前回、大湫宿(おおくてじゅく)まで行ったので、今回三連休で、再び中山道を再開することにした。
前回は大湫宿からJR釜戸駅まで歩いて行ったが、四キロの車道の下り坂だったので楽しくなかった。
調べてみると、釜戸駅から大湫宿まではコミュニティーバスがあるのだが、なんと週末は運休しているということで、東鉄タクシーに電話で予約した。
釜戸駅に到着すると、ちゃんと車の外に立って待っていてくれていたので、前回の中山道の終着点だった高札場(こうさつば)まで走っておろしてもらった。
「さぁーいよいよだぁー!」と充実したスタートに喜びいっぱいになりつつ、バックパックの中のカメラを取り出そうとしゃがんだ途端...
ビリビリ!
腰の後ろに衝撃が走った。その瞬間、JR在来線とタクシーを乗り継いで寒村に置いてけぼりにされたむなしさに無念の気持ちでいっぱいになってしまった。
去年もテニスを始めた時に一度やっており、その辛さはわかっているので、もはや歩くのは諦めて、予約していた大黒屋さんに断りの電話をいれると、当日キャンセルは全額払ってもらわねばならず、もし良ければ車で大湫宿まで迎えに来てくれるという。
それならとお言葉に甘えて、車に載せてもらい、宿に着いた。大湫宿から大黒屋のある細久手宿(ほそくてじゅく)までは車道が走っており、基本的に車道の北側が中山道なのだが、ところどころ車道と中山道が共有しているという。恵那から大湫まではほとんどが山道だったので街道を味わうという意味では細久手までは面白味は薄れるようだ。
宿に着いて部屋のある二階に案内される。腰をいたわりつつゆっくりと上がる。
階段の踊り場が廊下になっていてとても風情がある。
この奥に、刀による傷跡があったのだが、正直刀なのかよくわからなかった。
とても静かでよい空気でした。
部屋にはすでに布団が敷いてあったので夕食の時間まで横になって安静にしていた。
5時にお風呂を入れてくれたので入る。小さな家族風呂だがよくあったまった。
6時に夕食で、部屋に運んできてくれた。
日本酒は注文。料理は決して豪華ではないけれど、山や川の幸を使った心のこもったものでした。
聞いてみると今日のお客さんは自分だけらしい。中山道は外国人で大人気だと思っていたけれど、大人気なのは妻籠と馬籠で、それ以外はあんまり来ないという。考えてみればそりゃそうで、初めて中山道を歩く外国人が、いきなりマイナーで車道の多い細久手には来ない。
そんな状態なのにキャンセルしようとしていたことに対して反省。
翌朝は7時に朝食。一階のお座敷でいただく。
歩けないので8時に予約したタクシーが到着するあいだ、宿の周りをヘロヘロの腰で歩く。
細久手宿の看板を見ながら、絶対リベンジしてやるぞと誓う。
こちら大黒屋さんの外観。
タクシーはJRの瑞浪(みずなみ)駅まで走ってくれたが、非常に丁寧なドライバーさんでした。「みずなみ」という読み方が珍しいのだが、古代は海だったらしい。ちょうど今小学校の合併で新校舎を建てていたところ、アンモナイトの化石がでたと新聞に載ったそうです。
ホームで電車を待つと、確かに「化石のまち 瑞浪」と看板にでていた。「化石のまち」と言われてもねー。あまりアトラクティブではない。
ということで、今回の中山道は「無念」編でした。考えてみれば先週は肩と背中がガチガチに凝っていて、その状態でかがんだから、腰の筋肉が切れたんだろうと思う。
ふだんから力を緩める練習をしなければ...と考えているところ。
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