12月になって冬らしくなってきました。雪山はやらないので、今回は高槻、茨木の東海自然歩道を歩いてみたいと思います。東海自然歩道は、東京都八王子市の高尾山からスタートして、箕面大滝の手前までのルートで1697㎞もあります。
先月ポンポン山から本山寺、神峰山寺を経由して原立石バス停まで歩いたので、今回はその続きで、摂津峡、萩谷(はぎたに)を経由して竜王山(510m)に登り、帰りは忍頂寺バス停から茨木駅まで乗車して帰ります。
これが今回のルートの詳細です。摂津峡の渓流の景色と竜王山の登山道は楽しい😀のですが、その間の道は、里山の雑木林だったりトラックが通る府道であったり、あまり楽しい道ではありません。竜王山からの眺めはとても良いと思います(ガスっていてよく見えなかった...)。
合計距離は9.2kmで、約4時間半の行動時間でした。本当はもうちょっと歩きたかったのですが、ここから先は当分バス停がないので忍頂寺バス停が終点です。
東海自然歩道はきれいに整備されているのが一般的ですが、左半分のルートは山道なので登山靴のほうが良いでしょう。
あまり人気のあるルートではないので、積極的にメンテされていない気がします。また、里山なので分岐が非常に多くGPSなしではすぐに迷います。GPSありでも、5回程間違えました。ヤマレコアプリのルート逸脱警告機能が大変役立ちました。
こちらが東海自然歩道のサイトにある概略図です。「健脚コース」と書いてあるのが今回のルートです。(里山の雑木林)。
(東海自然歩道サイトより)
今回のハイキングの裏目的はヤマレコの新機能であるApple Watchの文字盤を試すことです。使ってみた結果ですが、標高グラフのなかの現在位置がわかるのは便利なのですが、一番重要な現在の標高値(赤丸の部分)が小さすぎて老眼の私には読みにくい👀❗❗❗また下部の予想通過時間や下山時刻が何故か表示されません。ちょっとガッカリ😞でした。
さて詳細ですが、先月ポンポン山からの終着点であった原立石バス停にJR高槻駅から市営バスで15分。平日朝8時台は3本も出ていて便利です。
バス停から摂津峡までの道は農家の集落の中を歩くので、のどかで大変気持ちがよいです。
ダイコンを干していました。ウチの畑でもダイコンを作りましたが、ダイコンは掘り出して葉っぱを切って、土に埋めると新鮮なまま6カ月も保存できるので、今もときどき掘り出しては食べています。土ってすごいと思います。
摂津峡の入り口にやってきました。左下の地図の「Eコース」は2年以上前に歩きました。結論的には今回と同様、摂津峡の渓流沿い以外はあまり楽しい道ではなかったです💦
芥川(あくたがわ)沿いはマス釣りの釣り場になっています。釣り人の朝の早いのは登山以上のものがあります。
大阪府の名勝、摂津峡の渓流沿いをしばらく歩きます。芥川(あくたがわ)の源流はポンポン山より一歩奥地の明神ヶ岳(523m)という山です。保津峡に似ていますが、より狭くてゴツゴツしている感じ。
間違えて摂津峡をどんどん進んでしまいましたが、正解はこの分岐点で白滝方面へ曲がります。
白滝です。ウッドデッキの展望台があります。まあ、小さな滝といったところ。
白滝から間違えて三好山の方へいってしまいました。三好山は三好長慶(ながよし)の居城です。といっても、応仁の乱の頃の歴史はややこしいだけで面白味がないのでよくわかっていません。
萩谷月見台の北端をかすめて萩谷総合公園方面へ向かいます。ちなみにここでも道を間違えた...。このあたりは関電の変電所があったり、関大のキャンパスがあったり色々と土地利用がされている場所です。
スポーツ施設や自然観察の総合公園です。
無名の山を越えていきます。向こうの方角にドッグトレーニングセンターがあるので、複数の犬の鳴き声が絶え間なくします。これだけ声がすると集落の住民達はちょっとつらいのでは?
途中で分岐点あり、一方は倒木に黄色のテープがしてあったので、他方の道を進むと、これが間違い💥。黄色のテープは「こっちだよ」の意味でした。せめて青色か緑色にしてほしかった。
東海自然歩道にしてはあまり整備されておらず、落ち葉が多くて歩きにくい。
新名神高速道路に近づき、ゴォー!という音が絶え間なく山中に響き渡ります。
竜仙滝に到着。さきほどの白滝と比べると13mあるのでそれなりに大きい滝。
府道46号線に出てくるので、しばらく道路沿いに歩きますが、歩道もなく大型トラックが頻繁に通るのでかなりコワイ。
いまココです。府道46から外れて新名神橋脚の下をくぐる道にすすみます。
新名神高速道路の下を通ると、その巨大な橋脚に驚かされます。20階建てのビルより高いんじゃないか。調べてみると新名神はどこも橋脚が高く、70~80m級のものもあるようです。車で走った時はこんな空中の架け橋を渡っていたとは気が付きませんでした。
この空中の大橋梁が当然ですが、2本あるのが壮観。
この100年間、トンネル技術と橋梁建設の進歩は本当にすごいものがあります。山地の多い日本だから特に技術が進歩したのでしょう。
竜王山のふもとまでくると、畑中権内(ごんない)という江戸時代の庄屋が20年の歳月をかけて掘削した深山水路が出てきます。全長2キロ以上の用水路です。
負嫁岩(およめいわ)の名のついた岩。昔、怠け者の嫁が毎日岩の上で休憩していたところ、天狗によって木に縛られ、死んでしまったという。いくら怠け者とはいえ、かなりヒドイ話。
先日、宮本常一さんの「忘れられた日本人」を読みましたが、昔の農家は朝から晩までよく働いたようです。「オチャノコ」というのは朝5時から働いた時の間食を指す言葉で、「オチャノコサイサイ」と「朝飯前」は同じ意味だということを知りました。
竜王山への登り道はちょっとした登山道で、面白味がありました。
こちらが頂上で、かなりの高所から展望ができるようなやぐらが組まれています。
こちらが展望台の上。結構広い。
あいにくガスっていて景色は楽しめず。
iPhoneのARヤマナビで見ると、晴れていれば八経ヶ岳まで見えるみたいです。
忍頂寺もできればゆっくり見たかったのですが、素通りです。
府道43号線にでてきました。頂上からここまでは舗装された参道なので歩きやすいです。というかほとんど走っていましたが💦
ガソリンスタンドの横にバス停を見つけ、なんとかバスに乗ることができました。JR茨木駅までバスで15分もかかるので、歩いていくにはかなり大変です。
バスの通り道に、茨木市が開発した「彩都」と呼ばれる都市再生の地区がありました。
0 件のコメント:
コメントを投稿