今年は近畿地方は異常に早い梅雨入りで5月半ばからでしたが、梅雨明けは決して早まらず平年並みだと来週あたりかと言われています。
今日も曇りがちでしたが、気分を変えて久しぶりに三千院にお参りに行きます。
「きょうと おおはら さんぜんいん 恋につかれた おんながひとり~」のメロディーは、「女ひとり」がタイトルでデュークエイセスの歌です。
自宅の京都市内から車で40分くらいで京都郊外の緑の濃さに癒されます。
少し遠目の駐車場に停めて落ち着いた歩道を歩きます。
まだアジサイの見ごろ時期です。高野川に注ぐ上流の呂川沿いの道を歩きます。
呂川の北に並行して流れるのが津川で、呂と津は、声明(しょうみょう)の5音階の2つです。「呂律が回らない」というのは、これら音階が正しく歌えていないことが語源です。
入り口である御殿門(ごてんもん)です。三千院は元々は比叡山にあり、皇室関係者が住職を務める門跡(もんぜき)寺院でしたが、明治維新後に大原の地に移転します。
三千院の名前の由来は天台宗の哲学「一念三千」から来ていて、その意味を私なりに理解すれば、「今の一瞬にあらゆる繋がりを感じる」ということです。
建物内は撮影禁止。こちらは、聚碧園(しゅうへきえん)という名のついたお庭。
白く群生しているのは、一年の真ん中である今頃が開花時期の半夏生(はんげしょう)です。
このあと、往生極楽院をお参りしました。撮影ができなかったのですが、こちらには国宝の阿弥陀三尊坐像があります(三千院ホームページより)。
両側に座る菩薩は、若干前かがみになっていて、これは地上で往生した人々を天界からお迎えに下るために腰を浮かした瞬間のお姿だそうです。
また中央の阿弥陀如来の光背の高さに合わせて、屋根が船底のように盛り上がっているのも特徴です。
ちなみに、この極楽院のしきいを跨ぐと下界ですが、しきいの内か外か、はっきりさせない人のことを、「往生際が悪い」と言われるようになったそうです(豆知識)。
三千院の庭は手入れがゆきとどいた庭園と言うよりは、自然が持つわびさびを感じさせる癒しの場所といったところ。
やはり、恋に疲れた女がひとりで来るのによき場所のようです。
上の写真だとよくわかりませんが、石には顔がついています(拡大写真)。
こちらがアジサイ園です。ちょうど雨上がりだったので、美しさが際立ちます。
しだれ桜の後ろにあるのが観音堂。
雨上がりに水蒸気が萌え立つ鞍馬山がきれいです。
帰りに黒檀のお箸を買いました。
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