(堂満岳から琵琶湖大橋を眺める)
今日は秋晴れなので、先週に引き続き比良山に登ります。先週、青ガレルートにチャレンジして相当体がナマっていたことに凹んだので、喝をいれるつもりで長距離ルートにチャレンジします。
ルートですが、比良駅を出発して堂満岳(1057m)に到達してから金糞峠に進み、そこから打見山のびわ湖テラスまで縦走してからロープウェイで帰る道のりです。
累積標高1662m、距離14キロ、行動時間約7時間でした。累積標高は先週の倍だったので相当キツかったですが、ヤマレコの記録では0.7~0.8の速度だったので、バテバテでしたが、少しはカンが戻ってきたかなと感じました。
長距離なので各ルートをまとめてみました。堂満岳までで累積標高が880mだったので大体半分です。先週の金糞峠と比較すると、先週はイン谷口までバスでしたが今回は駅から歩いたのもありますが、先週の青ガレから金糞峠の五割増し以上しんどかったです。
金糞峠からの縦走ですが、道迷いしやすいです。初めての人はGPS必須です。道が多くてテープを辿っても違う道に行ってしまいます。筆者は3回間違えました。
- 比良駅~ノタノホリ(1時間):ダレ道ほど整備されていないが特に支障なし
- ノタノホリ~堂満岳(2時間):稜線からの急登りがかなりキツイ。眺め最高。
- 堂満岳~金糞峠(30分):東レ新道。シャクナゲが多い。軽いアップダウン
- 金糞峠~南比良峠(1時間):道間違え。軽いアップダウン
- 南比良峠~烏谷山(1.5時間):疲れもあってしんどいアップダウン
- 烏谷山~木戸岳(1時間):途中比良山頂立ち寄る。軽いアップダウン
- 木戸岳~打見山(30分):スキー場の坂が精神的にツライ
ここからは写真の詳細です。
これは比良駅から見た比良山の全景です。
山名を同定してみましたが間違ってるかもしれません。2004年まで約40年間、北比良峠まで比良ロープウェイが運行しており、北比良峠~打見山までのロープウェイ間を縦走するコースを比良山縦走と呼んでいたようです。ロープウェイで登って縦走してロープウェイでで降りるというコースはなかなか珍しかったのではないでしょうか。
比良駅からイン谷口までのバスは土日のみなので歩いていきます。堂満岳へはイン谷口の手前で南西に折れるように進みます。
登山道の手前は倒壊したり朽ち果てた家が多くて少し不気味です。かつては別荘が多く建てられたように見えますが、こうなってしまうと別荘地の価値も急落してしまいます。高島のあたりは高級別荘地の価値上昇中ですが、なかなか別荘地を維持するのは難しいものだと思います。
この朽ちた家の裏から登山道が始まります。案内板もなく、すでにGPSがないと何もわかりません。
先週の青ガレやダレ道と違って、人気のない道であることは明らか。ですが歩くのに支障は特にありません。
途中にノタノホリという名前の沼がでてきます。「沼田の堀」が由来のようですが、少し縦長になっているので堀と言ったのでしょうか。
ここからブナの植生が多く見られました。堂満岳だけでなく比良山縦走コース全体にもブナが多いです。武奈ヶ岳もブナから来ているわけですが、同じ樹林でもスギよりブナの方が良い。
今度は岩の上に置かれたた球体の岩
キツイ登りの急坂だけあって堂満岳頂上からの景色は素晴らしいです。比良駅から3時間。
琵琶湖大橋の堅田方面
伊吹山
近江八幡と沖島。海辺によくいる片側のハサミだけデカいカニのように見えます。
頂上で景色を見ながらチリトマトヌードルを食べて出発。ここから金糞峠までの道は山と高原地図に「東レ新道」と書いてあります。由来を調べてもネットに出てきませんが、東レの発足は滋賀工場だったということを知り、やはり東レの人たちが開発した山道なのでしょう。
東レ新道はシャクナゲが多く、南東には景色が開ける場所もあります。
先週も来た金糞峠。ちょうどトレイルランのスタッフが案内板を設置されていました。調べてみると、明後日の10月1日に比良トレイルランが予定されていて和邇川の途中(地名)そばからスタートして霊仙山、権現山、蓬莱山と越えてここ金糞峠を通ってなんと武奈ヶ岳を踏んで地蔵山から黒谷に下りていく29kmのコースのようです。累積標高1630mと書いてありますがもっとあるんじゃないかという気がします。
金糞峠から見た琵琶湖の景色
金糞峠からの縦走路は堂満岳をつなぐ東レ新道の西側のトラバース道を通りますが、道がわかりにくく、間違えて東レ新道の方に行ってしまいました。
比較的歩きやすい道を通って南比良峠へ到着。
眼下に近江舞子の内湖が見えます。実はここでも道を間違えた。
今回唯一の花の写真がトリカブト。こればっかりは鹿も絶対食べないのでしょう。母鹿はどうやって小鹿に教えるのでしょうか。
荒川峠。右上のピンクのマーカーがトレイルランのスタッフさんが付けてくれたマーカーですが、このマーカーに随分助けられました。
手前が次の目的地の烏谷山(1077m)、その左にはゴールの打見山(びわ湖テラス)が見えます。
烏谷山到着。「からとやま」と読みます。山に鳥の名前がついている場所は過去に死体を鳥葬にした可能性があります。
振り返ると堂満岳。
かなりはっきりとびわ湖テラスが見えてきました。登山開始から5時間半の疲れが少し収まったような。
少し突き出ているのは大津の松の浦。ペットと泊まれる高級旅館あり。
葛川越に到着
この巨大な岩の右わきを通るのですが、上にスズメバチの巣がぶらさがっています。刺激しないように静かに歩く。
葛川越から20分ほどで比良岳の案内版がでてきますが、本当の比良岳頂上はここから5分ほど奥にいったところにあります。頂上への道がわかりにくい。GPSがなければ多分見つからなかっただろう。
このブナの大木があるあたりが比良岳頂上。景色もなくホントに頂上?と思いましたが1051mを記した小さな標識がありました。
木戸峠に向かう途中で見かけたクリの実のじゅうたん。まだイノシシなどに食べられていないようで3つほど拾って帰りました。
木戸峠到着。お地蔵さんが4体。
ここから迂回してスキー場のスロープを登ってびわ湖テラスに進むのですが、単純な景色だけあって登っても進んだ感じがなくかなりツラかった。スキー場は今でもびわ湖バレイと言うようで雪が少なくなりましたがクリスマスから3月末までスキー場は営業するようです。
蓬莱山頂上をむすぶリフトを見ながら最後の坂を登ります。16時過ぎに到着しました。下山のロープウェイの最終便は17時なのでこれに乗り損ねるとヘッドライトも持ってきてなかったので間に合ってよかったです。
びわ湖テラスからの眺め。木製の人形がおもしろい。
さすがに9月末だけあって4時をすぎると空が少し茜色に。遠くに見えるのは皆子山。
滋賀出身の西川貴教の衣装などを展示してありました。
テラスデッキの外側に水のプールがあしらわていて、びわ湖の水面とつながっているように見えるので、インフィニティ・ラウンジというカッコいい名前がついています。
びわ湖テラスはシックな都会的リゾートといったところでした。帰りのロープウェイは数十人乗れるほど大きいので驚きました。片道なのに1900円もしたのにも驚きでしたが。
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