百万遍の交差点からしばらく歩くと北白川に入り、そこで見かけた巨大な石地蔵。子安観世音というらしい。
この地蔵さん、秀吉に気に入られて聚楽第に移されたら、毎夜「白川に戻せ」と声をあげて訴えたという。結局白川に戻されたというわけです。
ここから、バプテスト老人保健施設の横から山道に入り、ケーブルカー駅までいくコースを行きました。このコースは京都一周トレイルと同じコースです。
今回から新しい登山靴と時計のデビューです。
ノースフェイスの防水ゴアテックス。本当に軽くておしゃれで、パッと見、誰が見ても登山靴だとは思わないでしょう。インナーが真っ赤でレースもかっこよく街でもはきたくなります。でも店員さんいわく、冬山を除けば日本の山ならどこにでも使えるそうです。
お次はコレ。SEIKOのアルピニスト。最初はPROTREKにしようかと悩んだのですが、方位については最悪命にかかわるので、どこまでいっても結局はデジタルには頼れず、GPSはスマホでいくので、そうなると山の時計に求めるのは、電池切れのないソーラー蓄電と、高度計。値段と軽さを考えてコレに行きつきました。
今回はずっと高度計モードにしていました。時刻も高度の下に表示されています。高度が見れるってこんなに便利だって使ってみてはじめてわかります。距離も大事だけれどやはり山に登るわけだから高度も距離と同様に重要なのですね。
さて、グッズの話はここまでにして...
東山三十六峰の茶山を超えて瓜生山に向かって歩いていきます。
何体かの観音像が祀られています。
宝が池公園の緑が見える。すこし左の奥の建物は京都のゴミ処理場。
瓜生山(うりゅうざん)を過ぎたところに石鳥居がある。ちょっとみすぼらしいですが、これを昔人力で運んできたことを考えれば立派なものです。
このコースは割と沢に出会うことがおおいです。
知らない間に友達に撮られていました。なんとなくトレッキングっぽくなってきました。
ちょうどその地点から沢をながめた写真。自然のままです。
人気の愛宕山コースと違って人も少なく、山道の幅もせまい。テープもほとんどないので、時々道を間違えそうになりました。しかもなぜか今回はXperiaのGPSが全然違うところに言ってしまい、せっかくのヤマレコがまったく役に立たなかったのです。
何が書いてあるのかよくわからないが、調べてみると「水飲対陣之跡」と書いてあるらしく、南北朝時代に後醍醐天皇の側近だった公家の千種忠顕(ちぐさただあき)が足利尊氏と戦って戦死した場所ということらしい。
つい最近、吉川英治の「私本太平記」をKindleで読んだばかりなので記憶にあたらしいが、足利尊氏は後醍醐天皇と一緒に鎌倉幕府と戦って打ち破り、実際千種忠顕も一緒に京都の六波羅探題を倒したのに、後に足利尊氏は朝廷と対立してしまう。
吉川英治は、後醍醐天皇というよりも、その側近の公家達や新田義貞がけしかけて、尊氏を滅ぼそうとしたように書いてあるが、本当のところは誰もわからない。
途中のビューポイント。
さっき景色を見た時は見えなかった宝ヶ池の裏のグランドプリンスホテルの円い建物が見える。
千種忠顕戦死の碑。足利尊氏は天皇に背いた逆賊として考えられていたので、研究資料が非常に少ないそうです。教科書などで一般的に知られている尊氏の絵は、実は尊氏の執事職の高師直(こうのもろなお)ではないかと言われているそうです。
ロープウェイ駅に着きました。
お昼ご飯は、出町柳駅のそばの有名なおにぎり屋さんのおにぎり。正三角形ではなく二等辺三角形。奈良漬おにぎりがよかった。
ケーブルカーは1時間に2,3本出ています。
八瀬比叡山口駅のそばに咲いていた黄色いアヤメ。正式にはキショウブ(黄菖蒲)。
これが全体ルートです。スタートから登りがあって、その後500メートルくらいを上下して最後に山頂まで一気に登るといったところです。
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