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2018年4月28日土曜日

皆生温泉から大山登山

大山登山がメインなのですが、前日皆生温泉でゆっくりすることにしました。

京都から、のぞみ号で岡山まで1時間、そこから、特急やくも号で2時間ちょっとで米子駅に到着。これは米子駅にあったものですが、銀河鉄道999とは関係ないそうです。


皆生温泉まで送迎してくれるらしいのですが、歩くことにしました。
途中にあった勝田神社。なかなか立派です。


 県立米子東高校。こちらもなかなか立派です。


お地蔵さん。古道ですね。


宿は、松涛園というところ。一人用の部屋ですが、全面に日本海が見えます。今日はまだ4月なのに初夏のような陽気で窓を開けます。


ベランダから見ると、すぐ下に以前何度か泊まった潮海園が見えます。海沿いのはシーサイドホテル。


夕食前に海岸を散歩すると、大山のシルエットの上に満月が。



日本海の荒波対策でテトラポットが積まれ、散歩道も堤防になっているのでちょっと風流さに欠けます。


松涛園の前には、廃墟になりかけの大人のおもちゃ屋さん、射的もやってるそうですが、入るのに勇気がいりそう。というか入ろうとも思わないけど。


さて、翌日いよいよ大山登山です。皆生温泉から朝9時前の「るーぷバス」にのって大山寺で下車。


そこから大山に向けて歩きはじめます。


これが今回のルート。下が北方向。一番代表的なルートですが、登りは夏山登山口、右側の線です。下山は左側の線になります。


夏山登山口の手前にあるモンベルショップから見える大山の雄大な景色。さすが名山と言われるだけあります。


こちらが夏山登山口。





休む間もなくどんどん登りが続きます。思ってた以上になかなかハード。


ふと左を見ると雄大な大山の北壁。白い線は雪ではなく土砂の色です。


大山は特に西側からみると富士山のようなきれいな形をしているので、伯耆富士ともよばれますが、実は左(東)から天狗ケ峰(1711m)、剣ケ峰(1729m)、弥山(1709m)と三連峰になっています。これらを全部まとめて大山と言っていて、正確ではないが、一般的に頂上は弥山の頂上になっています。

赤い線が実際歩いたルートですが、端を辿って登っていくので常に左に連峰の北壁が見えるわけです。

こうして見ると、大山がカルデラの壁になっているのがよくわかります。元々は火山であったと言われています。ネットで見ている範囲だとよくわかりませんが、この壁に囲まれている部分が火山の噴火口だったとすると、巨大な山だったことになります。

尾根沿いを歩けばさぞかし気分がいいと思いますが歩けません。




そうこうしているうちに、六合目に到着。写真の下部分を大胆カットしていますが、ほとんど休む場所もないほど人がいっぱいです。


このあたりから残雪が現れます。気温は十分高いのですが、残雪の上を通る風が冷たく、Tシャツの上にジャケットを羽織ります。


遠くに日本海が見えます。その手前にある山は孝霊山、750mなのでそこそこの山。


頂上近くなると自然保護のために板張りになっています。勾配も急ではなく、楽しく頂上へ向かいます。


頂上はちょうどお昼時だけあって、人でいっぱい。この写真は、連峰の南側。尾根はかなり薄く見えるので、トレッキング禁止というのもうなずける。


マップで見ると大山頂上と南壁(右側)の位置関係がよくわかります。


こちらパノラマ。


頂上の下に小屋があり、トイレや売店があります。トイレはすごい列になっていたのでガマンすることにしました。


こちら頂上。本当は仲間とピースをする場所なのですが。こういうとき一人だと寂しさを感じる。


さあ下山です。


大量の雪が残っています。


今日は天気がよいので下がきれいに見えます。


目立つ白い建物はなにかとズーム。これはロイヤルホテル大山。さぞかし下からの眺めもすばらしいのでしょう。


 さて下山は六合目から東のルートを通ります。大山寺旅館街、なんだか楽しそうです。


この図の左側です。連峰の北壁がより近く見えるはずです。


スタージャスミンでしょうか。


東のルートは西の夏山登山道と違って人が少なくて、のんびりした気分で下山が楽しめました。北壁がそばに見えるこちらのほうが景色もよく、人通りが少ないので道沿いの花も多く、ウグイスの声に囲まれてホッとした気分。


新緑を前景に。


案内板。



登山口に到着。


登山口は大神山神社の裏にあります。トイレの洗面台から冷たい水が豊富にでるので顔を洗うと最高に気持ちよい。



石畳を下りていきます。


途中にあったのが和合の岩。石と杉がうまく組み合わさっているから。それともそれ以上の意味があるかも。


スタート地点に戻りました。9時30分出発で到着が14時なので、往復4時間半の山行でした。人の多い名山に登るより、名山でなくても人の少ない場所を選ぼうと思いました。


2017年5月1日月曜日

出雲街道 三徳山の投入堂

2017年のGWの旅行です。

タイトルに「出雲街道」と銘打ってしまいましたが、今回の旅行では全く出雲街道は辿っておりません。近くの街道がそうだったのでブログの構成上そうしただけです。

出雲街道ですが、「天保出雲旅行筆記」に江戸時代の商人が出雲に旅行した記録が詳細に残っておりそれを見ると当然ですが出雲大社にお参りしているだけでなく東の美保神社にもお参りしているのがわかります。帰りは大山寺にも参拝していますね。岡山の津山が出発・帰着地で、14日間の旅行です。

電車も車もない時代ですが、自分はこういう旅行に憧れているのです。ただ出雲街道は全ては見ていませんが、ほとんどが車道になっているようで道幅がせまくて歩くと危なっかしいです。


さてJR倉吉駅からタイムズレンタカーで三徳山三佛寺(みとくざんさんぶつじ)へ。お目当ては行者が法力で断崖絶壁の窪みに投げ入れたと伝えられている投入堂です。


参道の階段の途中にあった輪光院の十二支地蔵。イノシシがなついている姿が愛らしいです。


さていよいよ投入堂に向かいます。これは山道への門。かなり厳しい路なので靴のチェックがはいり、ソールがツルツルだと草鞋に履き替えさせられます。でも草鞋が一番優れているのだそう。

あと、一人では入山させてもらえません。男子一人がいたので我々夫婦に同行させてあげました。


入山間もなく役行者(えんのぎょうじゃ)の像が。役小角(えんのおづの)という飛鳥時代の呪術師で修験道の開祖とされている。


投入堂への道のりは思った以上の険しさでした。木の根を梯子のようにつかって登っていきます。


鎖を掴んで登っていく。まるでフィールドアスレチックみたい。


これは途中にある文殊堂に登るところ。「マジですか?」


岩の周りを恐る恐る進んでいく。草鞋はやっぱり滑って履きにくいとのことです。


文殊堂からの景色。若干床が傾いていて怖くて二人がすれ違えない。


こちら投入堂の手前の不動堂。岩窟の中にスッポリと収まっています。


ついに投入堂到着。これ以上先には進めません。無理に行こうとすると二人に一人は滑落するそうです。

それでも昔の人は草鞋で登ったんでしょうね。

その前にこの堂を建てたというから信じられません。修験道は本当に命がけです。


岩肌に花が咲いていたので投入堂に色を添えてみました。

投入堂の歴史については、きっちりした資料は残っていないようですが、奈良文化財研究所が行った年輪年代測定によって、 投入堂は平安時代後期(1086~1184)に建てられたということです。源平の時代ですね。


YouTubeで4K空撮があったのでキャプチャしてみました。御堂の下は急な絶壁となっていて、滑落したら死は免れるどころかバラバラになってしまうそうです。恐ろしい。

岩窟の中ではカエルの鳴き声が響いていましたがカエルはどうやってはいったのかな?


同じく「4K空撮」より引いた画像。本当にとんでもないところに御堂を建てたものです。


路傍の野草の花がかわいかったので撮ってみました。上は「しゃく」、左下がタンポポ、右下は調べるのに手間がかかりましたが、どうやら「キンポウゲ」という名前のようです。


三徳山の観光ポスター。スーパーはくと号にも貼ってありましたが、「日本一危ない国宝鑑賞」とはね。


この日は三朝温泉の「三朝館」に泊まりました。伝説によれば頼朝の父である源義朝(よしとも)の家臣が源氏の再興を祈願して三徳山に行ったところ白狼の命を助け、その後、白狼が夢枕にたって温泉の場所を教えてたという。

ラジウム温泉のすばらしい泉質でした。ぬるめの湯が好きなのでちょうどよかった。