2020年11月21日土曜日

雲谷山(三方五湖)

 雲谷山の紹介の前に、セカンドハウスの丹波篠山のレポートです。

9月半ばに苗で植えた白菜のうちの一つがかなり固くなってきたので、思い切って収穫しました

手塩にかけて育てたので、根元から包丁で切るのには少し心が痛みました。モンシロチョウの幼虫も何匹抹殺したかわかりません。やはりなんでも自分でやってみると、生命をいただくありがたみというものがわかります

かなりの大玉で、3キロ以上ありました。


白菜は4分の1にカットして、半日天日干しすることで、保存性とうまみが増すそうなので、ハンモックに寝かしてやることにしました。いい感じです。

半分は漬物に、のこりは鍋などでいただくことにします。


さて、雲谷山ですが、福井県の三方五湖の東にある山です。5つの湖の内の三方湖のすぐ東にあるお寺、三方石観世音(みかたいしかんぜおん)からの往復コースを歩きます。

歩行距離は約10Km、標高差は約700メートル。休憩40分を入れて5時間少しの山行でした。

登山道は危ないところは全くなく、いくつかアップダウンがありますが、きつさはありません。逆に言うと、ちょっと変化に乏しい山と言えるかもしれません。

でも三方五湖の景色は素晴らしく、登るにつれ、丹後半島を含めた若狭湾の全貌を眺めることができるのがこの山の良いところだと思います。


これは登山口から頂上方向を眺めた図です。大きく北へ迂回する形で頂上へ向かうルートです。そのため、途中からの景色は三方五湖から美浜町方面に移ります。


京都から約2時間のドライブに同乗させてもらい三方石観世音の駐車場に到着です。3連休初日にしては広い駐車場は空いています。ちょっと曇っているからでしょうか。


こちらのお寺は、33年に一度しか開帳しないという秘仏の観世音菩薩の礼拝所ということです。


弘法大師が一夜で、磨崖仏を彫ろうとしたが、夜明けのニワトリが鳴いたので右手首が完成していなかったけれど、作業を止めてしまったという伝説があり、そのおかげで秘仏には右手首がないので、秘仏は「片手観音」と呼ばれている。

そのつながりで、このお寺にお参りすると、手足が良くなると言われているそうです。

さすがの弘法大師様もミッションコンプリートできなかったということなのでしょうか。



お寺の奥が登山道につながっています。


最後に山に登ったのは2月という割には、ハイペースで登り始めるバディ。


しばらくつづら折りで高度をかせぐ道が続きます。珍しくシダに覆われています。


途中、ベンチが設置された展望台が三か所あり、車でも行ける道があるようです。
こちらは、最初の展望台。


サザンカがきれいに咲いています。


第三展望台までは、階段が整備されており、道幅も広く、馬車でも通れそうです。



こちらが第二展望台。以前三方五湖の湖畔のロッジに宿泊したことがありましたが、山上から眺めると、海に隣接していることがよくわかります。


最近キノコが非常に気になっていて、目を凝らしながら歩いていたら、マツの落ち葉のなかに、いい感じのキノコを見つけました。


表面が粘液でヌルヌルしていて、裏側はヒダヒダがなく白くてツルツルしています。
シメジの種類かと思うのですが、調べてもはっきりとは分かりませんでした。キノコは非常に種類が多く、個体差もあって本当に難しい。

持って帰って食べる気満々だったのですが、口に入れる勇気はありませんでした...


第三展望台までやってきました。景色は下山時のほうがよいので、写真と解説は後ほど掲載します。結論を言うと、三方五湖の景色を見たければ、第三展望台だけで十分です。


ここから「登山口」と書かれています。ここまで車で来た人はそうなるのでしょうね。


登山道は、落ち葉で埋め尽くされています。前日雨が降ったこともあり、濡れ落ち葉が結構滑りやすいので注意しながら進みます。


またすごくいい感じのキノコを発見。味噌汁に入れて食べる自分をイメージしていたのですが、これもはっきりと同定できません。

切り株に生えていることもありエノキダケのようにも見えますが、ヌメリはありません。いろいろ調べてみるとヤナギマツタケのようでもあります。とても良い香りがして、食べたかったのですが、食べる喜びと、下痢かもっと怖い病気になるリスクを天秤にかけると、やはり口にいれることはできませんでした。

やはり、キノコに詳しい人と知り合いになるしかないのでしょうか。探すのが大変そうですが。


アップダウンが多いルートなので、「すわっ、あれが頂上か!」と思わせること三度ほどありました。


この時は、絶対頂上だと思いましたが、違っていた。
頂上じゃないどころか、また下りになっているのでガックリ度×2になります。


今度こそは...


頂上でした!!786.6メートル


頂上からは、残念ながら三方五湖は見れませんが、美浜がとてもよく見えます。
美浜の湾沿いのきれいな三角形の山は、天王山(331m)という山です。なんとなく、琵琶湖の横の八幡山を彷彿させます。

写真には写っていませんが、数多くの送電線が山を這うように張られていますが、敦賀半島の先端部には、敦賀原発、美浜原発に加えて、新型原発の「もんじゅ」と「ふげん」があります。いずれにも現在は稼働していないようです。

美浜原発は試運転として大阪万博会場の電光掲示板に明かりを灯したそうです。鉄腕アトムの時代、科学技術が未来の夢とイコールだった頃です。


遠くに大きな山が見えるのでARヤマナビで確認すると、どうやら白山のようです。真っ白でなかったので自信はありませんが。暖冬のせいで本格的な積雪になっていないのかもしれません。

この方角にある、野坂岳、西方ケ岳、岩籠岳は、敦賀三山と呼ばれています。


頂上は割と広いです。日本海からの冷たい風も頂上ではなかったので、ゆっくりランチを楽しめました。


下山中に午前中の雲が晴れてきて明るい景色が見えてきます。


第三展望台です。三方五湖の景色はここからが一番です。

正面に見えているのが、三方五湖のなかで最大の水月湖(すいげつこ)。
右後ろの山の頂上に山頂公園があり足湯に浸かりながら三方五湖の景色を堪能できるらしい。

この水月湖は、湖底に水流がなく少しずつ堆積した土砂や生物が一年に0.7ミリというスローペースで層となっており、年縞(ねんこう)という名の地質になっているとのこと。

2006年に、これをボーリング調査で70メートルの深さで採取し、16万年分の1ミリ単位の完全連続した地層を手に入れることができ地質学的年代決定の事実上の世界標準になっているそうです。

三方五湖は元々は内陸の湖だったものが、氷河期が終わったことによる海面上昇で海と接続した現在の形となった。


パノラマモードで撮影、上の写真の左に三方湖が見えます。三方湖の後ろに盛り上がっているのが小浜町の内外海半島(うちとみはんとう)です。さらにその先の大島半島も見えます。


開山された和尚さんでしょうか。優しそうな和尚さん。


33年に一度しか公開しない秘仏の次回は、2026年だそうです。


帰りに、日本海側の最大級の生鮮市場である日本海さかな街によりました。

タグつき蟹を買って帰ろうと意気込んで入ったのですが、小さいものでも1万円からだったので、ロシア産のカニ丼を食べて帰りました。数年前は、1万円もだせば結構大きなズワイガニが買えたんだけどなぁ。


0 件のコメント:

コメントを投稿