのですが、花びらが、梅は丸く、桜は割れて、桃はとがってるので見分けます。
二王門からしばらく階段を登ると光明寺の本堂が現れます。江戸時代後期の建築です。
丹波国の宮大工、中井権次一統(なかいごんじいっとう)の作で、霊獣の彫り物を得意としていた。二重丸のような眼と、上に持ち上がった舌が特徴だそうです。
屋根の下にも龍の彫り物が並んでいます。
山々の景色も美しい。光明寺は、君尾山(きみのおさん)(582m)に建っています。いつか登ってみたい山の一つ。
光明寺を後にして帰りに、和紙製造で有名な黒谷を訪ねました。
和紙会館では和紙の作り方について学ぶことができます。この地方では主に栽培したコウゾを原料にして、蒸して剥がれた皮を、多くの工程を経て白い繊維質の和紙に仕立てていくのですが、この黒谷のきれいな川で、村の女性たちが水洗い作業をしたとのこと。
長靴が存在しなかったので、凍えるような冷たい水に素足で入って作業したそうです。
時が止まったかのような静かな黒谷に真っ赤なチューリップが咲いていました。
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