これが室生古道の地図になります(「関西周辺 街道・古道を歩く」より)。
今回は、近鉄室生口大野で下車して東海自然歩道沿いを室生寺まで歩き、そのそばにある龍穴神社まで行き、室生寺に引き返した後、室生寺からバスに乗って室生口大野に引き返すというコースを歩きます。
ヤマレコの3Dマップです。こうして見ると谷合を抜けていくように見えますが、出発地点250mで、出発地点と集落の中間地点あたりが550mなので高低差300mあり、沢沿いの小石道を歩くのでストックこそは不要ですがハイキング装備で行った方が安心です。
京都から大和八木駅で近鉄大阪線に乗り換えて室生口大野駅で下車します。案内所のおばさんが丁寧に教えてくれます。
駅前の案内図。
今日は台風一過で35度を切る温度で少し暑さがマシです。 今日は奥さんと一緒です。
宇陀川沿いにある大野寺。
サルスベリの花がきれいに咲いています。
大黒天麿崖仏と言われる岩に彫られた仏様なのですが、よくわかりません。。。
宇陀川にかかる橋を渡ります。
かなりの高さです。
ここから車道を外れた東海自然歩道の入り口となります。
樹々に太陽が遮られたのと沢のせいで、随分温度が下がります。
杉林が続きます。
室生寺を目指して進みます。石の上が滑りやすく注意して歩く必要があります。
台風の後のせいか流れに勢いがあります。
石畳に整備されています。
登山道の出口です。
室生山上公園芸術の森。三角形の建物からモダンな印象を受けます。ネットを見たところイスラエルの野外芸術家の作品が何点か展示されている模様。
こちらの集落にはなかなか立派なお家も多い。伊勢街道から室生寺を訪ねた人々の宿場町として栄えたようです。
城跡かと思わせるような立派な石垣。
今は、小さな土地を有効利用した田畑の農業中心なのでしょうか。
室生寺に渡る太鼓橋の前に2件ほどレストランがあるので昼ごはんにします。
きつねうどん。大盛りにすればよかった。
こちら室生寺の表門。高野山が女人禁制なのに対して、こちらはOKなので、「女人高野」という別名がある。役行者草創とも言われているが実際は違うらしい。
全体図です。山の上にあるのが奥の院ですが、開帳もしておらず階段が400段もあるそうなのでパスします。大体1時間弱くらいで周れる範囲です。
仁王門は修復中で、そこから金堂への長い階段をあがります。
金堂です。
金堂の仏像ですが、十二神像の彫刻が実に素晴らしかった。鎌倉時代中期の作ということですが、この頃が一番すごかったのでしょうか?運慶・快慶時代の後ですが、彼らの流れをくんでいるように見えます。
こちらが五重塔。屋外に立つ五重塔では日本で一番小さいそうです。女人の寺らしいですね。でも法隆寺の五重塔に次ぐ古さだそうです。
太鼓橋を渡って元の道へ戻ります。
しばらく歩くと龍穴神社へ。
巨大な杉の存在感がある境内です。豊富な水源にあるので龍を神様にしているのですね。
平安時代まで雨ごいの神事が行われていたということです。
龍穴神社にある案内図ですが、林道を登ると穴の岩戸と龍の馬場があるようです。
道路沿いを同方向へさらに歩いていくと吉祥(きちじょう)龍穴への案内が。
火山性の岩石が壁のようになっており、細い水流が落ちている。こういうのを見ると龍の存在を感じます。
天の岩戸と書かれた岩石の前に鳥居が。
天岩戸ならば穴があって岩石が蓋になっていないといけないけれど、ここは巨大岩石がツインになっている。
天岩戸が目的地かと間違いそうですが、まだ上に登っていくと、吉祥竜穴の入り口に到着。ちなみに道路はまだ上に延びています。
竜穴は下の沢沿いにあるようで、階段を下りていきます。
硬い岩の表面を白い水流が走ります。まさに白龍。
少しエンハンスしました。ここが龍の棲まう穴。
賽銭泥棒がいるようでちょっと寂しいですが、龍の棲みかを後にします。
室生寺から出発地点の室生口上野駅までのバスを待つ間、小さな地元の喫茶店で昔ながらのかき氷をいただきます。ふわっとしていておいしいけど、すぐになくなってしまう。
バスで室生口上野駅まで行き、近鉄に乗り換え、2駅で赤目口駅。そこからお迎えに来てもらい、赤目 山水園という旅館へ。
老舗の旅館のようで滝川という沢のような小川の横にいくつか離れがあります。写真はその一つ。でもここに泊まったわけではありません。
部屋はこんな感じです。一部屋一部屋が別屋根の下の家のようになっていて落ち着きます。お風呂は、部屋からいったん外にでないといけないのですが、露天や打たせ湯もあり、すこしトロみのある泉質。
お料理もなかなか心のこもったものでよかったです。緑のなかでゆったりした気分になれる旅館でした。
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