Stay Homeするように言われているGWの終盤ですが、今朝も散歩として、鴨川デルタに行ってみます。
鴨川のY字型になっている部分がデルタとよばれている場所ですが、下鴨神社がある緑一帯を糺の森(ただすのもり)と言います。地理で学んだデルタは下流で広がるので、逆なのですが。
このデルタを境に、左上流を賀茂川、右上流を高野川の名前に変わります。
ちなみに、植物園よりも北にある神社は、上賀茂神社。北と南で、賀茂と鴨を使い分けています。
上賀茂と下鴨は、神社間での間違いを防ぐためにわざと字を変えたという説もありますが、元は、賀茂氏という一族が由来になっており、その先祖である賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)は、其の身をカラスに変え、神武天皇を大和へ導いたという神話があります。
この八咫烏(ヤタガラス)は足が三本あるのが特徴です。下は熊野古道で見かけたファニーな八咫烏。
鴨川の源流は、桟敷ケ岳南にある志明院と言われています。桟敷ケ岳に行ったとき志明院の脇道の登山道を歩きましたが、ものすごく愛想の悪いおばあさんに邪魔者扱いされたので、あまり良い思い出はない。
鴨川に向けて寺町通りを歩いていると、下御霊神社で、鳳輦(ほうれん)が置かれていました。鳳輦とは天皇が乗る車、という意味。本来は露天の並ぶ神幸祭が行われていたはずが、コロナの状況下、鳳輦の展示だけになってしまいました。
この春の祭事ですが、平安時代から疫病退散が目的だったそうです。古来から春に伝染病が流行したので、こういった祭事が行われたのでしょう。
ちなみに、なぜ春に伝染病が流行するかと言うと、寒暖差で体力が弱っているところに、多くの人が集まったり移動したりするからだそう。ついでに冬にインフルエンザが流行するのは、乾燥で喉が弱るのと、ウィルスが空気中を漂いやすいのが原因。
荒神橋の横から鴨川河川敷におります。
河川敷を北へ歩きます。比叡山が良く見えます。
飛び石を越えてデルタの中心点に向かいます。
飛び石のうちのいくつかは亀石になっています。
パノラマモードで撮影。左が賀茂川、右が高野川。
デルタ地帯に糺の森があります。下鴨神社の鎮守の森。この糺の森の特徴は、古代からの植生を維持してきている原生林であることです。中心はケヤキやエノキなどニレ科の落葉樹。
秀穂舎(しゅうすいしゃ)。門のフレームが鳥居の形をしているのが特徴で、華表門(かひょうもん)と言います。また、前に立っている朝鮮風の石像は、文官を意味し、かつてここに住んでいた人が下鴨神社の高貴な社家であることを示します。
秀穂舎の横にある禊場(みそぎば)を兼ねた小川。
下鴨神社の参道。新緑が美しい。
雑太社(さわたしゃ)。参道横の長方形の土地で日本で初めてラグビーの練習が行われたとのことで、「第一蹴の地」と記念碑が置かれています。
ちなみに、同じ場所で毎年5月に鏑流馬神事が行われますが、今年は中止。
賽銭箱と鈴がラグビーボールの形をしているのが面白い。
中門は、葵祭のためでしょうか、華やかな飾りつけがされています。
本殿でお参り後、西参道から帰ります。
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