2021年11月27日土曜日

岩湧山(ススキの茅場、紀見峠ダイトレルート)

 11月も終わりに近づき丹波篠山の畑では、さやが枯れて黒豆が熟してきました。何もしないでいると勝手に弾けて飛び出してしまいます。お正月の黒豆は季節料理だったと自分で育ててみて初めてわかりました。


さて、今回はダイトレ(ダイヤモンドトレイル)のコース上にある岩湧山(いわわきさん)(898m)に登ります。写真は山頂のススキの茅場です。


ダイトレの復習ですが、黄色の線の屯鶴峰(どんづるぼう)から槇尾山(まきおさん)までの全長45Kmのコースのことです。葛城山から金剛山までは2017年7月に、金剛山から紀見峠までは2019年9月に踏破しているので、今回は、紀見峠から岩湧山までのルートを行くことにします。

ちなみに岩湧山から加太、洲本へ延びる稜線を和泉山脈といい、最高峰が和泉葛城山です。葛城山って3つあってマギラワシイですね。


ルートの説明です。

紀見峠駅から出発し、越ヶ滝分岐経由の最短ルートで岩湧山に登頂し、下山時に紀見峠経由で紀見峠駅まで戻ります。最短ルートを登りに使うことで、岩湧山-紀見峠間のダイトレルートを制覇しつつ、最短時間で回る作戦です。なにせ16:30が日没時間なので真っ暗になる前には行動完了したい。

小走りで駆け抜ける人も通るダイトレルートなので、岩場、クサリ場もなく、スニーカーでも大丈夫なルートです。

 累積標高(上り) 1117m/(下り) 1125m、合計距離 16km、合計時間約7時間です。


S氏運転の車で京都を出て、南海の林間田園都市駅そばの駐車場に駐車し、一駅先の紀見峠駅で降りて朝9時前から行動開始です。

紀見峠や紀見峠駅周辺には、駐車場がないのでちょっと不便ですが、南海高野線は多いときは10分毎に電車が走っているので、そんなに時間をロスした気分にはなりません。


林間田園都市駅かは、1時間ちょっとで大阪駅まで行ける通勤圏なだけあって、新興住宅街には多くの一軒家が並んでいます。


駅から越ヶ滝分岐に向けて進みます。今回は3人のパーティーです。


すぐに登山口が出てきますが、林道になっていて舗装されています。


紅葉が美しい。


岩湧山への最短ルートだけあって、430mの高低差は登りごたえがありますが、快調にとばすS氏。


紀見峠駅から約1時間で三合目まで来ました。


ここで、S氏調理による肉まんタイム。直径10cmの肉まん2つが、ぴったりメスティンに収まるので、メッシュトレイに載せてふかします。R氏撮影。

ちなみに豚まんは直径10cm以上ありメスティンに収まらないので要注意❗


三合目を出てから約40分で五ツ辻に到着。



深い切り通しの道はダイトレだけあってよく整備されています。R氏撮影。


八合目。北側への登山ルートの分岐点です。

紀見峠からのダイトレルートにこだわらず、岩湧山に登るだけなら、岩湧寺近くの駐車場に停めると2時間弱で登れるようです。


頂上まであと30分くらいです。


ダイトレは整備されているだけあって、階段が多い。R氏撮影。


岩湧山東峰。景色はまだ見れません。


東峰を越えると、頂上手前で下りがあり、トイレがあります。ありがたい。


頂上が見えてきました。なんとススキに覆われています。屋根葺き材とし使われるので茅(カヤ)とも言いますが、材料としての茅場を維持するために、毎年春に山焼きが行われるそうです

山焼きをしないと樹木が生えてきてやがて森林となり茅場は失われてしまうので、ちょうど、毛髪に覆われないように、うぶ毛のまま維持されている頭頂のようでもあります。


ちなみに地元ではキトラと呼ばれているそうです。奈良にあるキトラ古墳に形が似ているからでしょうか?

(Wikipediaより)


運の良いことに雲の合間から日光が差してきました。ススキの穂が黄金色に輝いて非常に美しい。


茅場の見頃の秋に来れて良かったです。😂

岩湧山のススキの話を聞いた時は、丹波篠山の道路沿いも生えてるし...と期待していませんでしたが、頂上一面が黄金色で覆われる姿は壮観です。

振り返って紀見峠方面。


頂上にて記念写真。岩湧山の名前の由来は、河内名所図会に「峻厳吃立にして其形、湧出るがごとし」と書かれていたことから来ているそうです。今の山容はそのようには全然見えません。


さて、茅場の素晴らしいのですが、景色も格別です。大阪平野が一望に見渡せます。


画像を拡大してみると、ハルカスが見えます。うしろにはツイン21ビルも。


こちらは兵庫県方面。ここから六甲山が見えるとは思ってもいませんでした。


こちらも拡大すると明石大橋がうっすらと確認できます。


iPhoneのARヤマナビの画像。左下にダイトレ終着点の槇尾山も確認できます。


さすがに頂上は寒く、マイクロパフを着ながらランチにしますが、おにぎり🍙も冷たくなっていました。

それでも、食後にS氏持参のコーヒー豆をミルしてもらい、アツアツの上質コーヒーで気分も上々。茅場を見たり景色を見たりで、頂上で1時間も滞在してしまいました。

下山時に再度、大阪方面を見ると、複数の場所で局所的に雨が降っている様子が見えました。見たこともない風景です。

なにやら不吉さを感じさせる図で、ちょっと気色悪い。


帰りは、三合目から紀見峠方面へ向かいます。今までのハイキング道と比較すると、木の根に覆われた登山道らしい道で楽しめます。

三合目から40分ほど行くと、「ボ谷の池」という場所に出てきました。なんとなく水を湛えた池のように見えますが、今は枯れています。ボ谷は棒谷のことらしく、林業用の作業ルートだったのでしょうか。


ボ谷の池から30分強で、紀見峠に出てきました。登山道はここまでです。


紀見峠は大阪府と和歌山県の県境です。


ちょうど和泉山脈を境に大阪府と和歌山県が分かれています。ちなみに金剛山が大阪府と奈良県の境になっています。


大きくてツルツルしているので違うかなと思いましたが、12月に向けて旬の黄柚子のようです。

ここは和歌山、ですね。


紀見峠駅までの道は古くからの民家の道を通りながらで楽しいものでした。


きれいに畝を立ててイチゴを栽培されています。ウチの畑もイチゴを多めに植えましたが、がんばって冬を越してほしいです。


この後、紀見峠駅でちょうど来た電車に飛び乗り、林間田園都市駅で車に戻り、京都へ帰りました。ヘッドライトを持参しましたが、日暮れ前に戻れてよかったです。

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