丹波篠山の畑で去年の秋から育てていたニンニクを収穫しました。葉っぱが枯れて倒れたら収穫のタマネギと違って、収穫タイミングを見極めるのが難しいのですが、いい感じに育ってくれていて良かったです。食べきれない分は醤油漬けにする予定です。
放射状に咲いた花が、複数の階層に重なっているのが特徴です。記事の最後に他の写真も掲載します。
ちなみ過去記事のリンクです。
今回のルートですが、筱見(ささみ)四十八滝のキャンプ場に駐車し、いくつかの滝を見ながら尾根に取りつき、小金ヶ嶽をピストンし、帰りは峠山手前の元林道を下って集落を通って車に戻ります。
小金ヶ嶽とのピストンはアップダウンが多く、特に林道近くに長いアップダウンがあります。標高差は400mなのですが、累積標高は840mです。今日は紫外線が強い30度近い夏日だったせいもあり、頻繁に息切れして割とキツかったです。行動時間は6時間強でした。
朝に雨が降って、クモの巣が多く顔にへばりちき、トカゲが多いのはいいのですが、足元にヘビが2度出てきた時は、恥ずかしながら悲鳴をあげてしまいました。
こちらが、筱見四十八滝キャンプ場です。前回3月に来た時と比べて新緑が美しい。
四十八滝は、滝が48あるのではなく、8つの滝が「しじゅう」流れているからということです。
キャンプ場で会った人が、「キャンプ場近くのクリンソウを見にきた」と言っていたので、登山中注意して見ていましたが、山行の最後にようやく見つけることができました。
アカガエル。田植えの季節で、丹波篠山では毎晩カエルの大合唱が毎晩開催されています。
シャレ滝。名前が面白いのでこの滝の名前だけ覚えていました。「しゃれ」という言葉は、さらされて余分なものが無くなったというのが語源だそうです。ワビサビの、ワビに通じるものがあります。
こちらが大滝。
大滝から先は登山道で、いきなりクサリ場です。
前回は見つけそこなった一の滝と二の滝を今回は発見してました。
筱見四十八滝を登り切ったところから、東に行くと前回の八尾ヶ山(678m)ですが、今回は、小金ヶ嶽のある西方向へ進みます。八尾ヶ山方面の道は未整備ですが、こちらは整備された登山道です。
ようやく景色が広がりました。
峠山までは比較的歩きやすい。
630mと書いてあるので、ここが多分、峠山(631m)頂上かと思われます。
村雲(むらくも)はこのあたりの地名のようです。帰りに通る林道を越えます。ここからがアップダウンの連続のはじまり。
5月が見ごろのフジが青空に映えて美しい。
整備された階段道ですが、40メートルほど下ってまた登る。これが帰りの足にはちょっと辛かった。ところどころ、ちゃんとしたベンチが設置されているのがいいです。
小金ヶ嶽方向に進みます。この「たわ」という字は、Windowsの漢字では出てこないようです。
南の方角に見えるのが、鍔市(つばいち)ダムの湖。そこから登ってきたという人とすれ違いました。
岩場が出てきます。注意して登れば特に危険はありません。
小金ヶ嶽の山頂が見えたと思いましたが、これはまだアップダウンの一部。
岩が突き出しているところから北の景色が広がります。本郷の集落。
顔に張り付くクモの巣を取りながらアップダウンに時折息を整えながらようやく小金ヶ嶽(725m)頂上に到着。
おにぎり2個と豚汁をいただきます。5月ですが、30度近い暑さで紫外線がとても強いので、1.5リットル以上の水を持参して正解でした。
遠くにポチっと突き出た三角形が大江山なのですが、どの三角形なのかがイマイチ自信が持てません。百人一首の大江山は、京都の大枝山(おおえやま)のことだろうという仮説は前回、大枝山登山の記事に書きました。
行きに渡った”元”林道を上筱見集落方向に進みます。
以前は車が通ったであろう道ですが、今は荒れています。でも、ジムニーとかならなんとか行けるかな。
”元”林道の出口です。今は名前が変わっているようですが、「兵庫県森と緑の公社」というのは、県主体でスギやヒノキの植林を大々的に行っていたようです。多分この道は当時植林活動用に切り開いた林道だったのでしょう。
京都北山にもありますが、盗人谷というのはあまりおだやかでない名前です。おそらく当時、山窩(さんか)と呼ばれる採集生活をしていた人たちが暮らしていた場所なのかもしれません。以前登った丹波篠山の弥十郎ヶ嶽の名前は、山窩(さんか)の人の名前から付けられたそうです。
すこし穏やかでない気分であるいていると、左手の平地に、無造作に捨てられた一升瓶と、動物の頭蓋骨が。。。
頭蓋骨の上部のようで、最初はイノシシか鹿かと思いましたが違うようです。
熊かも知れません。犬のようでもありますが。
猟銃で撃った熊を解体して、一升瓶の酒で焼肉にして食ったとするならば、かなり一線を超えたワイルドな人たちだと思われます。
ガクアジサイに似ていますが、ノリウツギという低木です。
沢沿いに鮮やかな花を咲かせた群生を発見。クリンソウです!
リングの周辺を複数の花が外側に向かって咲いているのが特徴です。
4月から6月にかけて、下から上へリングの階層が上がっていくように花が咲くという面白い性質を持っています。
「クリン」は、仏塔の「九輪」と呼ばれるこの部分に似ていることからその名が付いたそうです。一本の棒に等間隔にリングが重なっているような形。
特に誰かが植えたわけではないと思いますが、こんな鮮やかな花が群れを成して咲くのは、本当に日本の四季はすばらしい。
山道が終わり、獣害柵のゲートを出ますが、このゲートの鉄のかんぬきが重かった。女性だったらかなり苦労するのでは?
上笹見の集落を抜けて、元の四十八滝キャンプ場に停めた車に戻ります。
5月なので紫外線と水分補給を甘くみていたのが少し後悔です。日焼け止めとスポーツドリンクを忘れないようにしよう。
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