2018年11月17日土曜日

秋元町登山口~比叡山~雄琴温泉駅

比叡山は、いままで二回登りました。北白川のルート松尾坂のルートです。
今回は秋元町登山口からのルートを登ることにします。一番ポピュラーなのが雲母坂(きらら坂)ルートなのですが、これはまた今度。



出町柳で、いつものおにぎり屋さんで昼飯を買い付けてから叡山電鉄に乗り換えです。
さすがに紅葉のシーズンだけあって一両しかない列車は満員で次の列車を待つ人たちもまた満員、といった状態。
でも次にやってきた列車はピカピカのHIEI号。でもやっぱり一両(笑)。
写真は比叡山口駅で。いい感じです。


多くの人々でにぎわう駅。


高野川沿いに367号線を北に歩き出すと、観光客はほとんどいません。



オシャレなのかさびれているのか。


立派な家々が並んでいます。


比叡山なのに愛宕山大権現と書いてあります。権現とは仏が神の姿として現れたことをいいます。愛宕権現は、地蔵菩薩がイザナミの姿で現れたものです。


地蔵っぽくもあり、イザナミの女性らしい柔らかさもあります。


料理やさん。食べログで調べても出てこない。


牡丹かな?


八瀬の里の案内。右下にありますが、大原女(おはらめ)が「黒木召せ」と声をあげながら柴を売り歩いたことが書かれています。柴とは雑木をさし、柴を窯で蒸して燃えやすくしたものを黒木といい、燃料として使いました。


こちら広重作の八瀬の里。大原女が柴を頭にのせて歩いている様子が見えます。


八瀬天満宮。本宮はずうっと先の階段を上がったところにあるようですが、行ってません。


叡山出口駅から30分くらいは歩いたでしょうか、ようやく登山口に来ました。左の石碑に「元三大師道」と書いてありますが、これが今回歩くルートです。
元三大師(がんざんたいし)とは、良源(りょうげん)の通称であり良源は比叡山延暦寺の中興の祖です。「中興の祖」とは復興した偉人といった意味で、延暦寺を建立した伝教大師最澄とは直接つながりはないものの、火災などで荒廃した延暦寺を立て直したのが元三大師です。


これが八瀬からみた登山ルートです。比叡山(848m)を登るというよりは横高山(767m)を登るといった感じです。


さて、登山道を歩き始めてすぐにこんな感じ。先日の台風の影響です。


石碑が折れてしまっています。倒木が激突したのでしょうか。無残。


分岐ルートにでます。何も考えずに青龍寺方面をかなり歩いて途中で間違いに気づいて引き返しました。青龍寺方面は黒谷越えといい、全然違う方向へ行ってしまいます。


青龍寺方面は道がよかったのですが、横高山のルートはあまり整備されておらず歩きにくい。でも、景色が開けるとホッとします。


渡渉がありました。沢の横の道が細く、転落防止のネットがしてありますが、それでも危なっかしい。ストック必携です。しかも倒木が多い。


10の看板が出たら普通ゴールのはずですが、なんと記憶の限り13までありました。またこのあたりの前後で大きな倒木が連なる部分がありメインルートは通行不可。右側にサブルートらしきものがあったので行きましたが赤テープもなく頼りになるのはGPSのみでなんとか登坂しながらメインルートにたどり着きました。


黄色く色づいた樹々が美しい。西側の山々が遠くに見える。瓢箪崩山か。


地蔵峠の手前の倒木。下をくぐるしかない。くぐってる間にドン!と落ちてきたら背骨が折れて終わり。


ようやく地蔵峠に到着。京都一周トレイルと交差する地点でした。
案内図を見ると私が登ってきたルートは難路とバッテン印が付いています。


軽装のトレイルランナーに倒木の様子を聞かれました。ランナーズは鞍馬まで行くそうですが、トレイルは整備されているようです。


お昼ご飯を食べて、石碑の元三大師道を続行します。横川中堂、仰木峠の案内があります。ちなみに日清の鴨出汁豆腐、めちゃうまかった。


奥比叡ドライブウェイの下のトンネルをくぐります。


ここから横川中堂へ向かう道はとても良く、歩いていて大変気持ちの良いものです。



延暦寺の敷地に入ります。さすがに敷地内は人の手がはいっていて紅葉がきれい。車でやってきた大勢の観光客と合流します。


左下の受付から真ん中の横川中堂を通って左上の元三大師堂を抜けていきます。


龍ケ池手前の紅葉。右後ろに横川中堂が写っています。


横川中堂へ向かう階段。


このあと堂内に入ってお参りしました。


元三大師堂へ向かう道で見つけた三面観音。


鐘撞堂。無料で撞けるので次々と観光客が撞くので鐘の余韻もへったくれもありません。という私も撞きましたが...


元三大師堂の紅葉です。


元三大師は良源の通称で、正月三日に亡くなったことからそういわれるようになったそうです。


京都に住んでいるとこの鬼のような絵が描かれた張り紙が玄関に張られているのを見ることがありますが、これは角大師(つのだいし)といい、元三大師と同一人物なのです。

昔、京都に疫病が流行った時に、元三大師が自ら鬼の姿に身を変えて悪病を退散させたという伝説からです。


定光院(じょうこういん)。比叡山は天台宗だがこれは日蓮宗。


権現之滝。一度修行をしてみたいが、やはりふんどし着用かと思うと気が引ける。


奥比叡ドライブウェイの琵琶湖展望台に出てきた。広場になっています。


期待値以上の景色。いままで樹々に遮られていたのが嘘のよう。写真はパノラマモード。


琵琶湖大橋です。左に見える島は沖島です。観光客の人が「竹生島」と言っておられましたが、左の奥で見えません。琵琶湖は広いのです。沖島の右の連なりは近江八幡です。


左に見えるは蓬莱山、その奥は武奈ヶ岳。本当に素晴らしい景色です。


真正面に見えるアポロチョコのような形の山が通称、近江富士と呼ばれる三上山(みかみやま)(432m)です。この近江富士を見ながら帰路につくことになります。


さて、地蔵峠から気持ちの良い道を歩き、もうこんな感じで帰れるのかと思いきや、展望台入口の右側に下に降りる道はあまりきれいな道ではない。


それでもジグザグに降りていくと、元三大師参道の標識が出てきて、奥比叡ドライブウェイに合流。ここから写真は撮っていませんが、まずドライブウェイに「歩行者進入禁止」の看板があり、下を見ると赤テープがあります。登山道にはとても見えないのですが恐る恐る降りていくと酷い場所でした。あとでわかったのですが、ドライブウェイをちょっと歩くと右手に登山道があるはずです。進入禁止の看板に騙されました。


最後に予想外の悪戦苦闘を演じたあとは墓地に到達。


振り返ると元三大師道の石碑。ここか終点です。


刈り取られた田の向こうに見える近江富士。田舎の原風景。このあたりに住むのもいいな。


皇帝ダリア、だと思う。大きな花で存在感があります。数か所で咲いていました。


味わいのある坂道。


近江富士が少し近づいてきました。



仰木の里。新興住宅地のようで新しめの家々が立ち並ぶ。


雄琴温泉駅にあった銅像。
平安時代から続く仰木祭りでは仰木太鼓が有名だそうです。
駅前には足湯がありましたがすぐに電車が来たので京都に帰りました。


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