2022年7月12日火曜日

【鈴鹿】竜ヶ岳

 (竜ヶ岳頂上へ向かう道)



京都では6月末に観測史上最早の梅雨明けを迎えた後、最高気温37度を記録し、ほぼ連日35度を超える猛暑日が続いています。30度を超える日の登山はやりたくないのですが、しばらく山が御無沙汰なので鈴鹿に向かいます。

鈴鹿セブンマウンテンに入る名山はあと残すところ2つとなり、本日は竜ヶ岳にチャレンジです。


竜ヶ岳の位置ですが、鈴鹿の北側、やや三重県側にあります。竜ヶ岳と釈迦ヶ岳の間の国道421号は2011年に石榑(いしぐれ)トンネルが開通したので滋賀側からウソみたいに簡単に三重側に抜けることができるようになりました。



竜ヶ岳への登山ルートですが、大きく4ルートあるようです。中道コースは沢歩きが多そうなのでパス、表道コースは登山口が石榑トンネルができる前の旧421号の峠が登山口になっていて車で行きにくそうなのでパス。

残りの金山尾根コースと遠足尾根コースですが、金山尾根コースは多くが樹林帯の中を歩くので暑さを避けられるので登りに使い、眺望がすばらしい遠足尾根コースを下りに使うことにしました。

コースの流れですが、宇賀渓の有料駐車場(500円)に車を停めてしばらく渓流を下に見ながら舗装道路を歩きます。遠足尾根分岐から登山道になります。沢を何度か渡りますが橋が整備されています。金山展望台から頂上までの景色が開けます。

帰りの遠足尾根コースは頂上からしばらく左手に伊勢湾の景色を眺めながら楽々尾根歩きが続きますが、標高800mを下ると足場が悪くなり杉の植林地帯の急下りになります。

頂上付近の雄大な広がりと伊勢湾の眺望が素晴らしい山です。特に標高900mの遠足尾根は大変気持ちが良いです。

幸いなことに本日7月13日は最高気温が30度前後で、風が吹いていたので酷暑でヘトヘトになることもなく楽しい登山ができました。

少し早めに歩いて合計距離11km、累積標高970m、合計時間5時間40分の山行でした。



これがヤマレコの3Dのルートですが、遠足尾根コースの方が標高900mの長い尾根が続いていることがわかります。その代わり下りはキツイです。



京都からは相棒のX-TRAILで新名神の菰野ICまで行きましたが、6車線化の工事のせいで片側車線が使えず車が混んでいて2時間かかってしまいました。帰りは、421号で石榑(いしぐれ)トンネルを抜けて行きましたが、トンネルが正解でした。

有料駐車場(500円)から少し歩いたところにある案内図です。登山向けではなく宇賀渓の滝めぐりの案内のようです。



新名神工事のおかげで到着が遅くなり、出発が10時過ぎになってしまいました。

鳥のさえずりを聞きながらしばらく舗装道路を歩きます。



竜の雫。湧き水が滝のように流れています。とても美味しい。岩の表面が赤いのは水に含まれる鉄分のせいでしょうか。



沢をなんどが渡りますが、このように橋が整備されているので快適です。この程度の渡渉なら橋がなくても全然大丈夫ですが。


ここは橋がないと下には降りられない。



駐車場から40分後、金山尾根コースの登山口から岩場の登りが始まります。



花崗岩の巨石が規則正しくバラバラに風化していったように見えます。



広葉樹の樹林帯の中を歩いて行きます。今日は思ったほど酷暑でなかったのですが、陽射しをカバーしてくれるのでありがたい。



薄い土表面をお互い助け合うように絡みつきしがみついています。




標高900m手前の岩場。これを登りきると視界が広がる。



登り始めて2時間、突如伊勢湾の景色が広がりました。



頂上まで見通せます。



頂上までの一本道が明快です。徐々に強くなる風が気持ちいい。



のんびりした道に見えますが、ジャリ道でそこそこな急坂です。



頂上に到着。実はポーズを決めている筆者(右)のほうが疲れてバテています。



伊勢湾は名古屋の高層ビル群から知多半島まで見えました。



南方向を見ると釈迦ヶ岳、その先には御在所岳と鎌ヶ岳が見えます。



北東方面には養老山地



13時過ぎ、少し遅めのランチを食した後、暑い中、扇風機の強風にあたっている気持ちよさを味わいながら頂上を後にします。



帰りは遠足尾根ルートで帰ります。崩落のせいか頂上からの分岐が迂回路になっています。



ここから40分ほど900mの尾根が続きます。



鹿の家族(?)。しばらく不審そうにこちらを見ていますが、近づくと、キューンという金切り声をあげて一斉に逃げて行きました。



900mの平坦な尾根道。これこそ登山の醍醐味




岐阜、関ケ原の道は養老山地の向こうで、鈴鹿山地と養老山地の間は藤原町という村落になっているようです。



標高900mの尾根歩きを楽しんだ後は、急坂を下りて行きます。足場が良くないので滑らないように注意して歩きます。




標高630mあたりで岩の小山を越えます。無事越えてポーズを決める筆者。



岩場のあとは杉の植林地帯のうねうね道の下りです。広葉樹林帯と違って杉だらけの道はあまり楽しくありません。



15:30に遠足尾根分岐まで戻ってきました。16時前に駐車場に着き、帰りは新名神を通らず421号で石榑(いしぐれ)トンネルを抜けて帰りました。





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