(鋸山からの眺望)
今日は丹波市にある三尾山(みつおさん)(568m)と鋸山(のこぎりやま)(606m)に登ります。
丹波地方で今まで登った山をプロットしてみました。そこそこ色んな山に登ってますが、今回の山は篠山盆地の北に東西に伸びる多紀連山に連なる山で、分水嶺になっています。
ちなみにこの地図はカシミール3Dを使ってみました。尾根が際立って分かりやすいですが、ちょっとギラギラし過ぎかな。
これがルート図になります。三尾山の広大な駐車場に車を停めて、三尾山の名前の通り、東峰、西峰、本峰(三尾山頂上)の「三つの尾」を踏破してから鏡峠までいったん下って、鋸山を踏んでから引き返し、鏡峠から下山します。
合計距離約10km、累積標高840m、合計時間5時間弱でした。三尾山から覗岩までの区間に少し岩場の坂があり注意を要しますが、覗岩から鋸山までは分水界の尾根歩きで歩きやすいです。
鋸山は名前だけ聞くと妙義山みたいなイメージですが、登りにくいところはありません。どこかに修験者用のギザギザルートがあるのでしょうか?
春日栗柄線(県道69号)を走っていると「三尾山登山口」の看板がでてくるので南に曲がってしばらく行くと広大な駐車場に出てきます。
三尾山は丹波市では「丹波富士」と言われるくらいに愛されている山のようですが、本当にここに停めていいのかと思うくらいデカすぎる駐車場です。
駐車場は、ここ以外にも鏡峠から降りてきた溜め池の近くにもあります(上記地図に場所記載)。
駐車場にある権太夫大神を祀る神社。権太夫とは日本書紀の大己貴神(おほなむち)の別名で、古事記で言う大国主命(オオクニヌシノミコト)のことらしい。
この先、舞鶴自動車道の下をくぐりぬけて行きます。
帰りは鏡峠から下山していくと、溜め池の先が登山ゲートです。このゲートもかなり頑丈ですが、三尾山のようにガチで固くなくてホッとしました。
登山口近くにあった山岳訓練場。修験者のみならず現在のレスキュー隊員の訓練にも使われているようです。
お地蔵さんの立つ洞窟。そこそこの急坂なので息苦しい。
急坂を登るとようやく尾根に出てきます。休憩用のベンチがありますが、ここを右に曲がると三尾山東峰、通称「前三尾」です。
ここが前三尾からの景色。舞鶴自動車道が通っています。
いつの間にか西峰(中三尾)は通り越して、三尾山の最高地点に到着。「三尾城址」の石碑があります。三尾城は、丹波の赤鬼と知られる赤井直正の弟が築城した城で、兄の直正と共に、明智光秀に立ち向かいいったん勝利をおさめます。
このあたりは、去年、猪ノ口山の黒井城に行ったときに記事を書きましたのでご参考まで。
東の方角を見ると、薄く二連山になっているのが多紀連山の西ヶ嶽(727m)と三嶽(793m)です。西ヶ嶽の右の尖ったところが鋸山で今から向かうところです。
さきほどの前三尾にあった樹が見えます。
三尾山からの下りは岩場の箇所がいくつかあって注意を要します。ロープが張ってあっても全然おかしくないところです。
途中突き出た岩から再び、西ヶ嶽、三嶽、そして鋸山。少し近づいたかな。ちなみにこの岩は越えませんのでご安心を。
ツツジの花。
再び岩場。まあ、そんなに危険を感じるわけではないですが。
三尾山頂上から約30分後、覗岩にやってきました。大峰山の「西の覗き」のように、「お母さんを大事にするかぁ~」とかの修行をしていたのでしょうか。覗岩は丹波の山にはちょくちょくあるので、それだけ山岳信仰が盛んだったのでしょう。大峰山の宗派に襲われて滅ぼされたそうですが。
三尾山が後ろに見えます。
覗岩から先は、この「分水界の径」の立て札に沿っていけばよいです。尾根道なので歩きやすく、ときおり北側には春日地域の集落を見下ろせます。
覗岩から30分後、鏡峠に出てきます。帰りはここを下山します。
ここから鋸山までピストンです。
鋸山への道も尾根沿いで歩きやすい。
途中にブナの林があります。
さすがに鋸山頂上手前はこんな道になりますが、それでも全然登りにくくはありません。
鋸山の頂上の素晴らしい景色。上はパノラマモードです。天気も非常に良いです。
実は途中で地図を落としてしまい失くしたものだと思っていたら、後から来た方が拾ってくれていました。有難い!しかも、「この地図のせいで命拾いしました」などとイカしたジョーク。
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