2020年11月11日水曜日

【神戸】布引ハーブ園

 久しぶりの神戸です。2年前に六甲山縦走の東コースをハイクしたときの出発点と同じ新神戸駅から歩き始めます。まずは布引の滝を見てから、ハーブ園を訪ねる予定。

場所は生田神社などがある神戸の中心地から少し北東にいったあたり。


上の写真をキャプチャーするのに、Google Earth を見ていたら、下の埋め立て地が気になりました。この写真のさらに南にある巨大な埋め立て地がポートアイランドで、ついついそちらにばかり目がいくのですが、この小野浜町という埋め立て地には西日本最大の車のオークション会場になっているそうです。


さて、布引の滝は、六甲山の麓を流れる生田川の中流にある日本三大神滝の一つになっています。ちなみに神滝以外に、日本三大瀑布というものあり、三大神滝とも、那智の滝、日光華厳の滝が共通で、この布引の滝は神滝にエントリー、瀑布のほうは、茨城県の袋田の滝がエントリーされています。

世界三大料理の3番目がトルコ料理、世界三大美女の3番目が小野小町。やはり3番目というのは、2番目と比べると知名度の点でかなり見劣りするのものなのでしょうか。

こちらが、「布引の滝に感謝する会」が作成された案内のチラシです。

まず出てくるのが、雌滝。水量が少なくて、手前にイロハモミジがあるのでよく見えません。それでも高さ19メートルあります。


六甲山全体を形成するのは花崗岩で、マグマが地下で冷えて固まったものが、約8000万年前に地表にもりあがってきたもの。

布引では特に、布引花こう閃緑岩という名前がついていて、花崗岩のなかでも緑色をしているのが特徴だそうです。


こちらが、布引の滝を代表する雄滝。水量が少ないですが、普段は緑色に削られている部分が水流になっています。


YouTubeにあるドローンの4K撮影を見ると、滝と円い滝つぼのセットが、上から何段もあることがわかる。


布引花こう閃緑岩のつやのある岩肌がきれいだと思います。花崗岩は岩石の種類のなかでは最も硬いらしいので、この景観ができるまでいったい何万年かかったのでしょうか。

円い滝つぼがあって、溢れた水が流れていく構造は、自然の露天風呂のようです。

落下する水の力で岩石が壺状に削られたことによりこのような景観が生まれたのではないかと思います。



ジークレフ神戸タワーマンションとオリエンタルホテルが見える。


花びらが残っているところに小さな赤い実がなっています。アオハダのように見えますが自信がありません。


布引ダムです。日本最初の重力式コンクリートダムだそうです。1900年に神戸の水道施設として完成しました。神戸で水道が作られたのは、1877年にコレラが大発生したのが発端のようです。

重力式はダムそのものの重さで水をせき止める方式で工事が単純ですが大量のコンクリートが必要なのが欠点。それに対して、アーチ型ダムがあり、薄くてコンクリート量は少ないですが工事が難しい上、水圧を両側の山に分散させるので、強固な岩壁であることが要求されます。



ダムからハイキングコースに向かう道が美しい橋になっている。橋柱がダムと同じあしらいにされています。


ロープウェイの下をくぐってハーブ園に向かいます。


ハーブ園に入ります。入園料を払うゲートがありません。ロープウェイに乗らなければ無料でハーブ園を鑑賞できそうです。ハーブ園という名前ですが、ハーブを見るだけでなく、ガーデンそのものの美しさが神戸の風景と相まって素晴らしい場所です。

ハーブ園は、1991年にロープウェイ開業と同時に開園しました。


秋のコスモスが咲き乱れています。コスモスといえば、赤か白ですが、黄色のコスモスは昭和の終わりに品種改良で開発され、イエローガーデンという名前が付いています。


ハーブ園には多くのハンモックが設置されています。神戸の景色を見ながら昼寝...といきたいところですが、寒いのでちょっと無理。


やはりこの色がコスモスらしい。



グラスハウスと名のついた温室。なかなか良いデザインです。


レストランでランチをいただきました。こういった場所での食事はイマイチなことが多いのですが、とても良い料理でした。ここのハーブ園は本当によい経営をされているなと思います。


帰りはロープウェイに乗ります。



六甲アイランドには、以前働いていたP&Gの旧アジアHQビルが見えます。懐かしい~。





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