前回12月14日に、中山道の鳥居本宿から出発し、安土駅の手前の能登川駅で行程を終えたのですが、道路沿いに歩くのもつまらないので、能登川駅から安土駅までの間を山越えルートで行くことにしました。
下の地図が今回のルートの全体的な位置です。
こちらが拡大図。能登川駅出発でまずは猪子山(268m)に登り、そのあと少し下りがあってから、繖山(432m)に登り、すぐに下山したところに近江風土記の丘という歴史公園があり、そこが朝鮮人街道の合流点になるので、街道沿いに歩き安土を終点とする約3時間半のルートです。
これが3Dの図になります。
琵琶湖側から眺めた図。猪子山から尾根沿いに歩き、少し下ったところが地獄越えと言われる場所(全然地獄ではない)で、そこから繖山に登ります。この下山ルートから見える安土山の景色が美しい。
前回の終着点である能登川駅を降りた町ですが、本日は2019年の大晦日で、しかも強い風が吹いていることもあり、人影はほとんどありません。
繖山が見えます。でもこれは実は猪子山です。
上山天満天神社の鳥居から登山開始。
観光案内図を見ると山がいっぱいあるように描かれているのですが、これはかなり適当です。この左右の太い線が登山ルートになるのでしょうが、ほとんど参考になりません。
途中にあった岩船神社。明日は元旦なので装飾しているのでしょうか。
十一面観音方面に行きます。
古墳跡です。6世紀ごろ渡来人が住んでいたらしい。どんな服装でどんな生活をしていたのだろうか。
木々の間から、前回通過した荒神山が見える。
十一面観音はこの階段を上ります。
かなりの段数です。
風が強いのですが青空に虹がでています。
拡大です。
このなかに入って北向十一面観音をお参りします。自然の岩屋の奥に観音様の石像がお祀りされています。
ネットにあった画像ですが、十一面というからには11のお顔があるのかなと思いきや、そうではありません。
調べたところ十一面観音の10のお顔は頭の上にあるようです。北向十一面観音の石像もよくみると帽子?の上あたりに3つのお顔らしきものが確認できます。この石像は数珠を持って合掌しているのが珍しいとのことです。
外にでると荒神山に虹の端がきれいに出ていました。
ここから先は登山道っぽくなり、整備されていないようなので、ストックを出します。実際はとても良く整備されており危険では全然ありません。
巨石群。琵琶湖の東は、湖東流紋岩の宝庫です。
すぐに猪子山の頂上に出ます。
このあたりで、風に煽られてほとんどギリギリで倒れそうな松がありました。このあとも風がキツかったので、多分倒れたんじゃないかな思います。
階段で整備されています。
ついこないだ設置されたばかりの丸太の階段。一般の人に寄付金かなにかで協力してもらうシステムのようです。
丸太に書かれたメッセージを見ながら段々を登っていきます。
石馬寺に向かう下山ルートがありました。
石段の参道?です。
石馬寺付近のマップですが、ちょうどこのあたりに、「きぬがさ街道」という名前の道がトンネルでぶち抜いています。わざわざトンネルを作る必要があったのかなと思いますが。
雨宮龍神社に出てきました。少し階段を上ると社殿があります。ここは雨ごい神社とも言われていました。
石馬寺住職が城蛇を社殿に投げつけたところ、雨が降り出したとの伝説があり、それを掘ったものだと思われます。急に雨が降ってきたのであわてて靴を脱いで水を貯めたのでしょうか?そんな水飲めないよ。
雨ごいの儀式がされていた趣のある場所。
雨宮龍神社階段上から眺めた安土山。
地獄越えといわれる谷間に出てきました。
繖公園、トンネル入り口が東側、須田が西側ですが、ここから繖山山頂に向けて1.2Km進みます。
景色が開けてきました。
繖山頂上が見えてきました。
頂上到着。433m。
わりと広いスペースですが、とにかく風が強いので、コーヒーだけ飲んですぐに降りることにします。
すこし下ったとこから見える安土山の景色がこのルートで一番よい。画面の中央に見下ろしているのが安土山で、その上の湖が「西の湖」、その奥が鶴翼山(278m)、通称、八幡山で、その裏の琵琶湖を隠しています。
安土山の頂上にあったのが信長公の安土城。
西の湖の右側も以前は大中の湖というはるかに大きな湖だったのです。
右側に登ってきた猪子山。
すぐに登山口まで下りてきました。
登山口のあるところが近江風土記の丘と言われる遺跡・歴史の野外公園です。
かなり立派な建物ですが、誰もいません。
風土記の丘からは朝鮮人街道が続き、安土駅に到着します。
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