比良山地の北端の山である蛇谷ヶ峰に行きます。
蛇谷ヶ峰より北は高島の平地になり、平地の西側には百合ヶ岳、武奈ヶ嶽と滋賀県と福井県の県境である高島トレイルが取り囲んでいます。
蛇谷ヶ峰の登山口は、「くつき温泉てんくう」という温泉施設と「グリーンパーク想い出の森」というバンガローを備えたキャンプ場施設になっています。
これが登山ルートです。登山口から頂上まで行って戻るだけのシンプルなルートで距離9km、累積標高866m、途中コーヒー休憩とランチを入れて5時間45分でした。
蛇谷ヶ峰という名前のイメージがあまり良くないのでいままで登らなかったのですが、登山道は良く整備されていて、ブナの自然林が美しいうえに、頂上の視界はびわ湖の北半分を大きく一望できる大変すばらしい山でした。
ちなみにヘビには一匹も遭遇しませんでした。
駐車場は広々としていて、登山目的でも利用できるようです。我々は後で温泉に入って食事もするので堂々と使わせてもらいます。8:30に車を停めて出発。
両側にキャンプやバンガローの施設が並ぶ道を通って登山口に向かいます。ゴールデンウィーク中なので宿泊客は多そうです。今日は素晴らしい天気。今日は奥さんとの山行です。
ここから登山口です。
奥さんが見つけたイワカガミ。花弁の先が細く切れていて華やかです。
案内版があったにもかかわらず、途中で間違って林道に行ってしまい、引き返してから山道に入ります。
登山道はとてもよく整備されていて歩きやすいです。ブナや広葉樹が多くて自然の美しさを感じます。
時々ベンチも置いてあって景色を眺めて休憩することもできます。
尾根道にたどり着きました。朽木スキー場からの道と合流します。地図を見る限り朽木スキー場からも同じような道で所要時間も同様のようです。
登り始めて約1時間半で11時に頂上に到着。頂上はとても広いです。先日4月末なのに京都は30度超えを記録しましたが、今日は快晴ですが涼しめ。Tシャツの上に長袖を着ていても寒かった。ここで軽くランチにします。
高島方面とびわ湖の景色。中央は鴨川に沿って田んぼがきれいに区画分けされて並んでいます。このあたりの景色は多分、江戸、明治時代からあまり変わっていないんじゃないでしょうか。
この谷を右下の方向へ奥へ進むと、ガリバー旅行村があります。ちょうど去年の今頃、ガリバー旅行村から谷筋を通って武奈ヶ岳に登りました。
これがパノラマモードで撮影した写真。蛇谷ヶ峰は比良山地の北端だけあって北方向の景色が一望できます。ポツンと浮かぶ竹生島も見えます。
北西方向を見ると安曇川沿いの朽木の集落がよく見えます。ちょうどこの下から登ってきたわけです。遠くには若狭方面の山々も見えているのではと思います。
南方向を見ると武奈ヶ岳が見えます。武奈ヶ岳からここまでの縦走も景色が良くて面白いと思いますが、ちょっと長すぎて無理です。今日は、もし一人で来ていたら30分ほど先の滝谷の頭まで行こうと考えていました。
来た道を引き返して下山する途中で見かけたスミレ。
白い花を咲かせている木が一本だけあり、ハナミズキかコブシかなと思いましたが、花がアジサイのような装飾花になっていて、調べてみるとオオカメノキ(別名ムシカリ)という種類のようです。ブナとよく一緒に生えているらしいので間違いないでしょう。
下山後は朽木里山レストラン「天空」でイワナのから揚げ定食をいただきました。そのあと、温泉に入りましたが、ここの温泉はナトリウムが効いているのか、透明ですがとろみのある泉質でした。