2022年10月22日土曜日

伊吹山とびわ湖ビエンナーレ(iPhone 14 Proデビュー)

伊吹山登山記事の前に最新型iPhone の話を。

 iPhone Xも4年以上になるので今回 iPhone 14 Proに買い替えました。目的はやはりカメラです。登山にはSONYのRX1Rを8年以上愛用していますが、iPhoneもかなり一眼に近づいてきているということで、新鋭アート作家が集まる、びわ湖ビエンナーレでその実力を試してました。

まずは近江八幡の八幡堀で最初の一枚を撮りましたが、iPhone X の画質とは別次元です。鮮やかさと色味が素晴らしい。やはり世界一の金持ち会社であるAppleが世界最高の人材を集めて総力を挙げて作りこんできたカメラだけのことはある。ちなみにAppleの時価総額(350兆円)って東証一部の全会社の時価総額の半分以上です。


暗い部屋の中のネオンの光が自然です。超広角は iPhone X にもRX1R にもなかったので自分の眼の視界がほぼ捉えられて予想以上の面白さ。


染織りブランドのアトリエシムラの作品。糸巻から伸ばされた染め糸が逆放射状に並んでいます。これは iPhone 14 Pro の目玉機能の4800万画素(ProRaw)で撮影したもの。画像サイズが100MB近くあるので滅多に撮れないのですが、うちの55型の4Kテレビも830万画素しかないので拡大するか特大印刷しない限り必要ないでしょう。


4800万画素(上)と通常の1200万画素(下)の比較。4800万画素は一本一本の糸の色と形がはっきりしています。暗い部屋でこの解像度は驚異的です。



saiho + 林イグネル小百合の作品。華道の人で花や自然がテーマだそうです。ここも非常に暗いなかで目で見るより明るく撮れています。



チームラボが国際的な人気を博したせいか全体的に暗い空間と光を使ったアートが多かったなか、この江頭誠のアートは陽気かつアンチ形而上学を感じさせる空間でした。
部屋全体を写し込める超広角はオモシロイ



iPhone 14 Proの試写会はここまでで、ここからは本題の伊吹山です。2018年の11月に登って以来約4年ぶりですが、1377mの近畿を代表する山の一つです。もちろん百名山に名を連ねています。

伊吹山地と鈴鹿山地に挟まれた関ケ原は自然の要衝で、関ケ原の戦いや壬申の乱で西国と東国の戦いの舞台となってきました。



登山コースですが神社そばの民間駐車場に車を停めて出発します。登山口の標高は約200メートルなので標高差は約1150メートルあります。3合目にはスキー場だったころのゴンドラ駅とホテルがそのまま残っていて、お花畑地帯があります。

5合目から勾配を増してザレ場が多くなり足場に注意しながら頂上に到達すると、ここにも広大なお花畑地帯があります。頂上は尾根線のウラにあるので、9合目くらいまで登らないと見えません。

伊吹山の西側は自然崩落に加えて大規模な石灰の採掘場になっていて大きく陥没しています。びわ湖方面から遠景でみると白くなっていてよくわかるのですが、登山中はまったく見えません。これは尾根線が大陥没地帯をついたてのように遮っているからで、偶然なのか計画的なのか無残な姿を見ないで登山が楽しめます。ただ、時折ボーン!という低音が山じゅう響き渡りますが、おそらく採掘のための発破の音ではないかと思われます。

百名山の一つだけあって非常によく整備された山です。人気の山なのでとても人が多く、ザレ場の落石には注意が必要です。

今回はお花畑の見学なしで、普通に登って頂上でランチをして下山でした。合計距離約11km、累積標高1170m、休憩入れて7時間30分の山行でした。



2合目を過ぎたあたりから眼下に景色が広がります。伊吹山登山の楽しいところは抜群の景色を楽しみながら登れるところではないでしょうか?



七合目あたり。登山中、石灰岩の採掘の発破音とともに「キュ~ン」という鹿の鳴き声が頻繁に聞こえました。時折、鹿の姿も見えます。3合目のお花畑地帯はネットで囲われていますが、鹿の食害はかなり深刻なようです。ネットの外はシカが食べない馬酔木の木が目立ちました。



8合目あたりになるとザレ場になってきます。石灰岩で浸食に弱いため尖った岩や崩れかけの岩が多く、歩きにくい。特に今日のようにとても登山客が多い日は落石に細心の注意が必要でした。



この縦筋の入った岩は手掛け岩と言い、その昔、女人禁制だったころ禁を犯して登ってきた女人を山の神が怒って吹き飛ばしたときに抵抗して女人が掴んだ指のあとと言われています。


ちなみに、これは4年前に iPhone X で撮った手掛け岩の写真。解像度や色の再現性が全然違います。



この左上が頂上だと思っていましたが、裏側にある9合目の駐車場に続く西回りの道です。この時が一番晴れ渡っていました。左上はびわ湖展望台があるようで、この時点であそこに立っている人はラッキーでした。



中央上が上の写真でみたびわ湖展望台。頂上は背中側の方向に進みます。超広角レンズは山の写真に向いていますね。今回 iPhone 14 Proを買って一番よかったことかも。



登山口を出発したのが9時過ぎで、頂上に到着したのが12時半。ずっとTシャツで登ってきましたが、ランチを食べておしゃべりをしていると流石に寒くなってきました。

山頂の日本武尊(ヤマトタケル)像。伊吹山に棲むといわれる白猪の怪物と戦い大怪我をしていまいます。半分神話の時代ですが、卑弥呼と大体同時代か、100年ほど前かの話。

ちなみ日本武尊と書くように古代は「日本」と書いて「ヤマト」と呼んでいました。邪馬台国の「邪馬台」も「ヤマト」と呼んでいたので、日本ってずっと「ヤマト」だったのですね。



5合目まで下山してきたのが3時半。振り返ると、頂上までの道が西日に照らされて非常に明瞭に見えます。4800万画素(ProRaw)で撮ってみました。



4800万画素だと、上の写真は32%の縮小で、これが等倍です。iPhone 14 Proでは2倍望遠で撮るとこの画角で撮影されます。



iPhone 14 Proの3つ目のレンズが3倍望遠。白い避難小屋がさらに拡大されて見える。超広角から3倍ズームまで撮れるのは素晴らしい。RX1Rは35mm一本だけ、iPhone X は2倍ズームだけでした。



1合目手前に来たときはすでに4時。夕暮れの空になってきました。夕焼けの空の写真は真っ黒になって露出補正が必要なのですが、ただシャッターを押すだけでこの写真が撮れるのはすごい。iPhone が「これは夕焼け空だ」と認識している可能性は高いと思います。

登山口に戻ったのが4時半。7時間半の山行だったのでさすがに足が少しだるくなりました。

今回は初めて iPhone 14 Proで山の写真を撮りましたが、結論的には「コレで十分イケる」。なにせ高額のスマホなのでこれから精一杯活躍してもらおうと思います。





2022年9月29日木曜日

堂満岳と比良山縦走

 (堂満岳から琵琶湖大橋を眺める)


今日は秋晴れなので、先週に引き続き比良山に登ります。先週、青ガレルートにチャレンジして相当体がナマっていたことに凹んだので、喝をいれるつもりで長距離ルートにチャレンジします。

ルートですが、比良駅を出発して堂満岳(1057m)に到達してから金糞峠に進み、そこから打見山のびわ湖テラスまで縦走してからロープウェイで帰る道のりです。

累積標高1662m、距離14キロ、行動時間約7時間でした。累積標高は先週の倍だったので相当キツかったですが、ヤマレコの記録では0.7~0.8の速度だったので、バテバテでしたが、少しはカンが戻ってきたかなと感じました。


長距離なので各ルートをまとめてみました。堂満岳までで累積標高が880mだったので大体半分です。先週の金糞峠と比較すると、先週はイン谷口までバスでしたが今回は駅から歩いたのもありますが、先週の青ガレから金糞峠の五割増し以上しんどかったです。

金糞峠からの縦走ですが、道迷いしやすいです。初めての人はGPS必須です。道が多くてテープを辿っても違う道に行ってしまいます。筆者は3回間違えました。

  1. 比良駅~ノタノホリ(1時間):ダレ道ほど整備されていないが特に支障なし
  2. ノタノホリ~堂満岳(2時間):稜線からの急登りがかなりキツイ眺め最高
  3. 堂満岳~金糞峠(30分):東レ新道。シャクナゲが多い。軽いアップダウン
  4. 金糞峠~南比良峠(1時間):道間違え。軽いアップダウン
  5. 南比良峠~烏谷山(1.5時間):疲れもあってしんどいアップダウン
  6. 烏谷山~木戸岳(1時間):途中比良山頂立ち寄る。軽いアップダウン
  7. 木戸岳~打見山(30分):スキー場の坂が精神的にツライ


ここからは写真の詳細です。

これは比良駅から見た比良山の全景です。



山名を同定してみましたが間違ってるかもしれません。2004年まで約40年間、北比良峠まで比良ロープウェイが運行しており、北比良峠~打見山までのロープウェイ間を縦走するコースを比良山縦走と呼んでいたようです。ロープウェイで登って縦走してロープウェイでで降りるというコースはなかなか珍しかったのではないでしょうか。



比良駅からイン谷口までのバスは土日のみなので歩いていきます。堂満岳へはイン谷口の手前で南西に折れるように進みます。



登山道の手前は倒壊したり朽ち果てた家が多くて少し不気味です。かつては別荘が多く建てられたように見えますが、こうなってしまうと別荘地の価値も急落してしまいます。高島のあたりは高級別荘地の価値上昇中ですが、なかなか別荘地を維持するのは難しいものだと思います。



この朽ちた家の裏から登山道が始まります。案内板もなく、すでにGPSがないと何もわかりません。



先週の青ガレやダレ道と違って、人気のない道であることは明らか。ですが歩くのに支障は特にありません。



途中にノタノホリという名前の沼がでてきます。「沼田の堀」が由来のようですが、少し縦長になっているので堀と言ったのでしょうか。



ここからブナの植生が多く見られました。堂満岳だけでなく比良山縦走コース全体にもブナが多いです。武奈ヶ岳もブナから来ているわけですが、同じ樹林でもスギよりブナの方が良い。



ノタノホリから少し歩きやすい道が続いたと、堂満東稜道と名のついた稜線の道に変わりますが、この道が急坂続きでかなりのキツさです。

UFOが不時着して地面に突き刺さったかのような岩。



今度は岩の上に置かれたた球体の岩



キツイ登りの急坂だけあって堂満岳頂上からの景色は素晴らしいです。比良駅から3時間。

琵琶湖大橋の堅田方面



伊吹山



近江八幡と沖島。海辺によくいる片側のハサミだけデカいカニのように見えます。



頂上で景色を見ながらチリトマトヌードルを食べて出発。ここから金糞峠までの道は山と高原地図に「東レ新道」と書いてあります。由来を調べてもネットに出てきませんが、東レの発足は滋賀工場だったということを知り、やはり東レの人たちが開発した山道なのでしょう。



東レ新道はシャクナゲが多く、南東には景色が開ける場所もあります。



先週も来た金糞峠。ちょうどトレイルランのスタッフが案内板を設置されていました。調べてみると、明後日の10月1日に比良トレイルランが予定されていて和邇川の途中(地名)そばからスタートして霊仙山、権現山、蓬莱山と越えてここ金糞峠を通ってなんと武奈ヶ岳を踏んで地蔵山から黒谷に下りていく29kmのコースのようです。累積標高1630mと書いてありますがもっとあるんじゃないかという気がします。



金糞峠から見た琵琶湖の景色



金糞峠からの縦走路は堂満岳をつなぐ東レ新道の西側のトラバース道を通りますが、道がわかりにくく、間違えて東レ新道の方に行ってしまいました。



比較的歩きやすい道を通って南比良峠へ到着。



眼下に近江舞子の内湖が見えます。実はここでも道を間違えた。



今回唯一の花の写真がトリカブト。こればっかりは鹿も絶対食べないのでしょう。母鹿はどうやって小鹿に教えるのでしょうか。



荒川峠。右上のピンクのマーカーがトレイルランのスタッフさんが付けてくれたマーカーですが、このマーカーに随分助けられました。



手前が次の目的地の烏谷山(1077m)、その左にはゴールの打見山(びわ湖テラス)が見えます。



烏谷山到着。「からとやま」と読みます。山に鳥の名前がついている場所は過去に死体を鳥葬にした可能性があります。



振り返ると堂満岳。



かなりはっきりとびわ湖テラスが見えてきました。登山開始から5時間半の疲れが少し収まったような。



少し突き出ているのは大津の松の浦。ペットと泊まれる高級旅館あり。



葛川越に到着



この巨大な岩の右わきを通るのですが、上にスズメバチの巣がぶらさがっています。刺激しないように静かに歩く。



葛川越から20分ほどで比良岳の案内版がでてきますが、本当の比良岳頂上はここから5分ほど奥にいったところにあります。頂上への道がわかりにくい。GPSがなければ多分見つからなかっただろう。



このブナの大木があるあたりが比良岳頂上。景色もなくホントに頂上?と思いましたが1051mを記した小さな標識がありました。



木戸峠に向かう途中で見かけたクリの実のじゅうたん。まだイノシシなどに食べられていないようで3つほど拾って帰りました。



木戸峠到着。お地蔵さんが4体。



ここから迂回してスキー場のスロープを登ってびわ湖テラスに進むのですが、単純な景色だけあって登っても進んだ感じがなくかなりツラかった。スキー場は今でもびわ湖バレイと言うようで雪が少なくなりましたがクリスマスから3月末までスキー場は営業するようです。



蓬莱山頂上をむすぶリフトを見ながら最後の坂を登ります。16時過ぎに到着しました。下山のロープウェイの最終便は17時なのでこれに乗り損ねるとヘッドライトも持ってきてなかったので間に合ってよかったです。



びわ湖テラスからの眺め。木製の人形がおもしろい。



さすがに9月末だけあって4時をすぎると空が少し茜色に。遠くに見えるのは皆子山。



滋賀出身の西川貴教の衣装などを展示してありました。




テラスデッキの外側に水のプールがあしらわていて、びわ湖の水面とつながっているように見えるので、インフィニティ・ラウンジというカッコいい名前がついています。



びわ湖テラスはシックな都会的リゾートといったところでした。帰りのロープウェイは数十人乗れるほど大きいので驚きました。片道なのに1900円もしたのにも驚きでしたが。