2022年最初の登山は、霧氷で人気の錦向山(わたむきやま)(1110m)です。
錦向山は、琵琶湖の南東、鈴鹿山脈の下端あたりにあります。鈴鹿セブンマウンテンズにも、鈴鹿十座にも入っていなくて💧私も誘われるまで知りませんでしたが、手軽に冬山登山が楽しめ、霧氷も見れて、景色も良い、というベリーグッドな山でした。
霧氷については、以前、奈良の高見山と三峰山(みうねやま)に登りましたが、今回の錦向山のほうが断然雪が多かったです。
今日、1月8日に高見山と三峰山に登った人のブログと比べると、錦向山の方がずっと雪が多そうに見えました。でも、高見山と三峰山の方が錦向山よりも標高は100m以上高いのです。何故かと思い調べてみました。
錦向山へのルートですが、御幸橋駐車場から表参道コースを行きます。七合目行者コバから夏コースと冬コースに分岐しますが、今回は冬コースで頂上へ直行します。
まず、基本原理ですが、冬型の季節配置である西高東低の「西高」はシベリア高気圧の冷たくて重く低い空気のことを言いますが、日本にやってくる際に、日本海の水蒸気を大量に含みます。その冷え切った霧のような風は山に衝突すると上昇気流でさらに吹き上がり、さらに凍えて雪になって落ちてくるというわけです。
近畿地方の場合、若狭湾に流れ込んだ冷気が、比良山地と伊吹山、鈴鹿山地の間の回廊を南に向けて進んでくるのではないかと思います(筆者仮説💦)。その際、琵琶湖の水蒸気をたっぷり含んだ状態で、まずは、伊吹山、鈴鹿山地に衝突し、大量の雪を降らします。
高見山、三峰山は回廊の終点あたりに位置するので、勢いも少し弱まってしまうのではないかと思われます。
錦向山へのルートですが、御幸橋駐車場から表参道コースを行きます。七合目行者コバから夏コースと冬コースに分岐しますが、今回は冬コースで頂上へ直行します。
累積標高907mで、歩いていた行動時間は3時間半ですが、慣れないアイゼン装着に加えて、頂上で1時間以上もくつろいでいた😙😙😙ので、往復で合計7時間近くかかりました。
アップダウンのない素直なルートで、夏山だと初心者でも登れますが、今回のような冬山ですと、2合目あたりからアイゼンが必要な雪道なので、経験者と一緒に行った方がよいでしょう。あと、きれいな霧氷を楽しむには、お昼前の頂上到着を目指した方がよいです。
京都から名神高速道路で、蒲生スマートICで降りてしばらく走ると、駐車場に到着。2日前にFM COCOLOで紹介されていたのもあり、8時過ぎでかなりの車の数でしたが、手前と奥にも駐車場があったので普通に駐車できました。駐車場の標高がすでに354mあります。
ヒミズ谷出会い小屋です。すでに雪景色になっています。
ここでアイゼン装着です。6本爪アイゼンを持参しましたが、私は本格的雪道が初心者なので、登山グッズにめっぽう詳しいN氏からブラックダイアモンドの12本爪をお借りしました。
ちょっと装着にコツがいります。サイズ調節を間違って、この後、再度装着しなおします。
12本爪は足先にも爪があり、急坂の登りに重宝します。
X-MENのウルバリン、あるいは、007ロシアより愛をこめての怖いオバチャンを思い出しました。
2合目までは土がまだ見えています。
2合目でもうこんな感じです。高見山や三峰山とは全然違います。
すっかり雪におおわれたつづら折りの道を進みます。少し横にそれると、ズボっと深みにハマるので要注意。
五合目小屋に到着。
雪におおわれた杉林が、合わせ鏡を見ているよう☆彡。
七合目行者コバに到着。コバ(木場)の切り株に座って行者が一息いれて、服装を正して頂上に向かったようです。
30cmくらいの積雪はあるんのではないでしょうか。もしも吹雪いていたら、ちょっと不安になっていたかも知れません。
七合目の案内版の上にチョコっとのってるアヒルちゃんとソフトクリーム。
ここにもアヒルちゃんの列が。。。😀
七合目で夏ルートと冬ルートに分岐します。冬間は、夏ルートは閉鎖されている。
この辺りからブナの原生林があるとのことです。
冬ルートはショートカットの代わりに急坂です。前の人の踏み跡をたどらないと歩くのがしんどい。
さて、ここから霧氷のオンパレードです。
素晴らしい景色に囲まれて足取りも軽やか。
風の軌跡が結晶化しています。鳥の羽のようです。
指ですくってみるとこんな感じ。
今回のベストショット。
遠くの山を背景に。
あまりに天気が良いので、結晶の形がくずれてきました。天ぷらのかき揚げを連想。
頂上に到着しました。大嵩神社(おおだけじんじゃ)の鳥居です。オオクニヌシに国譲りを迫ったけれど、懐柔されてしまったアメノホヒが御祭神。
立派な青年の塔がそびえ立っています。
記念写真。最高のコンディションに恵まれてみんないい気分🎵
こちらヤマナビアプリの画面です。
寒くなって恒例となったメスティンのふかし肉まん。
おいしそうにふかし上がりました。
五合目小屋の屋根の雪もすっかり落ちてしまいました。
4時前の西日が差す頃に駐車場に到着しました。帰りは、竜王ICそばの「蒲生野の湯」という名前のスーパー銭湯に寄りました。珍しい無加水、無加温の源泉かけ流しで、冷えた体にうれしいお風呂でした。
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