二十人ほどのツアーで約半分が外国人。海外から応募したのだろうか。ネットなどはなく往復はがきなのに。
これがツアーのルートです。
江戸時代の徳川家綱の時、後水尾天皇(ごみずのおてんのう)の指示で造営された離宮。
今は宮内庁の管轄になっている。
これは寿月館と、その襖絵。
中国っぽい襖絵は京都では良くみるが、この襖絵は岸駒(がんく)という絵師が描いた虎渓三笑(こけいさんしょう)がテーマの作品。仲の良い学者が語らう内に、虎のいる場所に知らずに行ってしまい、三人で笑い合ったという。
修学院離宮が特徴的なのは、庭園のなかに、農園の美を求めて水田を作ってしまったことだろう。今でも地元の農家と宮内庁が契約を結んで耕作させているようだ。
日本の原風景はこんなにも美しい。
こちらは客殿。狩野永敬(かのうえいけい)の四季絵がある。この大鯉は、夜な夜な逃げ出すのであとで網を描き加えたという。
さて、浴龍池(よくりゅうち)の周りを歩く。色づき始めた樹々が美しい。
これは千歳橋。江戸時代の文政期に後から建てられたものだが、二つの屋根がとても美しい。横と縦の写真です。
金の鳳凰がのっているのが、宝形造(ほうぎょうづくり)の屋根で、四片が三角形で頂上が点になっているのに対し、もう一方は寄棟造(よせむねづくり)といって頂上が線になっています。この二種類の屋根のコンビネーションが特徴。
紅葉は、真っ赤になってしまう前のいろいろな色が混じり合った方がよい、という声も聞きますが、文字通り秋のパレットの美しさがありました。
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