2021年11月14日日曜日

ポンポン山【紅葉】

紅葉が始まった11月中旬、久しぶりにポンポン山を歩きます(本山寺のイロハモミジ)。


ルートは善峯寺のバス停からスタートして、高槻駅北の原立石のバス停までです。

イロハモミジの紅葉が楽しめるのは、登り始めてすぐの善峯寺を眺める展望所と、本山寺(ほんざんじ)、神峯山寺(かぶさんじ)の3カ所です。それ以外の道も色づいた樹々が楽しめます。

下図は南方向から3Dで見た地形図ですが、こうして見ると、ルート一帯に多くの採石場があるのがわかります。大阪の高速道路やアスファルトの原料となるらしいですが、地形図で見るまで知りませんでした。

ちなみに、中央下に「タチソ」と呼ばれた高槻地下倉庫跡があり、戦時中に秘密倉庫として建設されたものです。

山歩きをしているときは、自然の中に包まれていますが、たまに発破の音が鳴り響いていました。



こちらがルートマップです。善峯寺がすでに標高352mの高さなので、ポンポン山までは300mの登りで、そこからゴール地点の原立石バス停までゆるやかな550mの下りです。

京都では名前のせい(?)で人気の山なので、登山道は良く整備されていて初心者ハイカーでも安心して登れます。ただ距離は12kmあり、2万歩ほど歩くので運動した感は十分あると思います。また、本山寺から先はおおむね舗装された東海自然歩道になります。

朝9時に出発、午後2時過ぎの到着の約5時間のハイキングでした。


ほぼ同じルートを2017年に歩いたのですが、その時は善峯寺バス停手前を西に三鈷寺(さんこじ)経由で杉谷からポンポン山へ向かうルート(黄色)でした。

今回は、善峯寺バス停をさらに進んだところにある登山口から釈迦岳をやっつけてからポンポン山へ向かうルート(白色)を行きます。

ちなみに、元々は杉谷経由のルート(点線)を行くつもりだったのですが、道が荒れているようでやめました。

黄色のルートは善峯寺からの取りつきの道があまり良くありません。やはり白色ルートが一番おススメのルートのようです。釈迦岳が途中にありますが、登る途中にあるだけで、特にアップダウンもありません。



善峯寺バス停には、「山と高原地図」を見て、阪急東向日駅からのバスに乗りましたが、始発はJR向日町なので、紅葉のシーズンには始発から乗った方が良いでしょう。

ただ、今回は阪急東向日駅で臨時の直通バスを用意してくれたので、座って快適に善峯寺まで行けました。


登山口からすこし行くと展望所があり、善峯寺の紅葉を一望することができました。



善峯寺から1時間強で釈迦岳に到着しました。今回はビギナーズでしたが、みなさん余裕でした(自分は撮影したので写ってない...)


整然とポンポン山へ向かいます。


松の植林がチラホラ。京都人は借景のために特に松を植えたがりますが、他の常緑樹が育つと負けて枯れてしまうので、自然に逆らっているような気もします。


珍しい赤白塗装の鉄塔です。調べてみると、航空法により高さ60m以上の鉄塔は赤白塗装を義務付けられているようです。そんなに高かったかな?という気がしますが。


周辺にはおそらく2018年の大雨の際の倒木が多かったですが、登山道は2,3箇所、倒木をまたぐ程度で、整備されていて歩きやすいです。


釈迦岳から30分程度でポンポン山へ到着しました。今回は自分も写っています。


近くに天王山、男山、遠くにはハルカスや生駒山も見えます。


何故か石積みがあります。ポンポン山の名前の由来は頂上付近で足踏みをするとポンポン音がすることから来ているらしいのですが、そんな音はしませんでした。

頂上が混雑しているときは、足踏みの人の埃で迷惑😫になることがあるそうです。

山頂は広くて、山には珍しくテーブル席が何か所かあって、花見のやぐらベンチのようです。2017年に来たときは宴会をしていました。



さらに遠くを眺めると、弥山(1896m)ではないか?と思われる山が見えました(違うかも)。



赤色や黄色に色づいた樹々。紅葉の写真は逆光をうまく活かすのがコツです。





毒々しい赤の実のなるマムシグサ。茎の柄がマムシに似ているのが名前の由来ですが、これは茎ではなく葉の一部だそうです。球根には致死性の毒があるようです。


こちらが天狗杉とよばれる二対の杉の御神木です。


盛り土の上に孤立して立っているので目立ちます。


自然の林に囲まれながら進みます。



本山寺(ほんざんじ)に到着。こちらは既に高槻市になります。


色づいたイロハモミジが素晴らしい。



階段を下ったところにある手水。湧き水なので一口飲むとさっぱりした味でした。


ここから先は舗装された東海自然歩道で、歩きやすいのですが、山歩きとしてはちょっと物足りません。



本山寺から1時間ちょっと歩くと、神峯山寺(かぶさんじ)に到着します。開祖は役行者ということで、大峰山で修行中の役行者が、北の方角に光を見てこちらに伽藍を建立したそうです。大峰山の金峯山寺(きんぷせんじ)と名前は似ています。

でも、弘法大師と同様に役行者もあちこちで開祖をしていることになっているのでちょっと怪しい気もします。

こちらの紅葉も美しいものです。



神峯山寺から30分ほどで、原立石バス停に到着、そこからJR高槻駅北へ行き、かるくビール(久しぶりの大ジョッキ🍺!)を一杯ひっかけて帰路につきました。

0 件のコメント :

コメントを投稿