2019年10月5日土曜日

金勝アルプス、竜王山

金勝(こんぜ)アルプスの愛称で知られる金勝山ハイキングコースですが、高速道路の草津田上IC出口からすぐの場所にあります。

以前、太神山(たなかみやま)経由でミホミュージアムまで歩きましたが、その辺りは、湖南アルプスと言われています。また野洲川、湖南市をはさんで、ちょっと前に近江富士で知られる三上山にも登りました。


こちらがハイキングマップです(こちらのサイトで入手)。色々なコースがあります。


今回のルートは、上桐生の駐車場から時計回りにぐるっと一周するコースです。半周したあたりで最高峰の竜王山をピストン往復します。
この地図の上にある鶏冠山(けいかんざん)(490.9m)には行かなかったのですが、この山と竜王山(604.7m)が金勝アルプスを代表する山になります。


これが実際に歩いたヤマレコルートです(南から見た図)。無理なくなだらかに竜王山に向けて傾斜していて、登山というよりハイキングですが、特に北半周は岩場が多く、ちょっとしたスリルを味わえます。3D地図でも見えていますが、近江富士も琵琶湖もパノラマで堪能でき、人気のコースなのも納得です。



こちらが上桐生の駐車場。草津田上(たなかみ)ICの出口から、ちょっと行ったところなので、京都から一時間もかかりませんでした。料金700円。最近値上げしたようです。


駐車場に咲いていたきれいなアサガオ。


こちらが登山道。


歩くとすぐに、なんとも気持ちの良い空気を感じます。「アルプス」と言われる所以でしょうか。池のほとりでのんびり座っている人がいました。


三上山もそうですが、琵琶湖の東の地質はカルデラ爆発による溶岩で、湖東流紋岩と言われています。



ロープもところどころに設置されていますが、モンベルのトレイルグリッパーの威力はすごく、ロープも使わず登っていけます。

でも、もともとこの岩はあまり滑りやすくはなさそうです。


渡渉も多いのですが、特に危なくはありません。でも雨後とか水量が増えると歩きにくいかも。



岩盤の上を歩いている感じ。ちょっと珍しい。


これも自然の水流によって削られた岩盤の切り通し。


景色が見えてきました。


巨大な岩のアーチ。


突然、パノラマが開けます。大津方面。素晴らしい景色です。


近江富士こと、三上山が見えてきました。


進行方向を見ると、奇岩がニョキニョキ生えているよう。


奇岩の林と琵琶湖。琵琶湖の向こうに見える山は比叡山かな?それとも蓬莱山か。


今回のベストショット。観音様が琵琶湖を眺めているよう。


風化作用なのでしょうが、上から落ちてきたかのように見えます。


天狗岩に行くには、この鉄橋を渡ります。


なんとも奇妙な形。


まだ11時過ぎですが、岩上ランチをしている人たち。


三上山の全貌が見えます。




しばらく行ってから天狗岩を振り返ると人々がアリのように見えます。ドローンを飛ばしている人もいました。ちょっとうるさくて迷惑。


白石峰方面へ向かいます。


ここがちょうど半周終わったポイント。ここからピストンで竜王山に行きます。



白石峰にあったマップ。


ところどころに咲いていた小さな花。種類はわかりません。


茶沸観音。変わった名前。のちに出てくる狛坂磨崖仏(こまさかまがいぶつ)と同時代である奈良時代の作だそうです。


竜王山(604.7m)に到着。


頂上はせまいのですが、三上山が見えるベストスポットがあるので、ランチをいただくことにします。


鯛だし豆腐。鴨だし豆腐も美味しかったけど、これも出汁が美味しい。日清はすごいわ。


金勝寺八大龍王本殿。お祀りしているのは、天水分神(あめのみくまりのかみ)、明治時代までは神仏習合で八大龍王と呼ばれたそうです。水源の神様ですね。


さて白石峰から後半の半周です。石段が多く使われています。やはり石材が多いので活用しているのでしょう。


狛坂磨崖仏(こまさかまがいぶつ)。かなり大きいし、はっきりと残っているので、大きな存在感があります。とても奈良時代から屋外で放置されているものとは思えません。


後半の半周は前半と違って、岩場は少なく、面白みは前半の方がずっと高いです。


名神と新名神をつなぐ高速の下のトンネルを通ります。


ここからは舗装道路。


逆さ観音。説明によると本来は直立していたのが、まわりの石材や木材が採られたせいで、ころげて逆さになってしまったそう。


オランダえん提。木材を伐採しすぎて、氾濫による災害が多く発生したので、オランダ人の設計者に頼んで造ってもらったそうです。ちなみに堰堤(えんてい)とは、流れを穏やかにしたりするための小型のダム状のものを言うそうです。


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