(登山道で見かけたギンリョウソウ)
梅雨入りして蒸し暑くなってきました。丹波篠山の畑の他に、大津市の仰木の里(おおぎのさと)で「棚田オーナー制度」という取り組みがされており、滋賀で生まれた品種「みずかがみ」を育てています。5月14日に田植えを行い、約一か月後でこんなに生長しました。
稲には「分けつ」という特徴があり根元からどんどん芽が生えてくるため、あたかも株が増えたかのように見えます。
さて、百里ヶ岳ですが、鯖街道の一つである鞍馬街道の途中の「針畑越え」に位置しています。鞍馬街道は京都への最短ルートであるだけでなく、山中で寒いため鯖の身が引き締まり美味しくなったそうです。運び人夫は大変だったでしょうが💦
駐車場近くにあった観光案内の看板を赤で囲みましたが、今回の登山ルートの多くは滋賀県高島市朽木にありますが、すぐ西側は京都府で、すぐ北側は福井県です。
百里ヶ岳は鯖街道に位置するだけでなく、全長約80Kmの
高島トレイルの一部にもなっています。ちょうどこの日(6月19日)、琵琶湖高島トレイルランニングが開催されていましたが、ちょっとこのルートをトレイル(尾根道)というには無理があるような。
これも観光案内の看板です。
これが詳細ルートになります。山帰来(さんきらい)という観光センター的な施設の前に車を停めて、小入谷(おにゅうだに)を進み、バス停から反時計回りに周回するルートです。
百里ヶ岳頂上踏破のあと、根来坂峠から山帰来までの道が鯖街道の針畑越えの一部となっています。
ちょっとしたアップダウンがとても多いのですが、登山道はよく整備されており大変歩きやすく、大きなブナが多く自生していて気持ちよいので歩いているうちに頂上についてしまったような感があります。
百里ヶ岳は関西100名山の一つに名を連ねていますが、頂上の展望はあまりよくありません。おそらくですが、早くに日本遺産に認定された鯖街道の一部というところが名山となった理由でしょうか。
合計距離が約11km、累積標高753m、昼食以外におやつタイム2回で合計時間約7時間でした。
こちら小入谷のバス停。
小入谷登山口。
しばらく歩いたところにクワガタ発見!ミヤマクワガタという種類。頭の後ろが突き上がっているのが特徴です。
今日は筆者をいれて4名のパーティーです。
ギンリョウソウ。I氏が教えてくれました。緑色でないのは光合成をしないからで、菌類に寄生して菌類から養分を吸収するそうです。それでもキノコではなくて植物。
百里ヶ岳はブナがとても多いのです。日本の山は植林された直立の杉がやたらと多いのですが、ブナの樹形にはとても自然を感じさせてくれます。
歩き始めて約2時間、シチクレ峠手前に崩れ場があります。断崖ではないのですが、注意して進みます。
ここはパノラマが広がる眺望ポイントでもあります。
シチクレ峠に到達。
今、このあたり。
第一回のおやつタイムは、肉まんです。ここで約30分談笑😆
百里ヶ岳へ向かう尾根から見えた景色。左に蛇谷ヶ峰、右奥には武奈ヶ岳が見えます。
気持ちの良い尾根沿いの道。
百里ヶ岳頂上までちょっと注意を要する場所もあります。
ブナの幼木から大樹まで。関西でこれだけブナの多い山は初めてです。これだけでも百里ヶ岳に行く価値があります。
ブナの茂みで振り返るI氏とN氏。
30分のおやつタイムをいれて約3時間20分で百里ヶ岳頂上に到達。頂上は広めでランチ場所には困りませんが、眺望があまりよくありません。
大樹に巻き付いているのはツルアジサイ。初めて見ました。
分岐地点まで戻ってきました。ここからスタート地点に反時計回りに進みます。
根来坂峠に来ました。やさしいお顔のお地蔵さんを祀った祠があります。
この根来坂峠は南北に通る鯖街道の一部です。76kmを一日で駆け抜けるのでお地蔵さんには軽く会釈をして通り過ぎたのでしょう。
根来坂峠にスペースがあったので、第2回のおやつタイムにします。ちなみに、「根来」は「ねごり」と読みます。
第2回のおやつは、Tさんが持ってきてくれた冷やしたあんみつ、台湾烏龍茶、筆者自家製イチゴジャムをいただきました。ここで約50分談笑😆
(N氏撮影)
ゴールに向けて歩きだします。途中でみかけたコアジサイ。装飾花であるガクのないシンプルなアジサイです。
少しやせた巻き道。
ヤマツツジとレンゲツツジの違いが難しいのですが、多分レンゲツツジ。
焼尾地蔵にやってきました。右上に鯖の木製プレートがぶら下がっています。鯖というより鯛に見えますが。
ここから舗装道路になりますが、すぐに登山道に戻ります。新旧オスプレーのザックで並んで歩くI氏とTさん。
再び登場したギンリョウソウ。なかなかのベストショット😀。
こちらにも。
小入谷の登山口までやってきました。2回のおやつタイムをいれて約7時間の楽しい山行でした。
帰り道そこらじゅうに咲いていたのがこの花、ジキタリスです。毒にも薬にもなる草です。
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