長引くコロナ禍で実体経済が疲弊するなか、ビットコインが、1ドル当たり5万ドルを超えました。杞憂でしょうが、資本主義がいつ崩壊するのかちょっと心配な今日この頃です。
さて、真冬が終わったようで今年初の登山は、丹波篠山の多紀連山シリーズからスタートです。
前回、御嶽と小金ヶ嶽に登りましたが、今回は、西ヶ嶽と御嶽です。
ヤマレコの登山ルート記録です。西ヶ嶽の北西にある栗柄(クリカラ)ダムの近くから北回りでまず御嶽に登り、そこから周回して西ヶ嶽に登って戻るコースです。
高低差540メートル、全行程約8キロで約4時間の山行です。クサリ場が数か所ありますが、使わなくても登れる程度で、危ないところはありません。ただ、前回の御嶽、小金ヶ嶽に比べてマイナールートのせいか、決して迷いやすいコースではないのですが、テープがほとんどないので時々確認が必要です。
特に今回、iPhoneの電池切れという事態が発生し、冷や汗をかくことになりました。
今回は、いつものスマホ充電器を忘れてしまい、念のためiPhoneをオフラインの低電力モードにしたのですが、帰りの西ヶ嶽で、残り電池が1%になるという事態となりました。
帰って設定→バッテリーを見ると、「お使いのバッテリーは著しく劣化しています」と表示されていました。(この後アップルストアで8千円で交換)
さらに、こんなこともあるかも知れないと思い、iPad Airにヤマレコマップをダウンロードして持参したのですが、いざ使おうとすると、iPad AirにはGPSがない(wifiモデル)ということがわかり、いままでの山行で初めてGPSなしで山を歩くという事態を体験することになりました。
丹波篠山市が出している登山マップによると、栗柄に「パーキング5台」と書いてあります。
行ってみると、お不動さんの横の空き地があったので、パーキング。この近くに、俱利伽羅(くりから)不動の滝があるのは後で知りました。修験者が水垢離(みずごり)をしたそうです。
由良川水系の栗柄ダムを左手に見ながら登山口へ向かいます。
県道97号線から集落へ入る道があります。
登山口がよくわからないまま畑のあぜ道を歩いていると、獣害防止柵の入り口を発見。
ここからテープはあるものの、明らかに登山道と違う道に入ります。
iPhoneのヤマレコマップでたどると舗装された道にたどり着きます。
登山口のすぐ横になかなか立派な一軒家があります。別荘なのでしょうか?
冬は住んでおられないように見えます。
これが登山口です。
GoogleMapで確認すると、道の先端に家の影が確認できます。
ここから登り始めます。以前は、修験者達が、峠山と八ヶ尾山の間にある筱見(ささみ)四十八滝で水垢離をしてから小金ヶ嶽、御嶽を縦走したあと、ここに下ってきて車をパーキングしたお不動さんにお参りすることで修行を終えたそうです。
しばらく登ると、愛染窟という洞窟があります。
ちょっと気味が悪いですが、中に入ってみます。
洞窟は少しえぐれている程度です。
まるいお顔で優しそうに見えますが、愛染明王は不動明王と双璧をなす明王です。
不動明王像は頻繁に見かけますが、愛染明王像が祀られているのは初めて見ました。この石像も以前は赤く塗られていたであろう痕跡が見えます。
愛染明王は、愛欲を持つことを戒める神様だと思っていましたが、愛欲をもって悟りを開く神様だということを調べていてわかりました。
以前、チベットに旅した際、密教の奥義として性行為をしている仏像を見ましたが、何か関連があるのかも知れません。
視界が開けて栗柄地区が見えます。
ここから少し岩場が続きます。
クサリ場がいくつかありますが危なさは感じません。
御嶽へ向かう道。こんなに真っ直ぐな尾根道は珍しい。
分岐に出ました。
この分岐から御嶽の頂上を往復して、帰りは西ヶ嶽方向に行きます。
御嶽頂上に到着。電波塔の横に出てきました。
頂上付近は空気が冷たく、霧氷が散った跡があります。。
御嶽頂上は前に小金ヶ嶽周回コースで来ています。
南側は少し左の山が高城山なのですが、木々にかくれてどれか分かりません。
一方北側は非常によく見えます。真ん中の平地はゴルフ場。
周辺の山々の案内版があります。天気がいいので大江山も確認できますが、さすがに若狭湾までは見えませんでした。
ランチはまるちゃんの豚うどん。寒いので美味しかった。
分岐点まで引き返す途中に見かけた孤高の松。長年の雪風に耐えてきた感がある。
分岐点に戻ってきました。
巨大な岩が無造作に立っている横を登ります。御嶽より西はほとんどテープがなく、時折方向に戸惑います。
西ヶ嶽に到着。
ここからは御嶽から西ヶ嶽までの景色が素晴らしくよく見えます。
北側の景色。御嶽と70メートル弱しか変わりませんが、かなり低く感じます。
ここからが下山道なのですが、ここで、iPhoneのバッテリーがなんと1%になっていることに気が付きました。
iPhoneなしで歩いて行くうち、間違って藤岡ダム方面に行きそうになり、どうもおかしいと思い祈るような気持ちでiPhoneを見ると、まだ1%のまま動いていたので間違いに気付き、ルートに戻ることができました。
結果的に、このiPhone、1%のまま最後まで持ったので表示がおかしかっただけなのですが、GPSなしで歩くとどれだけ危ないか身につまされました。
栗柄口の案内版がでてきました。もうiPhoneがいつ止まっても遭難はしなさそうです。
獣害柵が出てきました。ここまでもテープが無く迷うシーンがありましたが、なんとか無事下山できて一安心。
登山口はこんな景色です。
97号線沿いにしばらく歩いて帰路につきます。iPhoneのGPSがないと、自分の車にさえ辿り着けなかったのかも知れません。どれだけテクノロジーに頼っているのか改めてわかった一日でした。
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