今年は観測史上で最も早い5月16日に梅雨入りしました。
私の菜園でも雨が多いと作物にダメージなので心配していましたが、特に問題なくタマネギを50個ほど無事収穫できました。
さて、梅雨の天気を気にしていましたが、幸い天気に恵まれた5月29日に、奈良の釈迦ヶ岳でシロヤシオの花を見に行きました。
ルートですが、太尾(ふとお)登山口から尾根沿いの道を登り、釈迦ヶ岳山頂を踏んでから、しばらく下ったところにある深仙の宿(じんせんのしゅく)までの道に群生しているシロヤシオを鑑賞し、元の尾根道に戻ります。
ちなみに釈迦ヶ岳山頂から深仙の宿までの道は、大峰奥駆道のルートです。大峰奥駆道は、吉野~八経ヶ岳までは踏破しているのですが、そこから先は次回以降のチャレンジリストに入っております。
今回のルートに関しては、登山口の標高が1300mですでに尾根道になっているので、とても歩きやすく、釈迦ヶ岳山頂付近も厳しい岩場などもありません。ちょっと距離が長いですが、初心者でも十分楽しめるコースかなと思います。
標高が高いので樹木も少ないため景色が広がり、大変歩いていて気持ちがよいです。
ルートの総距離が約10Km、累積標高720mで、行動時間は7時間弱でした。
こちらが3D図です。頂上から左下に降りていくあたりにシロヤシオの群生があります。
今回は3人のパーティーです。京都を朝5時に出発し、約3時間で太尾登山口に到着。20Km以上のクネクネ道が結構大変でした(S氏の運転に感謝!)が、到着すると駐車場には20台ほどの車がすでに駐車してあります。駐車スペースは結構あるので、まだいくらか余裕はありそうです。
駐車場わきのトイレで用を足すといよいよ登山開始です。
馬酔木の花。
シロヤシオの花が一面に散っています。
頂上まで行かないと見れないと思っていましたが、この一帯に見ることができます。
登山口がすでに1300mの標高なので、取りつきの険しさもなく最初から気持ちの良い尾根ルートです。
不動小屋谷につながる分岐路。こちらのルートは標高差が大きい。
古田の森への気持ちの良い登り。
ここですでに1600メートルを超えています。後ろの烏帽子のような形をした山が釈迦ヶ岳です。
遮るものがないのでゴールまでのルートが視認できます。ゴール地点が見えると不思議と疲れません。
シロヤシオはあまり大きな木ではなく、花の付き方や枝ぶりがソメイヨシノに似ています。
古田の森から50mほど下ったところに小沼があり、そこからは頂上へ向けて真っ直ぐな登りです。
かくし水。確かに登山ルートから少し隠れたところにあります。
この水は絶えず湧き出しているようです。
かくし水のそばにテント場があります。黄色いテントが写っていますが、水場が近くにあるのはいいですね。
テント場から南に下ると深仙の宿ですが、まず釈迦ヶ岳の頂上に向かうことにします。
頂上にたどり着きました。
車道のない場所で、これだけ立派な仏像が設置されている山の頂上は見たことがありません。
この釈迦如来像は、大正時代の強力、岡田雅行氏、通称「鬼マサ」がたった一人で運びあげたそうです。
当然パーツに分解して運んだのですが、台座だけで135Kgもあり、しかも大峰奥駆道の前鬼口から8Kmの道のりを何度も往復したというから驚きです。
頂上からは八経ヶ岳(1915m)までの大峰奥駆道が見渡せます。弥山(1895m)は、八経ヶ岳の後ろに隠れているはずです。
良く見ると胴体部分は三つに分かれています。それでも一つのパーツで50Kgほどはあったのではないでしょうか。
頂上から弥山への大峰奥駆道のルート入り口です。
今までの尾根道とは全然違う厳しい道のようです。来年はチャレンジしたい。
頂上を後にして、深仙の宿(じんせんのしゅく)への下り道です。ここも険しい道ではないのですが、先ほどの尾根道と比べると歩きづらい。
いよいよシロヤシオ地帯に入ってきました。だがしかし、このあたりは高度が高いせいか、咲き始めの状態が多い。
後ろを振り返ると先ほどまでいた釈迦ヶ岳頂上が見えます。
満開のシロヤシオもいます。
こちらはミツバツツジ。ピンクの花が鮮やかです。
大峰奥駆道ルートの名所、「大峰山七十五靡」の一つで岩盤に穴が開いている珍しいもの。
ちなみに、この「靡」という漢字は、「なびき」と読みます。
美しいことを示す漢字で「一世風靡」にある文字。
拡大写真です。穴の開いたところから向こう側が見えます。
下の方に青い小屋のある深仙の宿が見えてきました。
大日岳(1568m)が見えます。大峰奥駆道はこの山の頂上は通りません。
深仙の宿は広い平地で大変見晴らしがよく、テント場にも最適です。
ここで、ランチとコーヒータイムにしました。
帰りはかくし水の方へ登って行きます。行のルートの方が多かったようですが、こちらにも満開のシロヤシオをいくつか見ることができました。
午後になって晴れ間が広がり、素晴らしい天気に。
古田の森から西方向を望む。見渡す限り波のように重なる山々です。
紫外線が強く帽子とサングラスを着用。
最後に大きな鹿が登山道を歩いていました。振り返って我々をじ~っと見つめています。
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