2020年11月14日土曜日

仙ヶ岳

 三重県亀山の仙ヶ岳に行きます。

鈴鹿地帯には山が多く、鈴鹿セブンマウンテンズの他に、鈴鹿十座というグループがあることを知りました。GoogleMapにプロットしてみましたが、⑦マークがあるのが、セブンマウンテンズで、⑩マークが十座です。⑦と⑩の両方が付いているのが両方のグループに入っている山です。

調べてみると、セブンマウンテンズは1964年に近鉄が朝日新聞、名古屋テレビと共同で始めた登山大会の際につけられた名称でした。

一方、鈴鹿十座のほうは、東近江市が「東近江らしさ」を基準にセレクトした山です(選定理由はコチラ)。なので三重県の山々は含まれていないのでしょう。

今回登る仙ヶ岳ですが、セブンマウンテンズにも、十座にも属していません。

調べていると、仙ヶ岳は、亀山7座に属していることがわかりました。


で、今度は亀山7座をプロットしてみました。「カ⑦」マークが亀山7座です。

亀山7座は亀山市の700メートル前後の山を選定したものだそうです。

〇×▲48」みたいに他にも「〇×7座」みたいなものがありそうですが、「今後はどの山に登ろうか」と考える時の良いガイドにはなるでしょうね。


今回のルートですが、坂本棚田を出発し、亀山7座の一つである野登山(ののぼりやま)と仙ヶ岳の間に取りつき、仙ヶ岳の東峰(955m)、西峰(961m)を踏破してから、宮指路岳(くしろだけ)をやっつけてから、小岐須渓谷の駐車場まで下山するというものです。

全行程13Km、休憩約1時間でトータル7時間45分の行程でした。

全体を通して、回廊の尾根道のアップダウンが多く変化に富んで登山の醍醐味を楽しめるルートですが、仙ヶ岳から宮指路岳頂上手前に犬返しの険と呼ばれる巨大な岩の間や崩落の縁を歩く箇所があり、一人で行くのはやめたほうがよいです。

ちなみに、「犬返し」とは、「犬も歩けないような断崖」のこと。


今回は4名のパーティーで、2台の車に分乗、一台をゴール地点の小岐須渓谷の駐車場に置いて、坂本棚田の駐車場からスタートです。


亀山城をモチーフにしたマンホール。


名前の通りの棚田。日本の棚田百選にも選ばれたという。


いよいよスタートです。11月半ばですが天気に恵まれてほとんどがベースレイヤー一枚で行動できました。


野登山と仙ヶ岳の尾根に取り付くまでの道は結構な急坂です。しかも尾根道のような回廊になっています。



ここ最近ずっとキノコが気になって仕方がないのですが、今回はこれくらいしか見つかりませんでした。多分、ウスキアナタケ。サルノコシカケの種類で、小さくて乾いて貝殻のよう。とても食べられるようには見えない。


向こうの山の紅葉がきれいなので楽しい気分です。


ようやく野登山と仙ヶ岳の間の尾根道まで到達。この尾根道は、仙鶏尾根(せんけいおね)という名前が付いています。


北方向にトンガリ帽子の形の鎌ヶ岳が見えます。来年あたり登ってみよう。


こういうのをヤセ尾根と言うのでしょうが、結構気をつかいます。


紅葉。


ヤセ尾根ということで土地がヤセているのでしょうか、マツが多いです。なかなか良い枝ぶりのものもあります。


仙ヶ岳にいかずに、小岐須へショートカットするルートもあります。屏風岩は下山時に見ますが、小岐須にある名所。


このルート、イロハモミジも多いです。やはり紅葉の王道ですな。


伊勢湾の景色が見えてきました。


仙の石」と呼ばれる高さ4メートルの奇岩。あたかも巨大な岩が天から降ってきて山に突き刺さったように見える。

鈴鹿山脈は御池岳のような北の山々は石灰岩が多く、南の山々は花崗岩が主となるらしい。
このような巨大な岩は、地下でゆっくりと冷えたマグマが地表に隆起してから何万年もかけて風化することでできるのですが、古代の人々が神の仕業と考えても不思議はないでしょう。


こちらは南側の景色。


仙ヶ岳の東峰は写真に撮るのを忘れましたが、東峰をやっつけてから、西峰(961m)に到達しました。N氏は、iPhoneで集合写真を撮るのがうまいです。


伊勢湾を見下ろす素晴らしいポイントで、少し狭かったですがランチにしました。

写真だとわかりませんが、木曽御嶽山、恵那山、また白く輝く北アルプスらしき山々も望まれました。



さてここから、第二の山頂である宮指路岳(946m)に向かいます。荒れた岩肌が見える方向です。少しいやな予感がします。


GoogleEarthで見るとよくわかりますが、仙ヶ岳と宮指路岳の間はアップダウンが多く、特に宮指路岳の手前が複雑な崖崩れの様相を呈しています。GoogleEarthにも「犬返し」とでています。


こちらは来た道の方向。登りはしませんでしたが、アンテナ塔がたっているのが野登山。


犬返しエリアに入ってきました。ザレ場であるだけでなく、これでもかというほどアップダウンがある。ポーズを取ってもらいましたが、危なそう。。。



「いいね!」岩と勝手に名付けた。



どうやらアレをやっつければ頂上のようです。


お地蔵さんが二体並んでいるように見える。


引きずり込まれそうになる。ルートがわかりにくく、一度、間違えかけた。「さすがにこれは違うな」というカンのようなものが働いたのでセーフ。


絶対に決められたルート以外は通ってはいけません。


這い上がる私を撮ってくれてました。


岩の壁の後ろを通り抜ける。


ようやく辿り着いた宮指路岳(くしろだけ)。


一休みしたら小岐須渓谷方面に下山します。幸い下山ルートはザレ場はありません。

ホワイトゴールドのような珍しいカエデの紅葉。


紅葉のじゅうたんを踏みしめながら歩きます。途中から沢沿いの道になり渡渉箇所がいくつかありましたが、危険なことはないです。



林道まで出てきました。



信じられないようなタワー型の一枚岩。深成岩なので割れずにゆっくりと固まったのでしょう。


駐車場への道からちょっと沢のほうに降りると屏風岩が見られます。垂直に浸食されていて大変珍しいと思います。巨大な軍艦のドックのようです。


こんなイメージ。



最後に紅葉を鑑賞したら登山完了です。



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