2021年6月26日土曜日

亀山3座(三子山、四方草山、臼杵山)

緊急事態宣言が解除されてまたリバウンドが心配な6月末ですが、丹波篠山の菜園レポートから。 

丹波篠山では6月中旬に黒豆栽培が始まります。蒔いた種から元気な苗が育っています。10月中旬にエダマメを食べるのが楽しみです😆

またこの時期から毎朝、キュウリとナスが収穫できます。夏野菜は水分をたっぷり含んでいるので鮮度が良いのは本当に美味しい。

 

こちらはトウモロコシのメシベの房で気持ちよく休んでいるアマガエル。上からオシベの花粉が落下してきて受粉し実がなります。

さて、登山レポートですが、今回は鈴鹿の南に連なる亀山に向かいます。亀山市が7座トレイルを推進しているのですが、そのうちの3座の三子山(みつごやま)、四方草山(しおそやま)、臼杵岳(うすきねがたけ)を踏破します。


ちなみに、今回の3座の他に、仙ヶ岳(せんがたけ)、野登山(ののぼりやま)については去年に踏破しています(記事はコチラ)。

参考に亀山7座トレイルのリンクを貼っておきます。

下記がコースマップです。安楽峠と鈴鹿峠に2台の車を配置、鈴鹿峠から北へ向かい安楽峠をいったん通過して臼杵岳でUターンして安楽峠でゴールインです。

四方草山南峰そばと、錐山(きりやま)から少しのところにキレットがあります。最初のキレットは少し注意すればやり過ごせますが、錐山後のキレットは、100メートルくらいのヤセ尾根で赤土で足場がもろく、かなり気をつかうので要注意です。初心者向けではないです。

2つのキレット以外は特に注意するような箇所はないのですが、鈴鹿峠ー安楽峠間はアップダウンの連続で休む暇もなく、キレットと格闘したこともあり、行動時間については、いつもヤマレコ見積もりの8割ほどでやっつけるのですが、今回はヤマレコの2割増しでした。

  • 標高差:300メートル
  • 累積標高(上り):650メートル
  • 行動時間:6時間半(ヤマレコ見積もりの2割増し)
  • 合計距離:9.5キロメートル


今回は3人のパーティで安楽峠で2台の車で落ち合い、1台の車で鈴鹿峠の登山口手前に停車します。カーナビの鈴鹿峠とは違う場所で、鈴鹿トンネル北入り口の手前の脇道を上がったところにあるのと、1号線は2車線一方通行で逆走しないように要注意。

鈴鹿峠の駐車スペースは10台くらいで、土曜日でしたが小雨の可能性もあり数台しか停まっていませんでした。



駐車場から少し歩くと茶畑が広がります。三重県はお茶の生産では日本3位だそうです。2位が鹿児島県というのも意外ですが、わが町京都の生産量は三重県の約半分で4位。


しゃべりながら歩いていると正反対の高畑山登山口に来てしまいました。ヤマレコのアラームで怒られて💢引き返します。高畑山も亀山7座の一つです。


鈴鹿峠の案内版。このルートは旧東海道の街道で、三子山の手前で分岐して安楽峠までが街道ルートになります。昔は山賊が多く、源頼朝が地頭に鎮圧の命を下したと書いてあります。

今は中山道完遂に向けてがんばっていますが、いつか東海道歩きの際はこの看板を再度見ることになるでしょう


こちらが、三子山に向かう登山口です。


登山道は東海道の分岐までは整備されていて歩きやすいです。まさかこの先にキレットが待ち構えているようには見えません。


ここまでが、東海道。三子山方面は危険個所多いと書いてあります。


三子山(みつごやま)の南峰に到着。


続いて三子山の中峰。


で、これが北峰です。3つで三子山踏破完了。薄曇りの天気ですが、景色がよく、気温も25度程度で過ごしやすくとても気持ちが良いです。


続いて四方草山に向かいます。水分を含んだ赤土で歩きやすいのですが、ヤマビルがあちこちにいるようです。先頭を歩いていたせいか私は一匹も見つけられませんでしたが。

虫対策はしていましたがヒル対策はしていなかったので、仲間にヒル下がりのジョニーをかけてもらいました。

ヤマビルは、振動、熱、二酸化炭素を感知して這い上がってきます。上から降ってくるというのを何処かで見たか聞いたかしましたが、どうもガセネタのようです。


今まで歩きやすかったのですが、四方草山南峰の手前で第一のキレットが現れます。


切り立った崖の上なので少しハラハラしますが注意すれば怖くはないです。


四方草山の南峰に到着。「しおそやま」と読むのですが、ヨモギを漢字で書くと「四方草」になるそうです。ヨモギが多かったのか、単に周りが草だらけなのか。

南上空から見るとこんな感じです。琵琶湖よりも伊勢湾のほうが近いですね。


頂上から東の亀山市方面を眺めながらランチにしました。目の前の山は特に名前は付いていないようですが、無ければ景色がもっと良かったのにと思ってしまいます。


西側の琵琶湖方面です。右手に近江富士の三上山、左に近江大橋、後ろに比叡山がうっすらと確認できます。


尾根沿いを進みます。


こちらが四方草山の北峰(667m)です。北峰は眺望はないので、南峰でランチをして正解でした。

これで亀山2座を踏破。


安楽峠に向けて進みます。遠方に最終目的地の臼杵岳が見えます。


亀山7座ではないですが、霧ケ岳。安楽峠へのコース上ではないのですが、すぐに頂上に立ち寄れます。


北の方に客船のような白い建物が見えます。後で調べると「ダイヤモンド滋賀」というゴルフ場併設のリゾートホテルでした。


こちらも亀山7座ではないですが、錐山(きりやま、569m)。名前は険しそうですが、全然そんなことはないです。


錐山から100mちょっとの下りの途中に第2のキレットがあります。「岩陵帯、ヤセ尾根、ガレ場」の三重苦の注意勧告。

第1のキレットよりも距離が長く、足場がもろいので、より注意が必要です。


足場を確認しながら進みます。


赤土で足をかけようとした岩がゆらぎ落ちたりするので慎重に岩を選ぶ必要があります。




無事、第2のキレットを通過し、安楽峠に到着しました。ここから約1時間半かけて、臼杵岳(うすきぬがたけ)に行ってまたここに戻ってこなければなりません。


かもしか高原(552m)に到着。安楽峠からここまでは旧東海道の街道で、東海自然歩道のルートですのでとても整備されていて歩きやすい。


臼杵岳までの登山道も特に気をつかう箇所もなく進むことができます。


臼杵岳に到着。小雨が降ってきたので景色も見れず、引き返して安楽峠に到着してゴールインでした。





2021年5月29日土曜日

釈迦ヶ岳(シロヤシオの花)

 今年は観測史上で最も早い5月16日に梅雨入りしました。

私の菜園でも雨が多いと作物にダメージなので心配していましたが、特に問題なくタマネギを50個ほど無事収穫できました。


さて、梅雨の天気を気にしていましたが、幸い天気に恵まれた5月29日に、奈良の釈迦ヶ岳でシロヤシオの花を見に行きました。

ルートですが、太尾(ふとお)登山口から尾根沿いの道を登り、釈迦ヶ岳山頂を踏んでから、しばらく下ったところにある深仙の宿(じんせんのしゅく)までの道に群生しているシロヤシオを鑑賞し、元の尾根道に戻ります。

ちなみに釈迦ヶ岳山頂から深仙の宿までの道は、大峰奥駆道のルートです。大峰奥駆道は、吉野~八経ヶ岳までは踏破しているのですが、そこから先は次回以降のチャレンジリストに入っております。

今回のルートに関しては、登山口の標高が1300mですでに尾根道になっているので、とても歩きやすく、釈迦ヶ岳山頂付近も厳しい岩場などもありません。ちょっと距離が長いですが、初心者でも十分楽しめるコースかなと思います。

標高が高いので樹木も少ないため景色が広がり、大変歩いていて気持ちがよいです。

ルートの総距離が約10Km、累積標高720mで、行動時間は7時間弱でした。


こちらが3D図です。頂上から左下に降りていくあたりにシロヤシオの群生があります。


今回は3人のパーティーです。京都を朝5時に出発し、約3時間で太尾登山口に到着20Km以上のクネクネ道が結構大変でした(S氏の運転に感謝!)が、到着すると駐車場には20台ほどの車がすでに駐車してあります。駐車スペースは結構あるので、まだいくらか余裕はありそうです。

駐車場わきのトイレで用を足すといよいよ登山開始です。



馬酔木の花。


シロヤシオの花が一面に散っています。


頂上まで行かないと見れないと思っていましたが、この一帯に見ることができます。


登山口がすでに1300mの標高なので、取りつきの険しさもなく最初から気持ちの良い尾根ルートです。


不動小屋谷につながる分岐路。こちらのルートは標高差が大きい。


古田の森への気持ちの良い登り。


ここですでに1600メートルを超えています。後ろの烏帽子のような形をした山が釈迦ヶ岳です。


遮るものがないのでゴールまでのルートが視認できます。ゴール地点が見えると不思議と疲れません。


シロヤシオはあまり大きな木ではなく、花の付き方や枝ぶりがソメイヨシノに似ています。


古田の森から50mほど下ったところに小沼があり、そこからは頂上へ向けて真っ直ぐな登りです。


かくし水。確かに登山ルートから少し隠れたところにあります。

この水は絶えず湧き出しているようです。


かくし水のそばにテント場があります。黄色いテントが写っていますが、水場が近くにあるのはいいですね。


テント場から南に下ると深仙の宿ですが、まず釈迦ヶ岳の頂上に向かうことにします。


頂上にたどり着きました。


車道のない場所で、これだけ立派な仏像が設置されている山の頂上は見たことがありません。

この釈迦如来像は、大正時代の強力、岡田雅行氏、通称「鬼マサ」がたった一人で運びあげたそうです。

当然パーツに分解して運んだのですが、台座だけで135Kgもあり、しかも大峰奥駆道の前鬼口から8Kmの道のりを何度も往復したというから驚きです。


頂上からは八経ヶ岳(1915m)までの大峰奥駆道が見渡せます。弥山(1895m)は、八経ヶ岳の後ろに隠れているはずです。


南方向の大峰奥駆道は見下ろすように見えます。山の位置は間違ってるかもしれません。悪しからず。


良く見ると胴体部分は三つに分かれています。それでも一つのパーツで50Kgほどはあったのではないでしょうか。


頂上から弥山への大峰奥駆道のルート入り口です。
今までの尾根道とは全然違う厳しい道のようです。来年はチャレンジしたい。


頂上を後にして、深仙の宿(じんせんのしゅく)への下り道です。ここも険しい道ではないのですが、先ほどの尾根道と比べると歩きづらい。


いよいよシロヤシオ地帯に入ってきました。だがしかし、このあたりは高度が高いせいか、咲き始めの状態が多い。


後ろを振り返ると先ほどまでいた釈迦ヶ岳頂上が見えます。


満開のシロヤシオもいます。




こちらはミツバツツジ。ピンクの花が鮮やかです。


大峰奥駆道ルートの名所、「大峰山七十五靡」の一つで岩盤に穴が開いている珍しいもの。
ちなみに、この「靡」という漢字は、「なびき」と読みます。
美しいことを示す漢字で「一世風靡」にある文字。


拡大写真です。穴の開いたところから向こう側が見えます。


下の方に青い小屋のある深仙の宿が見えてきました。


大日岳(1568m)が見えます。大峰奥駆道はこの山の頂上は通りません。


深仙の宿は広い平地で大変見晴らしがよく、テント場にも最適です。
ここで、ランチとコーヒータイムにしました。


帰りはかくし水の方へ登って行きます。行のルートの方が多かったようですが、こちらにも満開のシロヤシオをいくつか見ることができました。



午後になって晴れ間が広がり、素晴らしい天気に。


古田の森から西方向を望む。見渡す限り波のように重なる山々です。


紫外線が強く帽子とサングラスを着用。


最後に大きな鹿が登山道を歩いていました。振り返って我々をじ~っと見つめています。