2026年6月6日土曜日

【京都】音羽山(滝巡り、牛尾観音コース)

 京都の山科と滋賀に接する音羽山は何度か登っていますが、今日は奥さんが登ったことがないというので一緒に登ります。

途中にあったコースの案内図です。左が北方向なのでややこしいのですが、今回のコースは黄色で示したコースで、音羽川沿いにいくつかの滝めぐりをしながら牛尾観音を訪ねて、音羽山山頂を踏んで北に下山する行程です。

このコース図を見ると、音羽山より南方面(右方面)にいくつかまだ歩いていないコースがあるので行ってみたいと思いました。


これが今回のルートです。約9kmを3時間半で歩きました。累積標高550mの軽登山です


京阪電車の追分駅で降りて、国道や高速道路をやり過ごして音羽川沿いの道に入ります。道標に「左、牛尾山、右、音羽醍醐」と書いてあります。

この道は牛尾神社につながる牛尾道と呼ばれています。


白石神社。御神体は巨石で、後ろには石切り場があったと書かれています。



露山水車の後ろに咲いていた紫陽花。露山水車はちゃんと石臼があって蕎麦の実がつけるようになっている。


眼下に音羽川が流れています。浸食された花崗岩なので名前のわりには厳しい景観です。




大師堂。この下を新幹線のトンネルが走っている。



お経岩。この像は弘法大師。岩の中で大師がお経を詠んだと言われていますが、中は空洞にはなっていなさそう。

この岩の裏手にはクサリ場があるようで、この山が修験道の山であることを示しています。花崗岩質の山はその性質から厳しい山容となり、結果、修験者が集まります。



色々な滝が出てきて全てを紹介しきれませんが、これは聴呪の滝という名前がついている。滝の音が呪詛に聴こえたことが由来のようです。滝の右側の岩には赤ん坊のような石彫りが施されています。

修験道は空海が正式に密教を日本に持ってくる以前に何かしらの形で日本に伝わったものに、日本独自の山岳信仰と混淆してできた信仰なので、呪術が重んじられています。

先日、奈良国立博物館で開催されていた「神仙の山 吉野・大峯」を見に行ったことを思い出しました。




音羽の滝。数あるなかでこの滝が一番立派なのでしょう。

清水寺の山号は音羽山で、「清水」は音羽の滝のことを言っています。

なので清水寺の発祥はこの音羽山かと思うわけですが、清水寺は移転したとは言っていません。



ここから方向を北東へ変えて牛尾観音に向けて登って行きます。このあたりは桜の馬場という名前の広場になっていて車でキャンプに来る人もいるそうです。

ここからもつづら折りの舗装道路で牛尾観音まで行けますが、我々は黒門を通って長い階段道を登ります。



舗装道路側の入り口にたつ赤鬼と青鬼の門番。



牛尾観音、正式名称、法嚴寺に到着。9年ぶりです。

法嚴寺の開祖は奈良時代の僧の延鎮(えんちん)上人で778年に創建されたことになっています。

前にも書きましたが、清水寺も778年に延鎮が創建したことになっています。普通に考えれば、法嚴寺が元祖の清水寺で、その後移転されたと思うのですが、清水寺としてはどうやら認めたくないらしい

御本尊はどちらも十一面観音菩薩で、同じ木から彫られた兄弟の仏像だということになっており、法嚴寺は「清水寺奥の院」という位置づけです。

法嚴寺のサイトを見ると、現在大規模補修工事が必要でクラウドファンディングで寄付を募っておられます。

毎日大量のインバウンド来訪で、巨額の富を蓄財しているはずの清水寺が、援助してあげれば良いのに...と奥さんと話していました。



裏手に廻ると滝行の場所があります。「修行できます」と書いてあるのでお邪魔して覗いてみる。



滝の水は流れ落ちていませんでした。



牛尾観音でコーヒー休憩をしてから山に入ります。奥が山に入る階段になっています。

手前が西国三十三箇所、後ろが四国八十八箇所になっていて、奥さん曰く、それぞれ観音像と大師像の周りをぐるりと廻ると、全部周ったことになるそうです。

こういうのを「お砂ふみ」と言ってありこちにあるそうで、全部のお寺から集めてきた砂が撒いてあるとか。



牛尾観音から30分ほど登ったところにある牛尾山(510m)。山といっても尾根道の一箇所なだけです。

ここから少し寄り道するとパノラマ台があるのですが、奥さんが嫌そうなので音羽山に向かいます。



牛尾観音から1時間弱で音羽山山頂に到着。少し曇っていますが、こちらは京都市内の景色。左奥に愛宕山が見えます。



右方面を見ると琵琶湖と大津市内。奥には比良山が見えます。音羽山からの景色は初めて見た時は感動したのですが、若芽が景色を邪魔しているせいか、普通に良い景色といった印象。

送電線もロープウェイのように派手に景色のなかに入っています。



ランチを食べて、逢坂の関に向けて北方向へ下山します。途中に石山寺ルートの分岐があります。この道も以前歩いた。



下山道は急坂が多いです。石畳の階段は降りやすそうで、足首を捻るので要注意。



ランチ後約1時間で逢坂の関の国道に出てきました。



こちらが「知るも知らぬも~」の逢坂の関。このそばに有名なうなぎ屋さん「かねよ」がありますが、ランチを食べてしまったのでお店の前を通過して京阪電車の大谷駅から帰路につきました。