2025年10月13日月曜日

【亀山7座】高畑山

 今回は亀山7座の高畑山(773m)に登ります。図中の「カ⑦」で示しているのが亀山7座です。

今年の5月に錫杖ヶ岳(676m)に登り今回の高畑山で亀山7座をコンプリートすると思っていましたが、よく考えると実は野登山(852m)の頂上を踏んでいないので not yet でした。野登山は仙ヶ岳(961m)に登った時に仙ヶ岳-野登山間の尾根に取り付いているので、その時に野登山頂上を踏んでおけばよかったと後悔...

ちなみに「⑦」は鈴鹿セブンマウンテンでコンプリート済み、「⑩」は鈴鹿十座で not yet です。

また、高畑山と三子山の間が鈴鹿峠で、先月(9月)に旧東海道歩きで歩いたばかりです


下図が登山ルートです。鈴鹿峠の駐車場をスタートして高畑山頂上を踏んでから先にある溝干山(770m)に立ち寄ってからピストンで往路につきます。溝干山から南へ下り沢沿いを歩く周回コースもあるようですが、林道で退屈しそうなのでピストンにしました。

合計時間は休憩1時間強をいれて4時間強、合計距離6.4km、累積標高620mでした

距離と標高が軽いので、これまで登った鈴鹿や亀山の山々のなかで最楽勝の登山でした。亀山の山々は鈴鹿と比べて全般的に標高は低いのですが硬質の花崗岩なので岩場が多めなのですが、高畑山についてはそうでもなかったです。

唯一の難所とされているのがナイフエッジと言われている箇所ですが、ザレていて滑りやすいだけでたいしたことはありません。亀山7座の四方草山(しおそやま)のキレットのほうがずっと注意を要しました。


今回は4人のパーティのはずだったのですが、女子隊員のTさんが前日にお熱を出してしまったので、男子隊員3名となりました。7時15分に京都駅に集合してN氏の車で鈴鹿峠の駐車場に向かいます。

駐車場はちょうど先月に東海道歩きで通った場所で38トンの常夜燈が目印になっています。ここが鈴鹿峠の最高峰で377m。トイレもあります。

この場所は国道1号線の京都方向からの側道が近いのですが、名古屋方面からの側道からもぐるっと周って到達可能です。


駐車場は常夜燈そばの道を少しあがったところにあります。10台くらいのスペースですが、この場所以外にも何台か停められるスペースがありました。

登山準備をしていると、N氏の親指の付け根にヒルが吸血行為をしていてビックリ。高畑山はヒルが多いことで有名なのですが、10月でも出てくるとは思っておらず、「ヒル下がりのジョニー」を携行するのを忘れていました。

調べてみるとヒルの活動する最低気温は10度前後だそうで、今年も異常高温なので10月でも余裕で活動できるのですね

ヒルは血液凝固を阻害するヒルジンを注入するため、N氏はしばし流血がとまりません。

S氏と筆者については幸いなことに最後まで一度もヒルにやられずに済みました。もしも溝干山から南へ下り沢沿いで帰っていればヒルの襲撃に遭ったかもしれません。


旧東海道から高畑山登山口に入ります。先月は左の片山神社方面に東海道を歩きました。


登山口そばに田村神社の石碑がある。先月旧東海道を歩いたときの出発地点が田村神社でした。鈴鹿峠から歩いて1時間半ほど。この神社は鈴鹿峠で旅人を襲っていた山賊たちを坂上田村麻呂が征伐したことで建立されたもの。


登山道は道がはっきりしていて迷うことはありません。



途中で伊勢湾の景色が見れました。



ナイフエッジの看板が出てきました。ちょっと身構える。


少しザレ場になっているのに滑らないように注意すればたいして難所ではありません。日本アルプスをホイホイ登っているS氏とN氏は雑談しながら脚だけで何気に渡ってしまう。



頂上手前から尾根道になっています。天気は快方に向かっているのですが、尾根なのでかなり風が強い。


尾根沿いを進むと岩場もなく高畑山頂上(773m)に到着。登り始めて1時間半足らずで着いてしまいました。


頂上からは何と伊勢湾とびわ湖の2つのパノラマが楽しめます。一粒で2度美味しいとはこのこと。鈴鹿峠は近江国と伊勢国の国境にあるんだなぁと実感

南東方向を見ると伊勢湾のパノラマ。左は知多半島、右は伊勢の鳥羽あたりが見えています。



北西方向を見るとびわ湖のパノラマ。


拡大してみました。左手に三上山、右手に近江八幡の長命寺山が見えます。びわ湖の先には比良山系。



鈴鹿山脈の山をヤマナビでチェックしているS氏とN氏。


高畑山山頂からさらに先へ進み溝干山へと向かいます。少し下って登りますが歩きやすい道で楽しいトレイルウォーク。



高畑山から30分足らずで溝干山(770m)頂上に到着。高畑山同様、山頂といっても尾根続きの高地部分。「みぞほしやま」と読むそうです。



伊勢湾とびわ湖のパノラマは高畑山で掲載したので省略。ここで鈴鹿山脈を覆っていた雲があがってきたので、ヤマナビで撮影。


こちらは望遠撮影。中央の赤くて荒々しい鎌ヶ岳と、その左にある岩だらけの御在所岳がよく見えます。


北側の樹々が防風の役割をしてくれているのか、高畑山と違って溝干山は無風状態だったので11時前ですがランチにします。今朝京都駅で待ち合わせをする前に買った駅弁(1200円)を頂きます。弁当容器の細かい仕切りのおかげで中身が崩れずよかったです。

山頂で駅弁を食べたのは初めてですが、これが格別に旨かった

この後、S氏がアウトドア用ミルで挽いた本格コーヒーで色々とおやつを食べて楽しい時間を過ごしました。



尾根道歩きが楽しかったのでピストン行程で正解でした。もし周回コースを行っていたら溝干山から林道へは激下りらしく、どんな場所か興味がありますが、何より沢道には確実にヒル軍団が待ち構えているので周回コースを採用しないでよかったです。

帰りに登山口近くの鏡岩に立ち寄ります。鏡岩に立つS氏のシルエット。



多分鏡のように光ったと言われたのは斜面側ではないかと思われます。旧東海道の名古屋方面から歩いてくると光って見えたんじゃないかな。

説明版によると、青黒色に光る岩はスリッケンサイドと言われ断層生成時の摩擦によって磨かれたそうです。

鈴鹿峠で旅人を襲った鬼(山賊)が磨いた鏡だという伝説があり「鬼の姿見」と言われたと書いてある。


(海外版Wikipediaより「Slickenside」)



13時半頃に鈴鹿峠の駐車場に戻り、水口温泉すばきの湯で一服しました。ぬるめのお湯が良かったです。その後、まだ時間が早いのでのんびりと下道で帰路につき、S氏宅そばの王将でブランチ(?)を食べてから帰りました。


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