異常気象といわれる昨今、今年は7月初旬まで涼し気な夏で快適だったのですが、7月中旬から猛暑に変わりました。
2026年のワールドカップは寡黙に実力を築き上げたエスパーニャの勝利に終わりました。
今回は若狭湾の山シリーズで、美浜にある御嶽山(おたけやま)に登ります。600m以下の低山なので猛暑でもなんとか登れるだろうという算段です。
御嶽山の中腹の見晴らしのよいところに戦国時代に存在した国吉城跡があるのも見ものです。越前朝倉氏の10年にわたる攻勢に耐え抜いた難攻不落の城だと言われています。
これが登山ルートです。距離5.4㎞、累積標高570m、時間は休憩30分いれて3時間20分でした。
途中、暑くて大変しんどいので頻繁に休憩を取りましたが、標高が上がってくると日本海からの風もあって随分と楽になりました。
今日は日本海登山のいつもの相棒と一緒です。敦賀から国道を西に進んでいくと向こうに御嶽山が見えてきました。なだらかな尾根の登りやすそうな山です。
この先の国吉城トンネルを抜けると美浜町です。トンネルの名前の通り、これから訪れる国吉城の下を通っています。
トンネルがなかった時代は右手の丹後街道の椿峠を越えなければ美浜には行けなかったわけです。中世は国吉城から椿峠を監視して敵の襲来に備えていました。
国道を下りるとすぐに歴史資料館があり、そこの駐車場に停めて登山スタートです。広い駐車場は資料館だけでなく近辺の利用者も駐車OKと書いてあったので登山用でも大丈夫そうです。
資料館手前にあった石仏群。これらは城攻めの朝倉兵に対してぶつけるために、城の上から投げ落としたものを後年拾い集めて供養したものと書かれています。
国吉城歴史資料館。下山後に立ち寄りました。
「難攻不落の国吉城」というキャッチフレーズで紹介されていますが、城を建てたのは若狭国の武田氏で、朝倉軍の10年に渡る侵攻にも耐え抜きました。
隣の敦賀市は中世は越前国で朝倉氏が支配していましたが、美浜から西は若狭国が支配していたので別の国だったのですね。ちょうどここが国境だったわけです。
最近、柴裕之さんの「織田信長」を読んだ時に若狭武田氏の存在を知りましたが、甲斐武田氏とは別の家です。
信長の時代に若狭武田氏の内紛で家中の一派が朝倉氏を頼り、別の一派が信長と足利義昭を頼る事態となったので、足利義昭が信長に朝倉攻めを依頼したことが、織田軍と朝倉軍の戦争の発端となったと書かれていました。
しかし朝倉軍が国吉城を攻めたのは織田軍が介入する7年前(1563年)からで、これは越前を支配する朝倉氏による若狭国への侵攻です。
獣害フェンスがありますが、この先も階段が整備されていてとても歩きやすく、ちょっとした散策気分で城跡まで行けます。
二の丸からの眺め。国吉城下町は佐柿と言われました。
本丸跡です。眺めが大変よく監視に最適であり、なるほどここに築城したのも至極もっともなことだと感得しました。
敦賀方面も一望に見渡せます。迫りくる朝倉軍にとっては何も隠すことなど出来ません。
御嶽山の登山はこの場所が頂上よりもずっと景色が良いので、敢えて山に登りたい人(我々!)以外はここで引き返すのも全然アリです。

国吉城跡までの道は非常によく整備されていたのですが、そこから先は普通の登山道になります。
何か所か虎ロープ場があり、砂利場で滑りやすいところはお世話になります。筆者よりも体力がある相棒ですが、普段オフィスワークのせいか今日は少しバテ気味です。
途中にテレビアンテナ設備があり、設備に送電する電柱があります。重機が入ったので歩きやすい道です。
福井テレビとNHKのアンテナ設備がありました。標高400mくらいになるとはっきりと気温が下がったことを感じます。日本海からの風もあって、登り始めとは随分違う。
登り始めて1時間半ほどで頂上に到着。548mの標高ですが、大量に汗をかいたのでもっと高い山と同じくらい疲れた。
頂上からこの先に尾根道がずっと南に滋賀方面へと続いています。
景色を見ながらカレーパンを食べる。頂上からの景色は敦賀方面のみで国吉城跡のほうが開けて見えます。
遠くの高い山は敦賀半島にある西方ヶ岳(760m)です。野坂山地の一部で
3年前に登りました。
帰り際に気がつきましたが、この場所はひどい土砂崩れの上になっていました。
下山後に立ち寄った資料館のジオラマ。上部の少しハゲているところが国吉城跡で、そこから右上の尾根沿いに登ったところが御嶽山の頂上。
下山後は三方五湖方面へ進み「みかた温泉きららの湯」で汗を流して、すぐ隣にあった「うなぎ食堂吟ちゃん」でうな重を頂きました。
江戸前うなぎや浜名湖のうなぎは太平洋に面していますが、日本海に面した三方五湖には天然うなぎはいないだろうと思っていたら、「口細青鰻(くちぼそあおうなぎ)」という天然種があるそうです。脂の乗りがよくて美味だとか。
これは養殖うなぎだと思いますが、疲れた体にうなぎは大変美味しかったです。