大山崎山荘の開館20周年記念で、ロベール・クートラスという画家の展示会があったので行ってきた。
これがコプト教のアート。やっぱりなんとなく似てる。
いずれにせよそんなに自分の好みではなかったので、山荘そのものを眺めることにした。元々実業家だった加賀正太郎氏が大正から昭和に建てたもので、山荘といいながらも重厚な内部のつくりは洋館といってもいい風格がある。蘭の栽培を趣味にしていた洒落者でそのための温室まで作っていまも残っている。
1996年にアサヒビールが買い取り美術館にしたのだが、そのとき安藤忠雄に依頼してモネの絵のために特別な部屋を作ったわけだが、これが実にアンタダらしい建築で、好きな人にはたまらないのだろうが、山荘や庭に全くそぐわないコンクリートのうちっぱなし。アンタダ好きの人に昔聞いたが、彼の建築のいいところは、通路や階段を歩きながらワクワク感を抱かせるということらしい。そういう意味でコンクリートの階段を地下に降りながら「モネに会える、ドキドキ」なんて思えば正解なのだろうが、あの睡蓮の絵をコンクリートの地下室に飾るなんて...と私は思いましたね。
テラスから見える淀川とその東側の景色。これは昨日歩いた橋本のあたりです。淀川のこちら側の高浜砲台から幕府軍がいる橋本を砲撃したんだな~なんて考える。
テラスの横はティールームになっていて。コーヒーをいただく。セットのお菓子は、クートラスのcarte画をあしらったもの。
お庭にあった石造りの橋。なんとなく中世やドイツの田舎を思わせるようなデザインです。こういう趣旨をもったところにコンクリートの監獄をつくるかね、アンタダ。
今回自分が一番気に入ったのが、お庭にあったブロンズ像のウサギ像です。ちょうど日が落ちてきて、いい感じの絵になりました。この作者はBarry Flanaganという人で、ウサギのブロンズ像を主に制作していたらしいので、さすがだなと思いました。
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