2023年3月19日日曜日

岩湧寺から岩湧山

 特に寒かった冬も終わりいよいよ春めいてきました。

今は世界野球大会のWBCの真っ最中。3/21は準決勝でメキシコに辛勝。アメリカに行って応援したファンは交通費、宿泊費をカバーして余るほど最高の試合でした。今、マイアミの決勝戦を観ながらブログを書いています。

今回は長らく登山から遠ざかっていたリハビリも兼ねて岩湧山に再び登ります。

岩湧山(897m,いわわきさん)はダイヤモンドトレイル(通称ダイトレ)の山の一つで、ルート上、金剛山の次の山になっています。以前葛城山から金剛山金剛山から紀見峠紀見峠から岩湧山までは踏破していますが、ダイトレのコンプリートは出来ていません。

今回は岩湧山だけ。



今回の詳細ルートです。

岩湧寺の北にある駐車場に車を停めて四季彩館、岩湧寺を訪ねてから岩湧の道を通って尾根道に取り付きます。その後、少し東へ行って五ツ辻を踏んでから岩湧山山頂へ尾根沿いに歩きます。山頂でランチを食べたら尾根道から急坂の道を下りて再び岩湧寺に戻るといったコースです。

朝9時半スタートで合計約5時間、6km、累積標高570m。登山というより、気楽なハイキングといった趣きでしたが、下りの急坂の道は階段の段差が激しかったです。



朝7時半にN氏の新車で京都を出発、約2時間で岩湧寺近くの駐車場に到着しました。駐車場そばにあった案内板。上記のコースと同じですが北が右上になっています。



少し歩くと四季彩館へ続くとても良く整備された階段。



写真を撮るのを忘れましたが、四季彩館では岩湧の森の情報案内と休憩スペースがあります。クラフト体験などのイベントも行っているようです。

今は初春の時季で、今咲いている花の案内がありました。これらの花はダイトレの尾根道ではなくて四季彩館のある岩湧の森で楽しめるそうです。

結果的に我々は運が悪かったのか、真剣さが足りなかったのか掲載されている花々は少ししか見つけることができませんでした。



上記案内板にあったトサミズキ。四季彩館のすぐそばに咲いています。



トサミズキとハナミズキは同じミズキだけど違う種類。ミズキは水木のことで春先に水をぐいぐい吸い上げる木という意味だそうです。水木しげるの名前は神戸のアパートの名前からとったそうな。



N氏のおかげで正面から撮れたツバキ。よく見かけるツバキとは違うゴージャスなツバキです。



岩湧寺の本堂に出てきました。こじんまりした境内です。建築は江戸時代のものと書かれていますが、開基は修験道の開祖である役小角(えんのおづの)とされています。役小角、通称、役行者は飛鳥時代の人で空海が正式に密教を持ち帰る前に独自の解釈により呪術を発展させましたが、葛城山が活動の中心だったそうなので、ここに役行者開基のお寺があることは意味があります。

岩湧山という名前も、岩がボコボコと湧き上がっている山容から由来しているので、修験者からすると修行にサイコーな場所というわけです。

しかしながら、岩湧山って大岩がゴロゴロしている山では全然ないんですよね。今回歩かなかった行者の道は沢沿いで厳しそうですが、それでも岩場はなさそう。



本堂正面から。飾り気のないお堂です。



少し迷いましたが岩湧の道を進んで尾根に向かいます。岩湧の道はほぼ巻き道です。



北アルプス常連のN氏には散歩のようなもの。



水場。



最後は急坂でしたが尾根に取り付きました。ここから岩湧山頂上に向かわず反対方向にちょっと行ってみます。



五ツ辻まで行ってから引き返します。特に何もありませんが、確かに道が5方向に分かれていることを確認。



ダイトレの道は駆け抜ける人も多いので怪我しないようにとても良く整備されています。坂には階段がしつらえてあります。



岩湧山東峰。景色を見ているような二人ですが特に景色はありません。単に後ろを向いているだけ。



頂上付近になると突如として木が無くなります。これが茅場で有名な岩湧山の山頂です。
ここの茅は茅葺き屋根の資材として使われています。

ちなみに茅(カヤ)とは枯れたススキのことを言うようです。名曲「昭和枯れすすき」は「昭和茅(カヤ)」ですが曲名としてシックリきません。



ダイトレ道のところどころに張り紙がしてありましたが、ちょうど翌月4月に山焼きが予定されています。山焼きをして樹々の新芽を焼き払うことでススキが元気に育つようにするわけです。ススキは地下茎なので表面が焼かれても大丈夫です。

(河内長野市HPより)


岩湧山山頂です。



頂上広場は茅の育成場だけあって広くて絶好のお弁当場です。ランチの後、N氏が餅を焼き、Tさんがぜんざいスープを用意してくれました。

筆者は、ぜんざいスープを温めて食べただけです。陽当たりもよく大変美味しくぜんざいをいただきました。



岩湧山山頂は一面が茅場なので周りを遮るものが一切なくて景色が素晴らしい。西は関空、淡路島、北は大阪、六甲山、東は金剛山からダイトレほぼ全域が見えます。ほぼ180度の視野角。近畿の山々でもベストな景色の一つでしょう。



西方面の景色。関空が良く見えます。淡路島もうっすらと。



関空のアップ。iPhone 14 Proの3倍レンズには毎回驚かされる。りんくうゲートタワーの全日空ホテルはいつの間にか別の会社に変わっています。



北方向は六甲山がうっすら見えます。やはり目立つのは白いPLタワー。正式名称「大平和祈念塔」で1970年落成。以前は信者でなくてもエレベーターで展望できたそうです。



東方面です。金剛山、葛城山がよく見えます。ARヤマナビのキャプション付き。



頂上で一時間ほどのんびりしたあと下山しました。帰りのルートは急坂の道というだけあって、階段の段差が激しのでストックを使っておりました。

岩湧寺に降りると、白梅と蠟梅が青空に映えていました。



蠟梅のアップです。2時を回って駐車場に到着。初春の陽気の中、ゆっくり登山を存分に楽しめました。帰りは、河内長野にある「天然温泉 風の湯」で温まったあと夕食を食べて帰りました。




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