11月に入ったら逆に気温が上がって25度を超える日が続いていますが、今回は、滋賀県と岐阜県の県境に位置する金糞岳(かなくそだけ)に登ります。
金糞岳は伊吹山地の中では伊吹山(1377m)に続いて標高の高い1317mの山です。
「金糞岳」って名前が悪すぎると思いますが、谷有二さんの「山の名前で読み解く日本史」を読むと、金糞とは鉄鉱石や砂鉄から鉄を抽出した残滓のことを言い、金糞岳とは金糞が散乱していた場所と推測できるそうです。
実際に長浜方面では鉱山跡も見つかっているそうなので、昔は製鉄が行われていたのでしょう。
金糞岳の登山ルートですが、長浜の東保谷川の登山口(450m)から登ると4時間半ほどかかる本格登山になってしまうのですが、伊吹山地の稜線のすぐそばまで道路が通っています。
ヤマレコの「P」マークは鳥越峠なのですが、坂内村登山口のすぐそばに5,6台のスペースの駐車場があるので、実に簡単に1000m超の稜線に取り付くことができます。
稜線に乗ってしまえば金糞岳までは1時間ほどで到達できるので、さらに南北の景色を楽しみながら稜線歩きを続けて白倉岳(しらくらだけ)(1270m)まで行きました。
白倉岳から帰路を辿って戻りましたが、結果として約4時間、合計距離5km、高低差670mの山行でした。
八草峠の道路(黒の点線)はかつて滋賀と岐阜をつなぐ山越えの道路として使われていましたが、昭和40年代にトンネルを掘って道路が開通して国道303号が幹線道路になりました。昭和前半まで八草峠をグネグネ走っていたのかと想像すると、現代のトンネル掘削技術の進歩は交通の発達に極めて大きな貢献をしたと感じます。
Goolgeマップを使うと道幅を思慮せず最短距離でナビしてくるので長浜から八草峠道路を北上するルートを提案してくるのですが、国道303号で岐阜側まで周りこんでから、八草峠道路を南に下った方が簡単に登山道に到達できます。(「簡単に」とか言ってますが実際はS氏によるドライブ💦)。
坂内村登山口前にある5~6台の駐車スペース。
駐車場のすぐ前が登山口になっています。
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